
はじめに
中長期投資といえば、やっぱり人気なのは「全世界株式」や「S&P500」あたり。
VTやVOO、eMAXIS Slimを積み立てていく――まさに王道のインデックス投資です。たしかに、それも魅力的。
でも僕は、ちょっと違う道を選びました。
堅実に、確実に、じわじわ増やす。
キーワードは【国債×新NISA】。
新NISAって聞くと、「eMAXIS Slimで全世界株式」を思い浮かべる人も多いかもしれません。
でも僕の新NISAは違う。**“日本株メインで、配当と優待をしっかり狙う布陣”**です。
今回はそんな「地味だけど、めちゃくちゃ堅い」投資スタイルについて、
お・ま・か・せ(笑)な視点で、じっくり語っていきたいと思います。
僕が“地味な国債”をあえて選んだ理由

そもそも個人向け国債って、3年・5年・10年とラインナップがあるように、最初から中長期向けに設計された商品です。
しかもその最大の魅力は――**「リスクがほぼゼロ」**という安心感。
もちろん、配当金が高い株式投資には夢があります。
ただ、実際のところはこんな序列じゃないでしょうか👇
配当株 > 国債 > 銀行預金
株式配当は銘柄によってまちまちですが、1〜5%くらいの幅があり、平均では2〜3%前後といったところ。
ちなみに2025年6月現在、個人向け国債(固定3年)の利率は約0.79%、メガバンクの定期預金(3年)はおよそ0.35%。
その点、国債は半年ごとに利子が振り込まれるという「地味だけど嬉しいボーナス」がある。
これってちょっと、投資信託の分配金っぽいワクワク感にも似てます。
「でも、日本って借金だらけで国債って大丈夫なの?」
そんな疑問もあるかもしれませんが――ご安心を。
日本の国債の信用力、実は世界屈指です(笑)
いわば「めっちゃ借金してるけど信頼されまくってる優等生」みたいな存在。
地味で控えめ、でも確実に資産を守ってくれる――それが個人向け国債の魅力です。
実際、プロの投資家たちも、ほぼ例外なくポートフォリオに国債を組み込んでいます。
彼らは派手なリターンを追いつつも、土台には“確実性”を求めている。
だからこそ僕も、守りの中心には国債を据えたんです。
そして僕は、この“守りの国債”に加えて、“攻め”のパートとして新NISAを活用しているんです。
中長期投資に最強の制度、それが新NISA
新NISA――最近よく耳にするけれど、「手数料0で税金非課税」ってくらいの認識で止まっていませんか?
実はこの制度、仕組みをちゃんと理解すればするほど、“じわじわ効いてくる”お得な制度なんです。
特に、配当や優待を楽しみながら資産を育てたい人にとっては、使わない手はありません。
✅ 非課税期間が“無期限”に!
旧NISAでは「5年」や「20年」といった非課税期間の制限がありましたが、新NISAでは非課税で保有できる期間が無期限になりました。
つまり、一度買ったら、売るまでずっと非課税。これ、長期投資にはめちゃくちゃ有利です。
✅ 年間360万円、生涯1,800万円まで非課税で投資できる
- 年間:つみたて投資枠120万円+成長投資枠240万円=最大360万円
- 生涯:最大1,800万円まで非課税で保有可能(うち成長投資枠は1,200万円まで)
この枠内で得た配当金や売却益はすべて非課税。
つまり、「増えた分をそのまま再投資できる」=複利効果が最大化されるんです。
✅ 売ったら枠が復活する
たとえば、100万円分の株を売ったら、翌年にその100万円分の非課税枠が復活します。
これ、旧NISAにはなかった仕組みで、柔軟な運用がしやすくなったポイントです。
✅ つみたてと個別株、両方できる
旧制度では「つみたてNISA」か「一般NISA」のどちらかしか選べませんでしたが、
新NISAでは両方の枠を併用可能。
…こんなふうに、新NISAは“知ってるつもり”じゃもったいない制度なんです。
僕はこの新NISAを、配当&優待をじっくり楽しめる個別株戦略に活かしています。
配当も優待も、もらって増やして。それが僕の新NISAスタイル

