
優待クロスは、
「知っていればほぼノーリスクで優待がもらえる」
そんなイメージを持たれがちです。
でも実際には、
多くの初心者が“同じポイント”で損をしています。
権利付き最終日の曜日、
配当金と配当落ち調整金の仕組み、
一般信用の「15」という数字の勘違い、
そして制度信用に潜む逆日歩リスク。
この記事では、
【知らないと損する優待クロスの謎】シリーズで解説してきた
初心者がハマりやすい4つの落とし穴を、まとめて整理します。
すべてを完璧に理解する必要はありません。
「ここだけは知らないと危ない」というポイントを押さえるだけで、
優待クロスは“怖いもの”ではなくなります。
第1章|権利付き最終日は曜日によって貸株料が増える?【謎①】
優待クロスでは、
「権利付き最終日にクロスすれば、貸株料は最小限」
と考えがちです。
しかし実際には、
権利付き最終日が何曜日かによって、発生する貸株料の日数が変わる
という落とし穴があります。
さらにややこしいのは、
前日でも最終日でも、原則として貸株料は変わらない
という点です。
「最終日を狙えば安くなる」と思い込んでいると、
この仕組みに気づかないまま取引してしまいがちです。
この違いは、
貸株料が「約定日」ではなく
「受渡日ベース」でカウントされる
という信用取引特有のルールが原因です。
▶ なぜ曜日で差が出るのか、具体的な日数や図解はこちら
【知らないと損する優待クロスの謎①】権利付き最終日は曜日によって貸株料が増える?
第2章|配当金で損するは本当?配当と配当落ち調整金の違い【謎②】
優待クロスをしていると、
配当金が入金されているにもかかわらず、
「なぜか損した気がする」と感じることがあります。
配当金と同時に発生する
配当落ち調整金の金額が合っていないように見え、
「これ、本当に相殺されてるの?」と不安になる人も多いはずです。
この違和感の原因は、
配当金と配当落ち調整金が、同じ金額でも“税金の扱いが違う”
という点にあります。
年間で譲渡益があるかどうかによって、
確定申告が必要かどうかが決まり、
相殺が自動で行われるのか、申告をしないと反映されないのかが分かれる――
これが、この仕組みのややこしいところです。
▶ なぜ「配当金をもらっているのに損した気がする」のか
▶ 相殺できる人・できない人の違いはこちらで詳しく解説しています
👉【知らないと損する優待クロスの謎②】配当金で損するは本当?配当と配当落ち調整金の違い
第3章|一般信用(15)の数字は、ほとんど意味がない?【謎③】
優待クロスをしていると、
証券会社の画面でよく目にするのが
「一般信用(15)」という表示です。
※証券会社によって(14)だったり違いがあります。
この数字を見て、
- ✅「15日前から使える」
- ✅「最大15日分の貸株料がかかる」
とイメージしてしまう人は少なくありません。
しかし実際には、
この「15」という数字は、
とても紛らわしく、
取引の開始タイミングや、貸株料の日数を誤解しやすく、
思わぬ損につながることがあります。
一般信用(15)は、
- ✅15日前を意味しているわけでもなく、
- ✅「貸株料が最長15日分で済む」という意味でもありません。
営業日ベースの上限日数と、
実際に発生する貸株料の日数は、
まったく別のルールで動いているためです。
この違いを知らないと、
- ✅一般信用の在庫競争に出遅れてしまう
- ✅貸株料が想定より高く感じてしまう
といった「違和感」が起きやすくなります。
▶ 一般信用(15)の数字が
▶ なぜ「15日前」「15日間」ではないのか
▶ 貸株料の日数と、どうズレてしまうのか
第4章|制度信用(逆日歩)で大損する人・しない人の違い【謎④】
一般信用が取れなかったとき、
「最終日に制度信用でクロスすれば、逆日歩は1日分で済む」
そう思ってしまう人は少なくありません。
しかし実際には、制度信用には
“想像以上に逆日歩が膨らむ3つの落とし穴”
があります。
たとえば――
- 権利付き最終日の“ある曜日”だと、逆日歩が 1日→3日 になる
- 当日の逆日歩が低くても、翌朝に 高額逆日歩 がつくことがある
- 3月・9月以外の優待月は、 思わぬ高額逆日歩 が発生しやすい
これらを知らないまま制度信用を使うと、
「優待より逆日歩のほうが高かった…」
という典型的な大損パターンにハマります。
逆に、
曜日・需給・優待月のクセ
を理解している人は、制度信用でも大損しません。
▶ 逆日歩が“3日になる曜日”とは?
▶ なぜ当日の逆日歩を見ても意味がないのか?
▶ 3月・9月以外で高額逆日歩が出やすい理由とは?
【総まとめ】優待クロスで「損をしない」ための鉄則
優待クロスは、仕組みを正しく理解すれば非常に強力な武器になります。しかし、今回解説した「4つの落とし穴」を知らないと、せっかくの優待がコスト負けしてしまうことも。
最後にもう一度、大切なポイントを正確に整理しましょう。
🚨 4つの落とし穴・クイックチェック
| 章 | 落とし穴の正体 | 回避するための鉄則 |
| 第1章 | 曜日の罠 | 権利付最終日が木曜なら、貸株料は「4日分」!必ず「受渡日」でカレンダーを数える。 |
| 第2章 | 税金の罠 | 配当金(約8割入金)と調整金(10割支払)の差額で一時的に現金が減る。還付の仕組みを理解しておく。 |
| 第3章 | 「15」の罠 | 数字は単なる「制度の名称」。在庫解放のタイミングは証券会社ごとの争奪戦ルールに合わせる。 |
| 第4章 | 逆日歩の罠 | 単なる運任せは禁物!「逆日歩日数」と「需給の偏り」を読み、リスクに見合うか判断する。 |






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