
✔ 2024年に固定5年国債を買った
✔ 購入金利が0.7%以下
✔ (1年以上保有しており)残存期間が3年以上ある
→ 1つでも当てはまれば、この記事は最後まで読む価値があります。
2024年に固定5年国債を買った人。
「元本保証だし、このまま満期まで持てばいい」
そう思っていませんか?
実は今、
2024年に固定5年国債を買った人ほど、
一度は“見直し”を考えた方がいい状況になっています。
2025年後半から日銀の利上げが進み、
固定5年国債の金利は、
2024年当時と比べて大きく変わりました。
「途中解約すると損しそう」
「結局、何%くらい上がったら見直すべき?」
そんな疑問に対して、
感情ではなく“数字と条件”で判断する基準を、
この記事では分かりやすく整理します。
なお、この記事は
2024年に固定5年国債を購入した人向けに書いています。
それ以外の方は、後半で紹介する関連記事も参考にしてください。
【2026年1月7日発表|最新の金利水準】
| 種類(期間) | 利率(税引前) | 利率(税引後) | 特徴・補足 |
|---|---|---|---|
| 変動10年 | 年 1.39% | 1.1076215% | 半年ごとに金利見直し/基準金利×0.66 |
| 固定5年 | 年 1.59% | 1.2669915% | 満期まで固定/現在の中心水準 |
| 固定3年 | 年 1.30% | 1.0359050% | 短期運用向け/満期まで固定 |
2026年1月に発表された個人向け国債では、
固定5年国債の利率は 年1.59%(税引前)となりました。
2024年当時(0.1%台〜0.7%台)と比べると、
金利差はおおむね「+1%前後」に広がっています。
※ 本文では、この金利差を前提に
「どこからが見直しラインになるか」を具体的に解説します。
なぜ、この記事は「2024年に固定5年国債を買った人」に絞っているのか
この記事では、
2024年に固定5年国債を購入した人に対象を絞って解説します。
それは、2024年が
固定5年国債の金利としては、かなり低い水準だった年だからです。
実際、2024年に発行された固定5年国債の多くは、
年率で見ると 0.1%台~0.7%台 にとどまっていました。
当時は、
「国債だから仕方ない」
「元本保証なら十分」
そう考えて購入した人も多かったと思います。
しかしその後、
日銀の金融政策を背景に金利環境が変化し、
現在は 2024年当時とは前提条件が大きく異なっています。
つまり、
購入時の金利が低く、なおかつ残りの運用期間が長い
2024年購入者は、
解約・買いなおしを「検討対象」にしやすい立場にある、
というわけです。
【要注意】2024年の固定5年国債、金利が低すぎた
2024年に発行された固定5年国債の金利を、
あらためて一覧で見てみると、
今の金利環境と比べて、かなり低い水準だったことが分かります。
▼ 2024年に発行された固定5年国債の金利一覧
※参考:現在の固定5年国債(第177回)の利率は 年1.35%(税引前)
| 発行回 | 募集月 | 利率(税引前) |
|---|---|---|
| 第154回 | 2024年1月 | 0.18% |
| 第155回 | 2月 | 0.25% |
| 第156回 | 3月 | 0.33% |
| 第157回 | 4月 | 0.36% |
| 第158回 | 5月 | 0.45% |
| 第159回 | 6月 | 0.59% |
| 第160回 | 7月 | 0.61% |
| 第161回 | 8月 | 0.39% |
| 第162回 | 9月 | 0.51% |
| 第163回 | 10月 | 0.46% |
| 第164回 | 11月 | 0.60% |
| 第165回 | 12月 | 0.71% |
当時は、
「国債はこんなもの」
「預金よりはマシ」
という空気もあり、
この水準でも違和感なく購入された方が多かったと思います。しかし現在の金利水準と比べると、
2024年の固定5年国債は“かなり低い位置”で固定されている
状態です。
問題なのは、
金利が低いこと自体ではありません。
低い金利が、満期(5年間)までずっと続く
という点です。
特に2024年に購入した場合、
まだ残りの運用期間が長いため、
この低金利が将来にわたって影響します。
固定5年国債を途中解約すると何が起きる?元本割れはする?
