
日銀の利上げをきっかけに、
「国債ってどうなの?」と気になっている人が一気に増えています。
個人が買える国債といえば、
個人向け国債の知名度が圧倒的に高いですよね。
でも実はもう一つ、
新窓販国債という国債があります。
名前のせいなのか、あまり知られていませんが、
条件によっては 個人向け国債より高い利率が設定されることもあり、
個人的には「こっちのほうが向いている人も多いのでは?」 と感じています。
この記事では、
「名前の読み方がわからない」
「キャンペーンってあるの?」
「個人向け国債と何が違うの?」
といった 新窓販国債について思いつく限りの疑問を、できるだけわかりやすく全部解説していきます。
新窓販国債の読み方・名前の由来は?
📢【読み方】
新窓販国債(しんまどはんこくさい)
「新型窓口販売方式の国債」の略称です。
📘【名前の由来】
もともと、郵便局だけで買えた「郵政窓販」という利便性の高い仕組みが「新型窓口販売方式」として、どの金融機関の窓口でも、同じ条件で、かつ個人以外(法人等)も国債を購入できるように改定され、新型窓口販売方式の国債→「新窓販国債」となりました。
そもそも新窓販国債とは?
新窓販国債(しんまどはんこくさい)とは、
個人向け国債とは別に、銀行や証券会社などの金融機関を通じて販売される国債です。
正式には、
2年・5年・10年満期の「固定利付国債」にあたります。
この新窓口販売方式は 2007年10月から開始され、
- 個人だけでなく
- 法人や団体も購入可能
- 額面5万円から、5万円単位で購入できる
という特徴があります。
また、新窓販国債は
市場価格で途中売却ができるため、
- 短期〜中期で運用したい人
- 定期的に国債を買い増したい人
といったニーズにも対応した国債です。
証券会社のサイトで新窓販国債が見つからないのはなぜ?
結論から言うと、
「新窓販国債」という名前で表示されていないからです。
証券会社のサイトでは、多くの場合
新窓販国債は「利付国債」や「固定利付国債」として掲載されています。
そのため、
- 「新窓販国債」で探しても見つからない
- 個人向け国債だけが表示されているように見える
という状況がよく起こります。
国債を買うには専用口座が必要?
結論:
銀行・郵便局で国債を買う場合は「専用口座」が必要です。
【なぜ銀行では「専用口座」が必要なの?】
銀行や郵便局のメイン業務は「預金」であり、投資商品の管理は本来の預金口座とは別枠で管理する必要があります。そのため、国債を買う際には「投資用(振替用)のハコ」を新設することになり、それを「専用口座」と呼んでいます。
【証券口座がある場合】
証券会社の口座(総合取引口座)は、もともと「株、投資信託、債券(国債)」をまとめて管理する機能を持っています。新窓販国債(2年・5年・10年)も、通常の証券口座でそのまま買い付け・管理ができます。
ただし、お使いの証券会社が「新窓販国債」の取り扱いをしているかは確認が必要です(ネット証券などは「個人向け国債」のみで、新窓販国債は扱っていない場合があります)。
ゆうちょ通帳アプリから新窓販国債は買える?
結論:残念ながらゆうちょ通帳アプリ(およびゆうちょダイレクト)で「新窓販国債」を購入することはできません。
2025年5月からアプリで国債が買えるようになりましたが、オンラインで取り扱っているのは「個人向け国債」のみとなっています。
| 購入場所 | 個人向け国債(3・5・10年) | 新窓販国債(2・5・10年) |
| 窓口(郵便局・銀行) | 〇 買える | 〇 買える |
| 通帳アプリ・ダイレクト | 〇 買える | × 買えない |
新窓販国債はいくらから買える?
新窓販国債は、額面5万円から購入できます。
購入は 5万円単位 です。
個人向け国債は 1万円から購入可能 なため、
最低購入金額が違う 点には注意が必要です。
【新窓販国債の購入条件まとめ】
- 最低購入金額:5万円
- 購入単位:5万円ごと
- 購入限度額:1銘柄につき、1回の申込で額面 3億円まで
- 種類:2年・5年・10年の 固定金利型 が一般的
新窓販国債の2年・5年・10年の違いは?
