
株式投資で配当利回りの高さに惹かれる人は多いですが、業績や財務状況を深く調べるのは正直大変ですよね。そこで今回は「業績?知らん!利回りだけで選ぶ高配当株10選」と題し、実際の配当利回りを基準に、さらに「減配リスク」も勝手に予測しながら注目株を紹介します。
業績や数字の裏側に惑わされずに、シンプルに「どれだけ配当がもらえるか」に注目したいあなたにピッタリの記事です。リスクの目安も分かるので、安心して参考にしてください。
✅配当利回りだけで選ぶ高配当株10選【減配リスクも勝手に予測】
以下の10銘柄は2025年7月時点で配当利回りが高く、かつ独自に減配リスクを判定した結果も併記しています。
※減配リスクは過去の業績推移や財務指標、配当性向などから私見で★5段階評価しています。
1. ダイドーリミテッド(3205)
- 配当利回り:10.39%
- 株価:962円(7/4終値)
- 減配リスク:★★★★☆(80%)
- コメント:コメント:業績の不安定さと赤字決算の経験から、配当維持が難しい可能性があります。配当利回りが高いのは株価下落が影響している面もあるため、慎重な判断を。
2. DMS(9782)
- 配当利回り:7.69%
- 株価:2,963円(7/4終値)
- 減配リスク:★★★☆☆(60%)
- コメント:4期連続で配当を出しており、業績は安定傾向。ただし景気の影響を受けやすいため、中程度の減配リスクがあります。
3. ヤガミ(7488)
- 配当利回り:7.00%
- 株価:3,595円(7/4終値)
- 減配リスク:★★☆☆☆(30%)
- コメント:6期連続の配当実績があり、安定感があります。市場変動には注意が必要ですが、比較的リスクは低めです。
4. 西川ゴム(5161)
- 配当利回り:6.93%
- 株価:2,652円(7/4終値)
- 減配リスク:★★★☆☆(60%)
- コメント:期連続の配当実績。業績に波があり、景気敏感株のため注意が必要です。
5. 大平金(5541)
- 配当利回り:6.84%
- 株価:1,754円(7/4終値)
- 減配リスク:★★★☆☆(60%)
- コメント:配当利回りは魅力的ですが、業績は安定感に欠けるためリスクは中程度です。
6. クレハ(4023)
- 配当利回り:6.76%
- 株価:3,195円(7/4終値)
- 減配リスク:★★☆☆☆(30%)
- コメント:安定した事業基盤があり、減配リスクは比較的低め。長期保有に向いています。
7. UTグループ(2146)
- 配当利回り:6.70%
- 株価:2,426円(7/4終値)
- 減配リスク:★★☆☆☆(25%)
- コメント:成長企業ながら配当も継続しており、減配リスクは低めです。
8. 共和レザー(3553)
- 配当利回り:6.60%
- 株価:787円(7/4終値)
- 減配リスク:★★★☆☆(50%)
- コメント:業績に波があり、資材価格の影響も大きいです。リスクは中程度。
9. 黒田グループ(287A)
- 配当利回り:6.58%
- 株価:926円(7/4終値)
- 減配リスク:★★★☆☆(55%)
- コメント:安定感はやや劣りますが、高配当が魅力。財務状況のチェックが必要です。
10. Vコマース(2491)
- 配当利回り:6.52%
- 株価:751円(7/4終値)
- 減配リスク:★★★☆☆(60%)
- コメント:業績はやや不安定ですが、配当利回りは高いです。リスクを理解した上で検討しましょう。
✅高配当株の減配リスクを勝手に予測!評価のポイントと見方
高配当株は魅力的ですが、配当が突然減ったり無くなったりする「減配リスク」も注意しなければなりません。
そこで、私が独自に評価した減配リスクのポイントを解説します。これを理解すれば、銘柄選びの参考になります。
配当性向のチェック
配当性向とは、企業が稼いだ利益のうちどれだけを配当に回しているかを示す指標です。
- 配当性向が高すぎる(70〜100%超)場合は利益の大部分を配当に使っているため、利益が落ち込むと減配リスクが高くなります。
- 適度な配当性向(30〜60%程度)が理想的で、持続可能な配当を示します。
業績の安定性・推移を確認
過去数年の業績推移を見て、増収増益が続いているか、業績が大きく上下していないかをチェック。
- 業績が安定している企業は減配リスクが低いです。
- 反対に、業績が不安定・赤字がある企業は減配の可能性が高まります。
業界・市場環境も考慮
景気に敏感な業界(例えば海運・資源関連)は、業績変動が大きいため減配リスクが高まります。
逆に、生活必需品や安定収益の業界はリスクが低めです。
配当実績の継続性を調べる
過去数年の配当額が継続しているか、減配や無配の履歴がないかをチェック。
安定して配当を出している企業は減配リスクが低い傾向にあります。
これらのポイントを総合的に判断し、私は減配リスクを★5段階で評価しています。
投資判断の一助として、ぜひ参考にしてください。
✅利回りだけで選ぶ際の注意点とリスク管理のコツ
配当利回りが高い銘柄は魅力的ですが、「利回りだけ」に頼る投資は思わぬリスクを伴います。
ここでは、高配当株投資で失敗しないための注意点とリスク管理のコツを解説します。
高配当利回り=割安株とは限らない
株価が急落した結果、配当利回りが一時的に高くなっているケースがあります。
こうした銘柄は業績悪化や財務悪化のサインであることも多いため、利回りの高さだけに飛びつくのは危険です。
減配や無配の可能性を常に意識する
業績悪化や経営環境の変化により、配当が減ったり支払われなくなったりするリスクは常にあります。
特に高配当銘柄はこのリスクが高いため、定期的な業績チェックが必要です。