※途中解約の仕組みや「どんな場合に損に見えるのか」を、
図解で詳しく知りたい方はこちらの記事も参考になります。
まず安心してほしいのは、
固定5年国債は途中解約しても元本割れはしません。
(※解約は1年経過後から)
株や投資信託のように、
「価格が下がって損をする」という仕組みではありません。
途中解約の仕組み
ただし、途中解約には
ペナルティ(解約調整額)があります。
固定5年国債の場合、
解約時に 直近2回分の利息相当額 が差し引かれます。
「2回分の利息を取られる」と聞くと、
大きな損をするように感じるかもしれません。
しかし実際には、
もともと受け取る予定だった利息の一部が
差し引かれるだけです。
元本が削られるわけではありません。
重要なのは、
「ペナルティがあるから解約してはいけない」ではなく、
ペナルティを差し引いても、
将来の利息が増えるかどうか
を考えることです。
解約・買いなおしの判断基準は「金利差」と「残り期間」
※ 前提として重要な注意点があります。
固定5年国債は、購入から1年が経過しないと途中解約はできません。
そのため、ここでの「残存期間3年以上」という基準は、
「すでに1年以上保有していて、今すぐ解約できる人」を前提にしています。
ただし、購入年が2024年以外の方でも、
・購入金利と現在の金利差が0.5%以上
・残存期間が3年以上
という条件に当てはまる場合は、
同じ考え方で「解約・買いなおし」を検討できます。
固定5年国債の解約・買いなおしを考えるときに、
見るポイントは実は多くありません。
判断の軸は、この2つだけです。
- 購入時の金利と、今買える国債の金利との差
- 残っている運用期間(残存期間)
目安としては、
- 購入時の金利との差が0.5%以上
- 残存期間が3年以上
この2つがそろう場合、
途中解約のペナルティを差し引いても、
買いなおしのメリットが出やすい水準と考えられます。
比較するときに見るのは、この3点だけ
実際に比較する際は、次の3つを並べて考えます。
1️⃣ 今持っている固定5年国債の金利
2️⃣ 今後、買い直せる固定5年国債の金利
3️⃣ 残っている運用期間(残存期間)
※ 途中解約のペナルティ(直近2回分の利息)は、
この比較の中で「コスト」として考えます。
ペナルティは一度きり、金利差は積み上がる
途中解約のペナルティは、
一度だけ発生するコストです。
一方で、
金利差による利息の増加は、
残りの期間、毎年積み上がっていきます。
つまり、
- 金利差が大きい
- 残り期間が長い
この2つがそろうほど、
解約・買いなおしを検討する意味が出てきます。
見直しを考えるケース
たとえば、
- 今持っている国債と
- 買い直した場合の国債で
- 金利にそれなりの差があり
- なおかつ残り3〜4年ある場合
途中解約で多少の利息を差し引かれても、
将来受け取る利息の合計ではプラスになる可能性があります。
見直し不要なケース
反対に、
- 金利差がわずか
- すでに残り期間が短い
こうした場合は、
無理に解約・買いなおしをする必要はありません。
固定5年国債は、
満期まで持てば確実に
元本と利息を受け取れる安定した商品です。
判断の基本はこれだけ
解約・買いなおしの判断は、
「金利差 × 残り期間」
が、解約ペナルティを上回るかどうか。
これが、考え方の基本です。
なぜ2024年に固定5年国債を買った人は、特に見直し対象になりやすいのか
2024年に固定5年国債を買った人は、
解約・買いなおしの判断基準に
当てはまりやすい条件がそろっています。
理由①:購入時の金利が低すぎた
最大の理由は、
購入時の金利が、そもそも低かったことです。
2024年の固定5年国債は、
多くの月で 0.1%台〜0.7%台 にとどまっていました。
金利差が小さければ、
買いなおしても意味はありません。
しかし、
もともとの金利が低いほど、
後から金利が上がったときの
差が大きくなりやすいのです。
理由②:残りの運用期間がまだ長い
もう一つの理由は、
残りの運用期間が長いことです。
2024年に購入した固定5年国債は、
まだ多くの期間が残っています。
金利差による利息の増加は、
残りの期間が長いほど、
年々積み上がっていきます。
つまり、
低い金利 × 長い残存期間
という組み合わせになりやすいのが、
2024年購入者なのです。
「とはいえ、
途中解約はやっぱり損しそう…」
そう感じるのは自然です。
しかし、
すでに見てきた通り、
判断すべきなのは
“感覚”ではなく“条件”です。
だからこそ、
2024年に固定5年国債を買った人は、
✔ 今の金利水準
✔ 残りの運用期間
この2点だけでも、
一度チェックしておく価値があります。
では、
2024年購入者は、
今すぐ解約すべきなのでしょうか?