新窓販国債(新型窓口販売方式)の2年・5年・10年は、いずれも「固定金利」ですが、主に「満期までの期間」と「想定される利率」が異なります。
【2年・5年・10年の比較】
| 項目 | 2年債 | 5年債 | 10年債 |
|---|---|---|---|
| 金利タイプ | 固定金利 | 固定金利 | 固定金利 |
| 発行頻度 | 毎月 | 毎月 | 毎月 |
| 購入単位 | 5万円から | 5万円から | 5万円から |
| 主な特徴 | 最も短期で運用可能 | 中期的な運用向き | 長期で高めの金利を狙える |
新窓販国債の金利は?
2026年2月時点の新窓販国債の表面利率は、2年債で年1.3%、10年債で年2.1%となっており、前月から上昇傾向にあります。この国債は2年・5年・10年の種類があり、募集期間中に金融機関の窓口で購入可能です。
具体的な直近の募集条件(2026年2月債)は以下の通りです。
- 2年債(第481回):表面利率 年1.3%(応募者利回り 年1.213%)
- 10年債(第381回):表面利率 年2.1%(応募者利回り 年2.200%)
特徴
- 金利タイプ:固定金利(満期まで利率が変わらない)。
- 購入対象:個人、法人、マンション管理組合など。
※表面利率は発行月ごとに見直されるため、購入時には財務省ウェブサイトや取扱金融機関の最新情報を確認してください。
| 種類 | 満期 | 最新利率(年率) |
| 2年債 | 2年 | 1.3% |
| 5年債 | 5年 | 2月18日発表 |
| 10年債 | 10年 | 2.1% |
新窓販国債に元本保証はある?
結論:新窓販国債は「満期まで保有すれば元本保証」です。
新窓販国債は、日本国が発行する国債です。
そのため、日本国政府が破綻しない限り、
- 満期(2年・5年・10年)になると
- 購入した金額(額面)が 100%そのまま戻ってきます
また、利率は購入時に決まる固定金利なので、
- 半年ごとに利息が支払われる
- 満期まで受け取る金額が最初から確定している
という、出口が非常に読みやすい商品です。
新窓販国債のリスクとは?
結論から言うと、「いつ売るか」でリスクが変わります。
- 「満期」まで持つなら → リスクなし! 1円も減らずに、利子も全額もらえます。
- 「途中」で売るなら → 損することも、得することもある。
【なぜ損得が出るの?】
新窓販国債は売るときの「世の中の利率」で売値が決まるからです。
✅得をするパターン: 買った時より、今の利率が下がっている時 (自分の国債が「お宝」になり、高く売れる!)
✅損をするパターン: 買った時より、今の利率が上がっている時 (もっと良い条件の国債が他にあるので、自分のは安くしか売れない)
【実は「個人向け国債」よりおトクな場合も?】
新窓販国債は「元本割れのリスクがある」と言われますが、実は隠れたメリットがあります。
- 解約ペナルティがない 個人向け国債は、途中でやめると「直近2回分の利子」を国に返さなければなりませんが、新窓販国債にはそのルールがありません。
- 利子を多く受け取れる可能性 金利がさほど変わらない時期なら、途中で売っても個人向け国債より多くの利子を手にできることがあります。
結論
「満期まで持てる期間」を選べば、リスクは実質ゼロ! むしろ、金利の動き次第ではプラスアルファも狙える、柔軟な国債と言えます。
新窓販国債はリアルタイムで売却できる?
結論:できない(ただし、いつでも中途換金は可能)
新窓販国債は市場で取引される利付国債のため、
市場営業日であれば原則いつでも売却(中途換金)は可能です。
ただし、
👉 株式のように数秒で約定するリアルタイム売買ではありません。
- いつでも売却可能: 発行から1年以内でも売却できます(個人向け国債のような1年間の売却制限はありません)。
- 市場価格で売却: 売却時の市場金利水準によって価格が変動するため、売却益が出ることもあれば、売却損が発生し、元本割れするリスクもあります。
- 資金化のタイミング: 中途換金を申し込んだ日を含め、おおむね3営業日後に入金されることが多いです。
- 手続き: 口座を開設している金融機関の窓口またはオンラインで売却の申し込みを行います。
| 項目 | 新窓販国債 | 株式 |
|---|---|---|
| 売却申込 | 市場営業日に可 | 取引時間内 |
| 約定スピード | 即時ではない | 数秒 |
| 売却価格 | 市場価格 | 市場価格 |
| 入金まで | 約3営業日 | 原則2営業日 |
新窓販国債を途中解約(中途換金)するとペナルティーはある?
