
「新NISAなら長期保有すれば大丈夫」
そんな言葉を信じて始めたものの、
気づけば保有銘柄が含み損。
——「あれ、これ…放置してて大丈夫?」と
不安になっていませんか?
新NISAは非課税で魅力的な制度ですが、
買ったタイミングが悪ければ含み損にもなります。
そして長期保有だからこそ、
“含み損を抱えたまま”は地味につらい。
そこで今回は、僕自身が実践している
「ルールを決めたナンピン戦略」をご紹介します。
あなたが手に入れられる3つの安心
✔ 放置と決別できる
✔ 精神的に楽になれる
✔ 非課税メリットを活かしながら回復を狙える
新NISAで含み損になっても、
冷静に動けば“取り戻す道”はあります。
焦らず、でも黙って放置もしない。
あなたの資産を守るためのヒント、
この記事に詰め込みました。
🟦 第1章:新NISAと含み損のリアル
「新NISAは、どう考えてもお得」
— 制度が始まった2024年、多くの投資家がそう感じたはずです。
年間360万円、最長1800万円まで非課税。
しかも売却益も配当も税金ゼロ。
使わない方が損…というレベルの破壊力でした。
その熱気に背中を押されて、多くの人が
「今こそ始め時!」と、
株を買ったのが2024年初頭から春先。
でも、ふたを開けてみれば…
- あのときの日経平均は史上最高値圏
- 好決算株や人気テーマ株には過熱感も
- そして2025年現在、含み損に悩む人が急増中
「新NISAなのに損してる」
「非課税どころか…損益通算もできないじゃん」
という声も、X(旧Twitter)などでよく見かけます。
💡ポイント:長期保有だからこそ、含み損が心に刺さる
一般的に「新NISAは長期保有が前提」と言われます。
確かにその通りなのですが、
“ずっと含み損のまま”の長期保有って、けっこうキツいんですよね。
評価額が減ったまま動かせず、
損益通算もできない。損切りもできない。
まして「このまま何年も保有…?」と想像すると、
投資そのものがイヤになる人もいます。
📌現実的な話:
新NISAで買った銘柄が、
3ヶ月後に−20%の含み損だったとして、
「長期保有だからいいんだ」と
本気で割り切れる人は少数派です。
そんな悩みを解決する方法として、
私が選んだのが「ルール型ナンピン」でした。
次章では、その考え方とやり方を詳しくご紹介します。
🟦 第2章:ルール型ナンピンという選択
「ナンピンは危険」「素人がやると痛い目にあう」
投資の世界ではよく聞く言葉です。
確かに、根拠もなく株価が下がったから買い増すのは危険です。
損失が広がるだけで、資金も気持ちも削られていきます。
でも、“ルールを決めたナンピン”なら話は別です。
🔁 僕が実践しているナンピン戦略
私は明確にこう決めています:
- ✅ 購入後、株価が20%下落したら100株ナンピン
- ✅ 平均取得単価まで株価が戻ったら100株だけ売却
たとえばこういう感じです:
- 株価1500円で100株購入
- 1200円まで下がったら、追加で100株購入
- 平均取得単価は1350円に
- 株価が1350円以上に戻ったら、100株だけ売却
この方法なら、
- 含み損を抱え続けるストレスが減る
- ±0でも“逃げ道”をつくれる
- 非課税で売却益が出る可能性もある(新NISAのメリット)
🎯 ポイントは「利益目的」ではなく「取得単価の調整」
よくある誤解は、ナンピンで大きな利益を狙うこと。
でも私のナンピンは違います。
目的はただひとつ。
“取得単価を下げて、気持ちよく長期保有できる状況をつくる”こと。
投資は継続が命です。
含み損で放置して嫌になってしまうくらいなら、
ルールに従って1回だけ動くことで、
「気分よく投資を続けられる」状態を作っておく方が、ずっと健全です。
✋重要なのは「ナンピンに使う資金は1回だけ」と決めておくこと
ズルズルと買い増しを続けると、
損失が膨らみ、資金も尽きてしまいます。