新NISAは、手数料も税金もゼロ――だからこそ、中長期で使わないともったいない。
僕がそこで日本株を選ぶ理由は、“配当と優待がセットで楽しめる”から。
だって、中長期投資って長丁場じゃないですか?
5年後、10年後までひたすら待ってるだけなんて、ちょっと退屈。
どうせ育てるなら、楽しみながら資産を増やしたい。
配当をもらい、優待にちょっと喜び、気づけば資産がじわじわ増えている。
それが、僕の新NISAの楽しみ方です。
オススメの銘柄をちょっとだけご紹介
🍵 伊藤園第一種優先株式(25935)の主な特徴
項目 | 内容 |
---|---|
配当 | 普通株の1.25倍(例:普通株が40円なら優先株は50円) |
優待 | 自社製品詰め合わせ(100株で1,500円相当)+ 通販30%割引 |
議決権 | なし |
最低配当保証 | 普通株が無配でも1株あたり15円はもらえる |
株価水準 | 普通株より安く買える傾向(2025年6月時点で約1,770円) |
権利確定月 | 4月末(優待・配当ともに) |
※「優先株」って何?
ざっくり言えば、議決権がない代わりに“配当が優遇されている特別な株”のこと。
株主総会での発言権はありませんが、そのぶん企業側からの“安定した配当”を重視して設計されています。
伊藤園の優先株も、普通株より配当が1.25倍と手厚く設定されていて、“配当重視派”には魅力的な選択肢なんです。
ちなみに、普通株(2593)と優先株(25935)を両方100株ずつ持っていると、優待が2セット届くという裏技的な楽しみ方もありますよ♪
🧼【ライオン(4912)】
- 優待内容:歯磨き粉・ハンドソープ・洗剤などの自社製品詰め合わせ(年1回・12月権利)
- 配当利回り:約2.0%(2025年6月時点)
- 取得価格目安:15万円前後
- ポイント:2025年からは「1年以上の継続保有」が優待条件に追加
💇♂️【マンダム(4917)】
- 優待内容:ギャツビーやルシードなどの男性向け化粧品セット(年1回・3月権利)
- 配当利回り:約2.9%
- 取得価格目安:13万円台
- ポイント:2025年からは「1年以上保有」が優待条件に
🧻【日本製紙(3863)】
- 優待内容:クリネックスやスコッティなどの家庭用紙製品詰め合わせ(年1回・3月権利)
- 配当利回り:約1.5%
- 取得価格目安:10万円前後
- ポイント:トイレットペーパーやキッチンペーパーなど“絶対使う系”の優待
…と、紹介し始めるとキリがないのですが(笑)、共通して言えるのは、**「日常生活でちゃんと使える優待」+「安定した配当」+「10万円台で買える手頃さ」**が揃った銘柄を選ぶと、楽しさと分散が両立できるということ。
新NISAを使って、こうした銘柄を“コツコツ積み上げる”のも、ひとつの立派な戦略だと思っています。
💰 少額で買える優良株も、立派な“攻めの一手
「株って何十万円も必要でしょ?」と思っていたら…実は最近、1〜2万円台で買える高配当の有名企業が増えているんです。
たとえば、
- NTT(9432):1万円台で買えて、配当利回りは約3.3%+株主優待(dポイント)
- ソフトバンク(9434):約2万円台で買えて、利回りは4%超+株主優待も(PayPayポイント)
これらは新NISAの“成長投資枠”でももちろん購入OK。少額ながらもしっかりリターンを感じられるので、投資の楽しさを体感しやすい銘柄でもあります。
「まずは1万円だけ買ってみる」も立派な一歩。
こうした銘柄を少しずつ集めていけば、“お楽しみ配当生活”への第一歩になりますよ😊
あえて“日本株”だけでいい理由

「全世界株式」や「S&P500」――これらが新NISAの“王道”であることは、僕もわかってます。
でも僕は、あえて日本株オンリーでいくと決めました。だって、理由があるんです。
🌍 全世界株式(オルカンなど)のリスクと特徴
- リスク(標準偏差):おおよそ年率17%前後
- 主な構成:米国が約60%以上、日本は5%未満
- 「全世界」と言いつつ米国偏重なので、米国株の影響を強く受ける
- 新興国も含まれるため、地政学リスクや通貨リスクも内包
- 為替変動の影響を受ける(円建てで投資する場合)
🇺🇸 S&P500のリスクと特徴
- リスク(標準偏差):おおよそ年率16〜22%
- 主な構成:米国の大型株500社(アップル、マイクロソフトなど)
- 米国一国集中なので、米国経済が崩れるとダメージ大
- 為替リスクあり(円安ならプラス、円高ならマイナス)
- 短期では大きく上下する(例:コロナショック時は1ヶ月で30%超の下落)
つまり、「分散してるから安心」と思ってオルカン1本にしても、実質は米国株の影響を強く受けるという点は押さえておきたいところです。
もちろん、全世界株式やS&P500を否定するわけではありません。
でも僕は、“優待”や“配当”という目に見えるリターンを、為替に振り回されず楽しみたい。
中長期投資でわざわざリスクを追う必要はない――それが僕のスタンスです。
だからこそ、新NISAの枠はすべて日本株で埋めたいんです。
まとめ
投資は中長期でじっくり育てていくもの。
国債と新NISA、この“守りと攻め”の組み合わせは、中長期投資の土台としてはこれ以上ないほど盤石だと思っています。
- 新NISAで配当や優待を楽しみながら育てる“攻め”
- 税金ゼロ(新NISA)で最大限リターンが得られる仕組み
- 国債の利子が年2回、安定的に受け取れる“守り”
こうした仕組みがあるからこそ、相場の浮き沈みに一喜一憂せず、毎月少しずつ、楽しみながら資産を積み上げていける。
それが、僕の中長期投資のかたちであり、これからも続けていきたいスタイルです。
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