新窓販国債は、満期前に売却しても
個人向け国債のような利子返還ペナルティーはありません。
ただし、市場価格で売却するため、
売却時の金利水準によっては元本割れする可能性があります。
| 項目 | 新窓販国債 (2, 5, 10年) | 個人向け国債 (3, 5, 10年) |
|---|---|---|
| 中途換金 | 原則いつでも売却可能 | 発行後1年経過から可能 |
| ペナルティー | なし(市場価格で売買) | あり (直近1年分の利子相当額) |
新窓販国債にキャンペーンはある?
結論:ほとんどありません。
一般に「新窓販国債」を対象とした
キャッシュバックや金利上乗せなどのキャンペーンは、
ほぼ実施されていません。
現在、多くの金融機関で実施されているのは、主に「個人向け国債」(変動10・固定5・固定3)を対象としたキャッシュバックキャンペーンです。
【なぜ「新窓販国債」にはキャンペーンがないのか?】
- 個人向け国債: 証券会社や銀行が新規顧客(個人)を獲得するための目玉商品として扱われており、100万円以上の購入などで現金がプレゼントされるキャンペーンが頻繁に行われます。
- 新窓販国債: 個人だけでなく法人やマンション管理組合なども購入できる「一般の利付国債」です。市場価格で売買されるため元本割れのリスクもあり、金融機関が「キャンペーンを打ってまで個人に勧めるメリット」が少ないのが実情です。
新窓販国債の魅力は?
新窓販国債の最大の魅力は、国の信用に基づく「高い安全性」を維持しつつ、個人向け国債よりも高い利回り(金利)が期待できる点です。
「固定金利」で高利回りを確定できる
新窓販国債は、購入時に満期までの金利が確定する
固定金利型の国債です。
- 市場連動の強み: 個人向け国債(固定3・5)よりも市場金利がダイレクトに反映されるため、金利上昇局面ではより高い利回りで資金を固定できるチャンスがあります。
- 長期の安心: 10年などの長期で購入すれば、将来市場金利が下がっても、高い利息をずっと受け取り続けることができます。
「2年」という短期・高回転の選択肢
新窓販国債には、
個人向け国債には存在しない「2年満期」があります。
- 「3年や5年は長すぎるけれど、半年〜1年の定期預金よりは色をつけたい」という、中期的な待機資金の運用に非常に適しています。
「縛り」のない即時換金性
新窓販国債は、
市場営業日であれば原則いつでも売却可能です。
売却益(キャピタルゲイン)の可能性: 市場価格で取引されるため、購入時よりも市場金利が下がれば、額面以上の価格で売却して利益を得ることも可能です。「利息+売却益」という攻めの運用ができるのは新窓販国債ならではです。
1年の待機期間なし: 明日お金が必要になっても、市場で売却して現金化できます(個人向け国債は1年間解約不可)。
新窓販国債と個人向け国債の違い(まとめ)
「新窓販国債(利付国債)」と「個人向け国債」の主な違いは、中途換金の仕組みと元本保証の有無にあります。
| 項目 | 個人向け国債 | 新窓販国債(利付国債) |
|---|---|---|
| 中途換金 | 発行後1年以降、国が買い取る | 市場でいつでも売却可能 |
| 売却価格 | 額面(利子調整あり) | 市場価格 |
| 元本割れの可能性 | なし | あり |
| 購入対象 | 個人のみ | 個人・法人・組合など制限なし |
| 金利タイプ | 変動10年・固定5年・固定3年 | 固定2年・固定5年・固定10年 |
| 最低購入額 | 1万円から | 5万円から |
どちらを選ぶべき?
✔ 満期まで確実に保有できるなら → 新窓販国債
途中換金の必要がなく、
「満期まで持ち切る前提」で運用できるなら、
市場金利を反映しやすい新窓販国債のほうが利回りが高くなる可能性があるため有利です。
✔ 今後金利が下がると予想するなら → 新窓販国債
市場金利が下がると既発債の価格が上がるため、
満期前に売却する場合は売却益が出る可能性もあるのが新窓販国債の強みです。
(※個人向け国債は途中換金が額面固定なので、売却益は発生しません。)
実際の利回り差や途中換金時の金額が気になる方は、
以下の記事でシミュレーション付きで詳しく解説しています。




コメント