だからこそ、「20%で1回だけ」と決めておけば、
ナンピンが“冷静な判断”として機能してくれます。
ナンピン=悪ではありません。
感情でやるか、戦略でやるか。
その違いだけで、投資の未来は大きく変わるんです。
🟦 第3章:ナンピンに向いている銘柄・向いていない銘柄
ナンピンを成功させるカギは、「どの銘柄でやるか」です。
正直に言って、すべての株にナンピンが通用するわけではありません。
むしろ、銘柄選びを間違えると、
ナンピンが“含み損の底なし沼”になることも…。
そこで、ここでは
「ナンピンに向いている銘柄・向いていない銘柄」を
タイプ別に整理してみました。
✅ ナンピンに向いている銘柄の特徴
特徴 | 理由 |
---|---|
ディフェンシブ株(通信・医薬・インフラなど) | 景気に左右されにくく、株価が急落しにくい |
高配当・優待銘柄 | 含み損でも配当や優待がもらえ、持ちやすい |
業績が安定している企業 | 一時的な下落から回復しやすい傾向あり |
時価総額が中〜大規模の企業 | 突然の倒産や急落のリスクが比較的低い |
こういった銘柄なら、
一時的に下落しても“戻ってくる確率”が高い。
だからこそ、ナンピンが意味を持ちます。
❌ ナンピンしてはいけない銘柄の特徴
特徴 | なぜ危険か |
---|---|
テーマ株・トレンド株(AI、EVなど) | 一時的に注目された後、急落することが多い |
景気敏感株(鉄鋼、自動車、海運など) | 業績の波が大きく、下がり出すと止まりにくい |
赤字・債務超過の企業 | 財務不安から株価が戻らず、最悪上場廃止も |
仕手株・低位株 | 投機的な値動きで、ナンピンは“沼”になるリスク大 |
こうした銘柄にナンピンすると、
「安く買えた」どころか
「もっと安くなる」ことがほとんどです。
💬 私のスタンス
実際、私はナンピンはディフェンシブ株限定で使っています。
通信・医薬・食品など、景気に強く、配当もあるような銘柄。
それ以外の銘柄は、たとえ好きでも「ナンピンしない」と決めています。
ナンピンは「銘柄選び」まで含めて戦略。
向いてない銘柄でやれば、痛い目に遭うのは目に見えてます。
次章では、なぜ「長期保有×ナンピン」が相性抜群なのか?を深掘りしていきます。
▶️銀行株に特化したNISA戦略については、こちらの記事でも詳しく解説しています → 2025年NISA×銀行系高配当株ピックアップ
🟦 第4章:長期保有×ナンピンが最強な理由
「長期保有が正解」と言われる新NISA。
でも、ただ“持ち続けるだけ”では、心が折れてしまうこともあります。
だからこそ私は、
「長期保有にこそ、戦略的なナンピンが効く」と考えています。
その理由を、実体験を交えて解説していきます。
✅ 理由①:含み損を放置せず、“逃げ道”をつくれる
株価が20%下がった時点でナンピンすれば、
平均取得単価がグッと下がります。
たとえば…
- 1500円で買って、1200円まで下落
- そこで100株追加購入 → 平均1350円
- 1350円以上に戻ったら100株売却で±0(手数料除く)
この流れをルール化しておけば、
含み損を「いつまで持ち続ければいいの…」という不安から解放されます。
✅ 理由②:新NISAの非課税メリットが活きる
通常の口座なら、±0の売却で得られるのは“損益なし”。
でも新NISAなら、たとえ+1円でも利益が出れば、税金ゼロで利益確定できます。
これはナンピンと非常に相性が良く、
- ±0で逃げ道をつくる
- プラスになれば非課税で利益確定
という選択肢が持てるのは、新NISAならではの強みです。
✅ 理由③:下落局面でも“動ける”という安心感
「何もできずに見てるだけ」って、地味にストレスなんですよね。
ルール型ナンピンなら、
“下がったときにできること”が用意されているので、
焦らず冷静に対応できます。
この安心感があるだけで、投資の継続力が格段に上がります。