最後に、結論を整理します。
結論:じゃあ今すぐ解約すべき?
結論から言います。
特に、購入金利と現在の金利差が0.5%以上あり、
かつ残存期間が3年以上ある人は、
今すぐ“買いなおし”を検討していい水準です。
これは感覚論ではありません。
数字がそう言っています。
◆ 具体例:第154回(2024年1月・0.18%)の場合
- 固定5年国債:年0.18%
- 現在の固定5年国債:1.35%
- 金利差:+1%以上
【ざっくり比較イメージ(100万円あたり)】
・2024年購入(0.18%)をこのまま保有
→ 年利息 約1,800円
・今、1.3%前後で買い直した場合
→ 年利息 約13,500円
差は、年あたり 約12,000円。
これが残り3~4年続きます。
途中解約で差し引かれる利息(2回分)は一度きり。
それでも、トータルでは差が広がりやすい水準です。
国債で
1%を超える金利差がある場合、
それはもう
「様子見」や「好み」の話ではなく、
👉 構造的に不利な状態
になっています。
◆ 途中解約しても、本当に損なのか?
ここで多くの人が不安になります。
「途中解約すると損するんじゃ…?」
結論はシンプル。
- 途中解約のペナルティ
→ 直近2回分の利息のみ - 元本割れ
→ なし - いつでも解約可能(1年経過後)
→ 国が保証
つまり、
失う利息 < これから得られる金利差
この関係は、
0.18% → 1%超という差があれば、
ほぼ確実に成り立ちます。
◆ 「もう少し待った方がいい?」は正しいか
残存期間が4年弱あるから
「このまま持ち切ったほうが安全では?」
と考える人も多いです。
でも実際は逆。
- これからの4年間
→ 0.18%で固定 - 買いなおせば
→ 1%超で3年以上固定
時間が経つほど、機会損失は積み上がる。
だからこそ、
2024年購入者は
“今”が最も判断しやすいタイミングです。
◆ 誤解しないでほしいこと
ここで強調しておきたいのは、
2024年に国債を買った判断が
「間違いだった」わけではない
ということ。
- 当時は低金利が当たり前
- その中では合理的な選択
- 環境が変わっただけ
国債は
見直せるように設計された商品です。
だから、
見直す=失敗
ではなく、
👉 見直す=正常な行動
◆ 最終結論
- 2024年に固定5年国債を買った人は、少なくとも“見直し対象”としてチェックしておいて損はない
- 金利差が0.5%以上、残存3年以上なら、買いなおしを検討していい
- 迷う理由は
→ もうほとんど残っていない
※途中解約には直近2回分の利息相当額が差し引かれます。実際の損益は「購入金利・残存期間・現在の金利」を確認したうえで判断してください。
このあと必要なのは、
「やるか・やらないか」ではなく、
👉 自分の場合、いくら差が出るのか
を確認するだけです。
※この記事は「2024年に低金利で固定5年国債を購入した人」向けの判断基準です。
これから国債を購入する人や、
「購入から1年後にどう判断すべきか」を知りたい方は、
次の記事で“汎用の判断基準と計算式”を整理しています。


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