本日の相場もお疲れさまでした。snowです。
三菱マテリアルがようやく含み益になりました(￣▽￣;)
さて、今回の私の注目の銘柄はアンリツです。いつもは短期・スイングでの銘柄ばかり書いていますが、今回は投資家として少し長期的に現物での保有を考えています。
アンリツとはどのような企業なのか？
アンリツは、日本の電子計測器メーカーです。電子回路の評価測定器、通信回線・無線システムの評価測定器、半導体関連測定器、医療用放射線機器などがあります。
アンリツは、高品質かつ高性能な製品を提供しており、その技術力は高く評価されています。また、グローバルに事業を展開しており、日本をはじめとする世界の産業分野で利用されています。
アンリツは、研究開発に多額の投資を行っており、次世代通信技術や医療技術などにも委譲しています。
株価低迷の原因は？
アンリツの株価が長らく低迷しいている原因は、複数あると思います。
半導体不足
まず一つ目は、コロナ禍による経済活動の減速や市場不確定性が影響していることです。アンリツはグローバルに事業を展開しており、世界各国でのコロナ禍の影響を受けています。特に、半導体不足や供給チェーンの混乱などの影響が業績に悪影響を与えています。
期待の反動？
5Gに対する期待から、アンリツの株価は上昇傾向にありました。アンリツは、5Gに必要な半導体や通信機器の製造において、高い技術力を持っていることから、5G需要の拡大に伴い、今後の成長が期待されていました。
しかし、株価が高騰した反動として、株価が下落したというよりも、市場全体の調整による影響が大きいと考えられます。2020年以降、コロナ禍による影響や、インフレや半導体不足などの問題により、市場が不安定になっています。そのため、アンリツの株価が下落したのは、単にアンリツの業績に起因するものではなく、市場全体の調整による影響が大きいと考えられます。
ただし、アンリツは5G関連の技術開発や、次世代通信技術の実現に向けた取り組みを続けており、今後の成長に魅力があります。そのため、長期的な視点で見た場合、株価が回復する可能性があると考えられます。
アンリツと5G
アンリツは、5Gに関連する様々な技術分野で事業展開を行っています。
まず、5G通信の基盤となる無線アクセス技術の開発に注力しており、5G通信規格に対応した無線通信評価測定器を提供しています。これらの評価測定器により、5G通信に必要な高速・高精度の信号解析を行うことができます。
また、5G通信においては、高周波数帯の利用が進められていますが、高周波数帯では電波伝搬の影響が大きくなるため、通信品質を保つための技術も重要です。アンリツは、高周波数帯における通信品質の改善に向けた技術開発にも取り組んでいます。
さらに、5G通信がもたらす様々なビジネスチャンスにも注目しており、5Gを活用した新しいサービスや製品の開発にも取り組んでいます。例えば、医療現場での5G活用や、工場の自動化における5Gの応用などが挙げられます。
総じて言えることは、アンリツは5Gを取り巻く様々な分野に対して幅広い事業展開を行っており、5Gの普及が進むことで需要が拡大することが期待されます。
アンリツと6G
さらにアンリツは、6Gという次世代移動通信規格に関連した技術開発を進めています。
6Gは、現在普及している5Gよりも高速で広帯域な通信を実現することを目指す次世代移動通信規格です。5Gでは、1つの基地局に対して多数の端末が接続することができますが、6Gでは更に多くの端末が同時接続できるようになることが期待されています。また、6Gでは高精度な位置情報の取得や、高度なセキュリティー技術なども実現されると考えられています。
アンリツは、6Gに必要な技術の一つであるミリ波帯の周波数特性や伝送性能を測定するための評価技術開発を進めています。アンリツが開発した評価技術によって、6Gに必要な高周波数の信号の測定や解析がより正確に行えるようになり、6Gの開発に寄与することが期待されています。
PCI Express® 5.0の光信号伝送試験に成功
アンリツと京セラが協業し、世界初PCI Express® 5.0の光信号伝送試験に成功と言う、アンリツの今後の株価に期待ができそうなニュースも出てきました。
PCI Express®は、パソコンやサーバなどのコンピューターにおいて、内部的にデータをやり取りするための規格で、高速なデータ伝送を実現するための技術です。PCIe 5.0は、従来のPCIe 4.0よりもさらに高速なデータ伝送が可能で、1レーンあたり最大32ギガビット/秒の速度を実現することができます。
一方、光通信は、光の信号を利用してデータを伝送する技術で、高速で長距離のデータ伝送が可能です。この技術をPCIeに応用することで、より高速で信頼性の高いデータ伝送が実現できると期待されています。
アンリツと京セラは、このPCIe 5.0の光信号伝送技術を開発するために協業し、世界初のPCIe 5.0光信号伝送の試験に成功したということです。具体的には、光ファイバーを使ってPCIe 5.0の信号を伝送し、最大32ギガビット/秒の速度での伝送に成功したということです。
この成果は、将来的に高速で信頼性の高いデータ伝送を実現するための一歩となると期待されています。
アンリツへの投資の魅力
アンリツは、電子計測器メーカーとして高品質で高性能な測定器を提供しており、幅広い産業分野で利用されています。アンリツへの投資の魅力をいくつか挙げてみます。
技術力の高さ
アンリツは、長年の経験と技術力に基づき、高品質かつ高性能な測定器を提供しています。また、次世代通信技術に関する技術開発にも注力しており、5Gや6Gの普及が進む中、通信インフラの構築や高品質な測定器の需要が増加することが予想されています。
新製品への期待
アンリツは、グローバルに事業展開しており、幅広い産業分野で需要があるため、業績の安定性が高いと言えます。また、研究開発に多額の投資をしていることから、今後も新製品の開発が期待できます。
配当性向の高さ
アンリツは、長年にわたり安定的に配当を実施しており、配当性向が高いことが魅力的です。また、株主還元の一環として、昨年自己株式の取得を行っていることから、株主の利益にも配慮していると言えます。
バリュエーションの魅力
現在のアンリツの株価は、長期的に見ると割安感があると言えます。また、今後の業績回復や次世代通信技術の普及による需要拡大が期待されることから、株価上昇の余地があると考えられます。
以上のように、アンリツは高品質で高性能な測定器を提供しており、幅広い産業分野で需要があることから、長期的な投資先として魅力的です。
アンリツのレーティング
| 日付 | 証券会社 | レーティング | 目標株価 |
|---|---|---|---|
| 2023-02-08 | 三菱UFJMS | Neutral → Overweight格上げ | 1700円 |
| 2023-02-02 | 大和 | 2継続 | 1610円 → 1360円 |
| 2023-02-01 | 岩井コスモ | B継続 | 1650円 → 1300円 |
| 2023-01-31 | マッコーリー | Neutral継続 | 1600円 → 1350円 |
| 2023-01-27 | 東海東京 | OP → Neutral格下げ | 2000円 → 1400円 |
| 2023-01-13 | メリル | 買い → 中立格下げ | 1950円 → 1400円 |
まとめ
コロナ禍での半導体不足やインフレによる物価や人件費の高騰などの影響で、アンリツの株価は低迷しています。まだ多少の下げ圧力はあるかもしれませんが、株価は十分割安水準にあり、多少の悪材料で下落するより、期待で上昇する可能性のほうが高いのではと考えています。
長期的な視点で見た場合、アンリツの技術力やビジネスモデルから、株価が回復する可能性があると考えられます。したがって、アンリツへの投資には期待が持てる考えました。
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