✅ 理由④:売却後も“優待目的”で残す戦略が取れる
たとえば、ナンピン後に±0付近まで株価が回復し、
100株だけ売却して一部資金を回収したとしても、
残りの100株を持ち続ける理由があります。
それは——
株主優待の「長期保有条件」を満たすため。
近年では、
- 1年以上保有で優待獲得
- 3年以上保有でグレードアップ
など、“保有期間”に応じた優待制度が増えてきました。
新NISA口座で保有していれば、
そのまま非課税で優待の権利も積み上げていけるため、
売却せずにキープする価値は十分にあります。
📝まとめ:長期保有だからこそ、ナンピンで“気分よく持ち続ける”
- ナンピンで平均取得単価を下げ
- 一部売却で気持ちをリセットし
- 残りを優待目的で長期保有
これが、新NISAを活かした“長期ナンピン戦略”の柔軟な使い方です。
🟦 第5章:こんな人にはこの方法がハマる
投資に正解はありません。
でも、“今のあなたの状況に合った方法”は必ずあります。
ここでは、これまで紹介してきた
「ルール型ナンピン×長期保有」戦略がピタッとハマる人の特徴を紹介します。
👤 パターン①:新NISAで長期保有中、含み損にモヤモヤしている人
「長期だから放置でいい」と思っていても、
含み損のまま“年単位で評価額が減った状態”が続くと、精神的にキツくなりますよね。
そんなとき、
ナンピンによって取得単価を下げることで、
含み損→含み益に転換できる可能性が出てきます。
単なるテクニックではなく、
投資を前向きに続けるための“気持ちのリセット”にもつながります。
👤 パターン②:「ナンピン=悪」と思って避けていた人
ネット上には「ナンピンはやめとけ!」という声も多いです。
ですが、それは“感情でナンピンする場合”の話。
逆に言えば、
- 明確なルール
- 安定した銘柄選び
- リスクを限定する条件
この3つを揃えたナンピンは、
むしろリスク管理として非常に合理的です。
👤 パターン③:株主優待を狙っている人
「1年以上保有で優待がもらえる」など、
長期保有が条件の優待株を買っている人にも向いています。
たとえ株価が下がってもナンピンすれば、
取得単価が下がる+長期保有の資格はそのままキープできます。
これは、新NISAと優待戦略を組み合わせる上でも、
かなり実用的な手法です。
👤 パターン④:新NISAで“次の一手”に悩んでいる人
「もう枠の大半を使ってしまった」
「売っても枠が戻らないし、どうすれば…?」
そんなときにもこの戦略は有効です。
ナンピンによって一部を±0で整理できれば、
心の余裕と資金の余裕が両方戻ってくる。
しかも、新NISAの枠は翌年復活するので、
“全てを抱えて持ち続ける”必要はないという安心感も得られます。
🔚 最後に:継続できる方法こそ、あなたの正解
ナンピンは必ずしも万人向けではありません。
でも、“自分なりのルール”と“資金管理”を守れば、
投資を継続する力になる手法だと、私は思います。
新NISAは長期で資産を育てるための制度。
だからこそ、「どう保有を続けるか」まで考えてこそ、本当の使いこなし方です。
🟦 まとめ:新NISAは「放置」じゃなく「戦略的に育てる」もの
新NISAは、非課税・無期限という大きな武器を持った制度です。
でも、それを「何もしないまま持ち続けるだけ」では、
気づけば含み損に悩み、投資そのものがイヤになってしまうかもしれません。
だからこそ僕は、こう考えます。
長期保有だからこそ、ナンピンという“戦略”が活きる。
- 株価が下がったときの“打ち手”がある
- 含み損を含み益に転換できる可能性がある
- 優待や非課税枠のメリットも無駄にしない
こうした工夫を1つでも取り入れることで、
「新NISAで資産形成を続ける自信」につながるはずです。
出典:金融庁「新しいNISA」
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