【初心者注意】レバレッジ投資信託はなぜ減りやすい?|長期で不利になる3つの理由

レバレッジ投資信託の短期利益と長期損失を比較したイラスト。左は短期で喜ぶ投資家、右は長期で資産が減り落ち込む投資家。 投資基礎
レバレッジ投資信託の短期利益と長期損失を比較したイラスト。左は短期で喜ぶ投資家、右は長期で資産が減り落ち込む投資家。

投資を始めて少し経つと、
こんな商品が目に入ってきませんか?🤔

  • 「〇〇指数の2倍」
  • 「上がると一気に増える」
  • 「短期間で利益を狙える」

そう、レバレッジ投資信託です。

でも一方で、
こんな声もよく見かけます。

  • 「持ってるだけで減っていく…」
  • 「相場は戻ったのに、基準価額が戻らない」
  • 「長期保有したら大失敗した」

結論から言うと👇
👉 レバレッジ投資信託は“減りやすい構造”を持っています。

この記事では、
初心者がつまずきやすい

  • なぜ減りやすいのか?
  • なぜ長期保有に向かないのか?
  • どこで判断を間違えやすいのか?

を、3つの理由に分けてやさしく解説します。

⚠️ 先に結論

レバレッジ投資信託が減りやすい最大の理由は👇

❌ 運が悪いから
❌ タイミングが悪かったから

ではありません。

👉 商品設計そのものが「長期保有を拒否している」からです。

つまり、
長く持つほど「不利なギャンブル」になる前提で作られています。

レバレッジ投資信託とは?

まずは超ざっくり。

レバレッジ投資信託とは👇

  • 株価指数などの
  • 「日々の値動き」に
  • 2倍・3倍などの倍率をかける商品

例👇
指数が +1% → 基準価額 +2%
指数が −1% → 基準価額 −2%

👉 当たれば大きい
👉 外れたときも一気に削られる

ここまでは、なんとなく想像できますよね。

問題は ここから です。

理由① 日次リセットで資産が減る理由

これが一番重要です⚠️

レバレッジ投資信託は、
「1日ごとに倍率を調整」しています。

これを
👉 日次リセット と言います。

日次リセットの仕組みについて詳しく知りたい方は
👉【ブル型・ベア型ETFはなぜ危険?】

どういうこと?

  • 昨日の終値を基準に
  • 今日の値動きに倍率をかけ直す

つまり👇
「累積の2倍」ではない

具体例

  • 1日目:指数 +10%
  • 2日目:指数 −9.1%

指数はほぼ元に戻っています。

でも👇
レバレッジ投信は

  • +20% → −18.2%

👉 元に戻らず、マイナスが残る

これが毎日積み重なります。

理由② 横ばいでも減る!? 「減価」の正体

初心者が一番驚くポイントです。

💭「相場が動いてないのに、なぜ減る?」

答え👇
👉「行ったり来たり」するだけで、財布に穴が開くから。

なぜ?

  • 上がったら倍率で増える
  • 下がったら倍率で減る

この繰り返しで👇
減る幅のほうが「必ず」大きくなる

これを
👉 減価(げんか) と呼びます。

📌 特に

  • ボラティリティが高い相場
  • レンジ相場

では、
何もしなくても資産が溶けていくことがあります。

理由③ 長期保有は大損!? レバレッジ投信の罠

ここが決定打です。

レバレッジ投資信託は👇
👉 短期売買前提の商品

一方、初心者がやりがちなのは👇

  • 含み損が怖くて売れない
  • 「そのうち戻るだろう」と放置
  • つみたてNISAと同じ感覚で保有

結果👇
📉 減価のループで資産が目減り
📉 戻るのを待てば待つほど不利になる

👉 商品と使い方が「最悪のミスマッチ」

これが失敗の正体です。

「危険=買ってはいけない」ではない

ここ、誤解しないでください。

❌ 危険だから全部ダメ
⭕ 危険だからこそ、理解が必要

レバレッジ投資信託は👇

  • 短期
  • 少額
  • 明確なルールあり

この条件を守れる人にとっては、
相場の局面で使える道具です。

ただし👇
👉 長期投資の代わりにはならない

初心者向け・判断基準

迷ったら、これだけ👇

インデックス投資の「代わり」には絶対に使わない
「数日後の天気」を当てる覚悟があるか?
放置=お金を捨てることだと理解しているか?

1つでも怪しければ、
👉 インデックス投資の「守り」に戻るのが正解です。

📝 まとめ

  • レバレッジ投資信託は減りやすい構造を持つ
  • 犯人は「日次リセット」と「減価」
  • 「放置=資産が溶ける」と心得る
  • 武器として使うなら、短期・少額・即撤退

📌 初心者の結論
「長期投資の仲間に入れてはいけない」

▶ 関連記事(必読)

👉 放置すると「資産が溶ける」投資商品
(※ レバレッジ商品が危険と言われる理由を横断解説)

👉 個別株とレバレッジ商品の違いを初心者向けに解説
(※ 同じ感覚で買うと失敗する理由)

👉 ブル型・ベア型ETFはなぜ危険と言われる?
(※ レバレッジ商品の代表例を詳しく解説)

スポンサーリンク

コメント