分散投資の重要性
一銘柄に過度に投資するのはリスクが大きいです。
複数銘柄に分散して投資し、減配リスクや業績リスクを軽減しましょう。
長期的な視点で投資する
短期的な利回りの変動に振り回されず、長期で安定配当を出している企業を中心に投資することが成功のコツです。
情報収集と勉強を怠らない
決算発表や業界ニュースなどの情報を定期的にチェックし、企業の状況を把握することが重要です。
また、財務諸表の読み方を学ぶのも役立ちます。
これらを意識して投資すれば、高配当株でも失敗リスクを大幅に減らせます。
配当利回りだけに飛びつかず、リスクを見極めながら賢く運用しましょう。
✅配当利回りランキングの活用法とオススメ証券会社紹介
配当利回りランキングは、高配当銘柄を探すのに便利なツールですが、使い方を間違えると失敗の元になります。ここでは、ランキングの活用ポイントとおすすめの証券会社を紹介します。
配当利回りランキングの見方と使い方のコツ
- 複数のランキングを比較する
みんかぶやSBI証券など、複数のサービスで配当利回りランキングを比較しましょう。
情報の更新頻度や集計方法に違いがあるため、複数を見ることでより正確な判断が可能に。 - 単純に利回りが高い順だけでなく減配リスクや業績も考慮する
ランキング上位でも業績が悪化している銘柄は避けたほうが無難です。 - スクリーニング機能を活用する
証券会社のスクリーニング機能を使えば、配当利回り以外にも自己資本比率や配当性向などの条件で絞り込みが可能。
おすすめ証券会社と特徴
- 松井証券
初心者に使いやすいUIと無料のスクリーニング機能が魅力。手数料も比較的安く、配当利回りでの銘柄探しにも便利です。 - SBI証券
業界最大手で情報量が豊富。高性能なスクリーニングやランキング機能があり、細かい条件設定も可能。
高配当株探しに役立つ情報サイト・ツール紹介
- みんかぶ:最新の配当利回りランキングが無料で見られる。手軽に全体の利回り状況を把握できる。
- Yahoo!ファイナンス:配当利回りや過去の配当実績も確認可能。
口座開設のポイント
配当投資を始めるなら、手数料の安さや使いやすさを重視して証券口座を選びましょう。
特にスクリーニング機能が充実している証券会社は、高配当株探しにも役立ちます。
- 松井証券:初心者にもわかりやすく、配当利回り検索が簡単。
- SBI証券:業界最大手。情報量が豊富で分析に強い。
✅ 高配当株投資をこれから始めたい方におすすめ:
松井証券で無料口座開設はこちらから(PR)

✅Q&A:配当利回り投資のよくある疑問
高配当株に興味があっても、いざ始めようとすると「これってどうなの?」と感じる疑問は多いはず。
ここでは、よくある質問にズバッと答えていきます!
Q1. 配当利回りが高ければ高いほど良いの?
A. 必ずしもそうとは限りません。
利回りが高すぎる場合、株価が大きく下落していたり、減配直前だったりと、リスクのサインであることも。
適度な利回り(4〜6%)+業績安定の銘柄の方が安心して保有できます。
Q2. 「予想配当利回り」とは?実際にもらえる金額は違うの?
A. 予想配当利回りは“あくまで現時点の見込み”です。
企業が将来の配当を減らしたり、無配にしたりすれば、利回りは大きく下がります。
実際に手取りでもらえる金額は税引後であり、約20%が源泉徴収されます。
Q3. 減配リスクを簡単に見抜く方法はある?
A. 完璧ではありませんが、以下を見れば“危険信号”は察知できます。
- 配当性向が高すぎる(80%以上)
- 連続赤字や営業利益の急減
- 自己資本比率の低さ(40%未満)
- 急激な株価下落が続いている
このあたりに注意すれば、大きな地雷は避けやすいです。
Q4. 高配当株はいつ買えばいいの?
A. 権利確定日より前に買う必要があります。
配当を受け取るには、「配当の権利確定日」の2営業日前(権利付き最終日)までに株を保有している必要があります。
ただし、配当目当ての短期売買は逆効果になりやすいため、長期保有が基本です。
Q5. 配当利回りってどうやって計算されるの?
A. 計算式はこちら:
予想年間配当金 ÷ 現在の株価 × 100
たとえば、株価1,000円で年間配当が70円なら、利回りは
→ 70 ÷ 1,000 × 100 = 7.0%
✅まとめ:配当利回りだけで投資するなら知っておくべきポイント
「とにかく利回りが高い銘柄が欲しい!」
そんな気持ちで配当株を探している人にとって、今回のランキングは非常に参考になるはずです。
ただし、利回りだけに目を奪われていると、落とし穴にハマる可能性もあります。
利回りの裏には理由がある
- 株価が急落しているから利回りが高くなっているだけ
- 業績が悪化しており、近いうちに減配の可能性がある
- 一時的な記念配や特別配で見かけ上の利回りが高い
このような「ワケあり高配当株」が紛れていることもあるので、利回り=安心ではないことを忘れずに。
減配リスクを読んで“失敗しない配当投資”を
配当性向・業績・財務・配当実績などをチェックすれば、減配リスクをある程度見極められます。
今回紹介した10銘柄も、そのリスク度合いを星評価で整理していますので、ぜひ投資判断の参考にしてください。
利回りは“使い方次第”で大きな武器になる
利回りをうまく活用すれば、
- インカム収入の柱
- 老後資金の安定源
- 新NISA非課税枠の有効活用
などにもつながります。リスクを理解した上であれば、「利回りだけで選ぶ」戦略も立派な投資スタイルです。
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