どうも、投資ブロガーsnowです(笑)
最近は、物価高の影響で様々な商品やサービスが値上げされており、消費者にとっては厳しい状況が続いています。
逆に値上げをした企業は、財務が改善するなどの思惑から株価が上昇する傾向にあります。
しかし、ある程度の値上げは仕方がないと許容していた層にも変化の兆しが出てきているようです。
値上げによる企業の業績にはどのような影響があるのでしょうか?本記事では、その点について考察していきます。
消費者の選別が始まる?
今、値上げによる物価高が続いていることから、多くの消費者が必要最低限の物しか買わなくなるかもしれません。特に、低所得者層が約3割を超える日本では、消費者による企業の選別が始まる可能性が高いと言えます。
例えば、値上げの顕著な食料品は、多少値上がりしても買うしかありませんが、お菓子やカップラーメンはどうでしょう?以前は安価で美味しく食べていたものですが、値上がりにより健康に良くない物をわざわざ買う必要ないよねって思うようになるかもしれません。
業種ごとの影響は?
消費者による企業の選別が始まった場合、どのような業種が影響を受けるのでしょうか?価格競争が激しい飲食・食料品業界や小売業界は、値上げによる消費の落ち込みが懸念されます。金利の上がる不動産関係も厳しくなる可能性があります。
しかし、消費者による企業への選別が始まれば、景気の悪化は避けられません。そうなれば幅広い業種に影響が出ることが予想されます。
賃金引き上げの効果は薄い
政府が賃上げを要求する理由は、消費者の所得増加による消費拡大を期待しているからです。一部の大企業では賃上げを実施してニュースになることもあります。しかし中小企業9割を占める日本では、この要求が実現することは難しいと言われています。ほとんどの人が賃金が上がらないという状況下では、消費者が節約を余儀なくされ、結果として企業の業績にも影響を与えることになるでしょう。
さらに、パートやアルバイトの時給の引上げも目立っては来ていますが、年収の壁により人手不足に落ち込む状態になっています。
値上げによる消費の落ち込みに対処するには?
投資家が今後の経済状況に対応するためには、以下のようなことに注意することが重要です。
- 消費の落ち込みを招く業種への投資を避ける: 先にも述べたように、消費の落ち込みによって影響を受ける業種があるため、そうした業種への投資は避けるべきです。
- 安定した企業に投資する: 消費の落ち込みが予測される中、堅調な業績を維持できる企業は、安定的な配当や株価の上昇が期待できます。また、業績が堅調な企業は、景気の回復によって更に成長する可能性が高いため、中長期的にも魅力的な投資対象となります。
- 分散投資する:一つの銘柄や業種に偏った投資は、業績の不振や市場の変動によって大きな損失を被ることがあります。そのため、分散投資をすることで、投資リスクを低減することができます。
- 長期的な視点で投資する: 投資は、短期的な値動きに惑わされずに長期的な視点で見ることが大切です。消費の落ち込みが一時的なものであれば、投資機会が生まれる可能性があります。長期的な視点で投資し、リスクとリターンをバランス良く考えながら投資を行うことが重要です。
以上のような点に注意しながら、個人の投資目的やリスク許容度に合った投資を行うことが大切です。投資にはリスクが伴いますので、自己責任で行うようにしましょう。
まとめ
消費の落ち込みや経済が悪化しているという指標は様々な統計やデータから判断されます。
- 国内総生産(GDP):国内で生産された財・サービスの価値を示す指標で、経済全体の状況を把握するための重要な指標の一つです。
- 消費者物価指数:一定期間の消費財やサービスの価格の変化を示す指標で、物価高騰の影響や消費者の購買力の変化を測るために用いられます。
国内総生産(GDP)の発表は、原則として四半期ごとに発表されます。具体的には、1月期GDPは5月中旬に、4月期のGDPは8月中旬に、7月期のGDPは11月中旬に、10月期のGDPは2月中旬に発表されます。
消費者物価指数(CPI)の発表は、原則として毎月中旬に発表されます。
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