
寄り天ナイアガラとは、株の寄り付き直後に高値をつけたあと、
ほとんど反発せず滝のように急落する値動きを指す株式・デイトレ用語です。
特にデイトレ初心者が「寄り付き成行」で買った直後に食らいやすく、
短時間で大きな含み損を抱えやすい、非常に危険なパターンとして知られています。
デイトレをしていると、一度は経験する“心が折れる瞬間”があります。
それが——寄り成りで買った直後にいきなり下がる、あの「寄り天」。
「今日は上だろう」と思って寄り付きでエントリーした瞬間、
チャートがスッ…と下を向く。
そして最悪形が 寄り天ナイアガラ です。
含み益になる場面もなく、いきなり含み損に変わるあの感覚。
頭が真っ白になって、指が動かなくなるあの焦り。
でも安心してください。
寄り天は“あなたが下手だから”起きるわけではありません。
むしろ、プロでも普通に食らう“相場の癖”なんです。
この記事では、
・寄り天とは何か
・寄り天ナイアガラが起きる理由
・初心者が一番やられる典型パターン
・どう避ければいいのか
を、経験者目線でわかりやすく解説します。
この記事を読めば、「朝イチで飛びついて即死する」という最悪の負けパターンを卒業し、無駄な損切りを劇的に減らすことができるようになります。
寄り天とは?(まず1分で理解)
寄り天とは?|デイトレでよくある値動きパターンを解説
寄り天とは、
👉 寄り付き(始値)がその日の高値になり、そこから下がり続ける値動き のこと。
朝は強そうに見えるのに、
時間が経つほどズルズル下がる。
見た目より、精神的ダメージが大きいやつです。
なぜ「寄り天」は初心者が引っかかりやすいのか
理由はシンプル。
- 寄り付きは値動きが一番派手
- 寄り前の気配値が強そう
- チャートが一瞬キレイに見える
👉 「今買わないと乗り遅れる!」
この感情が、判断を鈍らせます。
「寄り天」と「寄り底」の違い
- 寄り天:寄り付きが高値 → 下落
- 寄り底:寄り付きが安値 → 上昇
寄り底は気持ちいい。
寄り天は、あとからボディーブローのように効きます…。
寄り天ナイアガラとは?|寄り天との違いと危険性
寄り天ナイアガラの意味と語源
寄り天ナイアガラとは、
👉 寄り付きが天井 → その後、滝のように急落する展開
普通の寄り天が「じわ下げ」なら、
寄り天ナイアガラは 即死級 です。
どんな値動きになるのか(チャートのイメージ)
- 寄り付き直後から
- すぐ売りが出始める
- 戻らず、そのまま下へ一直線
「え? 押し目じゃないの?」
と思った瞬間には、もう遅い。
普通の寄り天との決定的な違い
- 普通の寄り天 → 逃げる時間がある
- 寄り天ナイアガラ → 考える前に落ちる
初心者が一番ダメージを受けるのは、
ほぼこのパターンです。
実は、寄り天ナイアガラ以外にもデイトレ界隈には「往復ビンタ」や「ガラ」といった、初心者が絶対に知っておくべき用語がいくつもあります。
👉 [株スラング徹底解説|投資家の涙ワード集] で他の用語も併せてチェックしておきましょう。
なぜデイトレ初心者は寄り天ナイアガラを喰らうのか
寄り付き直後の「上がりそう」錯覚
寄り付きは出来高が一気に増えます。
それが「強さ」に見えてしまう。
でも実際は、
👉 売りたい人が一斉に売っているだけ
ということも多い。
前日上昇・好材料に飛びつく心理
- 前日ストップ高
- 好決算
- 話題株
こういう銘柄ほど、
「もう織り込み済み」で寄り天になりやすい。
板・出来高を見ずにエントリー
値段だけ見て買う。
これ、初心者あるあるです。
寄り天ナイアガラで一番やられる典型パターン
寄り付き成行で飛びつく
一番多い負け方。
「成行で入らないと間に合わない」
→ だいたい間に合わなくていい場面
下がっても「押し目」と勘違いする
- 「さすがに反発するでしょ」
- 「ここが底でしょ」
底は、思っているより深い。
損切りできずにズルズル持つ
寄り天ナイアガラは、
時間が経つほど逃げにくくなる。
寄り天かどうかを見抜くチェックポイント
寄り付き前の気配値と出来高
- 気配だけ高くて出来高が薄い
→ 要注意
気配値は高いのにオーバー(売り注文)がアンダー(買い注文)より極端に多い場合は、寄り付いた瞬間に売られる「見せ板」の可能性があります。
寄り後5分の値動きとローソク足
- 上ヒゲが長い
- 陽線が続かない
最初の5分足が「長い上ヒゲ」の陰線になったら、その日の天井になる確率が極めて高い「撤退サイン」です。
前日終値との位置関係
- 前日比で大きくGU
→ 利確売りが出やすい
💡 さらに精度を上げたい方へ ローソク足だけでなく、トレンドの転換を早く察知できる「MACD」を組み合わせるのも有効です。特にデイトレのような短期決戦では、通常のMACDよりも反応が早い「DEMA」や「TEMA」という設定が好まれます。
自分のスタイルに合った設定を知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。 👉 [【初心者向け】MACDの使い方・見方を完全ガイド|DEMA・TEMAとの違いも解説]
寄り天ナイアガラを避けるための対処法
寄り付き直後は触らない(待つ勇気)
一番効果があります。
✔ 初心者は「9時15分」まで待つべき理由
・5分足が3本確定する
・寄り付きの見せ板・初動売りが一巡する
・本当に強い銘柄かどうかが判別できる
逆指値を必ず入れる
「切るつもりだった」は通用しません。
最初から入れるが正解。
寄り天銘柄に「売り」で入らない理由
初心者が空売りすると、
別の事故が起きやすい。
まずは 触らない が最優先。
それでも寄り天を狙うなら(上級者向け注意)
エントリーは「戻り」だけ
下げたあと、
明確に戻りが止まった場所のみ。
値幅は欲張らない
寄り天狙いは短期勝負。
粘ると逆にやられます。
初心者は真似しない方がいい理由
判断スピードと経験値が必要。
真似すると、ほぼ負けます。
寄り天ナイアガラを喰らったときの考え方
「自分が下手」ではない
これは 通過儀礼 です。
誰でも一度は通る道
避けられない負け、あります。
次に活かすための振り返りポイント
- なぜ買った?
- 待てなかった理由は?
ここだけ見直せばOK。
よくある質問(FAQ)
寄り天は何分で判断できますか?
目安は 最初の5〜15分。
寄り天ナイアガラはどんな銘柄に多い?
- 前日急騰
- 話題株
- 材料出尽くし
寄り天でも上がり直すことはありますか?
あります。
でも 初心者が狙う場面ではありません。
なぜ9時15分まで待つと安全なのですか?
寄り付き直後の売買が一巡し、見せ板や初動の投げ売りが落ち着くためです。
最初の5分足が3本確定することで、その銘柄が本当に強いのかを判断しやすくなります。
まとめ|寄り天ナイアガラは「避けるだけで勝率が上がる」
- 寄り天はよくある
- 寄り天ナイアガラは初心者キラー
- 触らないだけで資金は守れる
👉 勝つより先に、負けを減らす。
寄り天ナイアガラを知った今日から、
あなたはもう同じ負けを繰り返さなくていい。


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