投資の初歩から学ぶ「自社株買い」の基礎知識

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どうも、投資ブロガーsnowです(笑)

先日、私の保有していたアドウェイズが自社株買いを発表して美味しい思いをしたので、投資初心者の方にもわかりやすく自社株買いの基礎知識について解説します。

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自社株買いとは

自社株買いは、上場企業が自社の株式を買い戻すことを指します。自社株買いによって、企業は自己資本比率を上げたり、株価を支えたりすることができます。自社株買いは、長期的な視点で投資するためには欠かせない要素の一つと言えます。

自社株買いの仕組み

自社株買いの仕組みは、以下のようになっています。

  1. 上場企業が自社の株式を市場で買い付ける
  2. 買い付けた株式を自己保有する
  3. 自己保有株式が発行済株式数の一定割合を超えた場合、上場企業は自己保有株式を消却する

自社株買いは株価にどう反応する?

自社株買いが発表されると、一般的には株価が上昇する可能性が高いです。これは、自社株買いによって企業が自社株を買い戻すことで、自社株式の流通量が減り、1株あたりの価値が上昇するためです。

自社株買いが発表されると、企業の財務状況が良好であることを示す信号となるため、投資家からの好感度が高まることがあります。また、自社株買いは企業の株価を支える効果があるため、投資家からは株価の上昇期待が高まります。

ただし、自社株買いが発表されても、必ずしも株価が上昇するとは限りません。市場環境や企業の財務状況などの要因によっては、自社株買いが株価に影響を与えない場合もあります。

自社株買いって発表通りに実行されないって本当?

企業は、自社株買いに必要な資金を完全に集められなかった場合や、株価の変動によって自社株買いを延期する場合があります。そのため、自社株買いの取得枠の半分程度しか株式を取得しない場合もあります。また、自社株買いの取得枠はあくまでも目標であり、企業は取得枠を超えることがある一方で、取得枠よりも少ない数量しか株式を取得しないこともあります。

企業が自社株買いをどのくらい実施したか知るには?

企業が自社株買いを実施した場合、その情報は株式市場で公表されます。投資家は、以下の情報源を確認することで、企業が自社株買いをどの程度実施したかを知ることができます。

  1. 企業の発表:企業は、自社株買いの進捗状況や実施状況について、定期報告書や決算発表、IR情報などを通じて発表することがあります。投資家は、企業の発表を確認することで、自社株買いの実施状況を把握することができます。
  2. 有価証券報告書等の開示書類:企業は、自社株買いを実施した場合、その詳細を有価証券報告書等の開示書類に記載する必要があります。投資家は、企業が提出する有価証券報告書等の開示書類を確認することで、自社株買いの実施状況を確認することができます。
  3. 株式市場での取引情報:自社株買いを実施した企業は、実施した株式の数量や時期に関する情報を株式市場で公表する必要があります。投資家は、証券会社や株式市場のウェブサイトを通じて、自社株買いの実施状況や株価の動向を確認することができます。

自社株買いの企業へのメリット・デメリット

【メリット】

  1. 株価のサポート:自社株買いを実施することで、企業は自社株式の需要を高めることができます。その結果、株価が上昇しやすくなるため、株主にとってはメリットがあります。
  2. 所有株式の集中化:自社株買いを実施することで、企業は自社株式の所有者を減らすことができます。その結果、企業の経営陣が持つ株式比率が高くなるため、企業の経営に対する影響力が増大します。その結果、TOBなど敵対的買収への防衛策にもなります。
  3. 資本構造の改善:自社株買いを実施することで、企業は自己資本比率を向上させることができます。自己資本比率が高くなると、企業の信用力が向上し、借入金利が低下するなどのメリットがあります。

【デメリット】

  1. 資金の流出:自社株買いによって、企業は自己資本を減らすことになります。そのため、資金が企業から出ていくことになり資金繰りが悪化する可能性もあります。
  2. 買戻し価格の高騰:自社株買いを実施することで、企業が自社株式を買い戻すための需要が高まるため、買戻し価格が高騰する可能性があります。

企業が自社株買いを発表するタイミングとは?

企業が自社株買いを発表するタイミングは、企業の状況や市場環境によって異なりますが、以下のようなタイミングで発表されることが多いです。

  1. 業績の好調期:企業の業績が好調なときには、自社株買いを発表することで株価のサポートを図ります。好調な業績によって、企業のキャッシュフローが増加し、自社株買いに充てる資金が得られるため、発表されるタイミングとして適しているとされています。
  2. 株価が低迷しているとき:逆に株価が低迷しているときに、株価を引き上げるために自社株買いを発表することもあります。この場合、自社株買いに充てる資金を調達するため、優良企業でも発表が遅れることがあります。
  3. 大型M&Aの実施後:大型M&Aを実施した企業は、自社株買いを実施することで、M&Aによって発生した過剰な株式数を削減することができます。このようなケースでは、M&A後に自社株買いを発表することが多いです。

以上のように、企業が自社株買いを発表するタイミングは、企業状況や市場環境によって異なりますが、一般的には、好調な業績や株価の低迷期、大型M&A後などが発表されるタイミングとして挙げられます。

まとめ

今回は、自社株買いの基礎知識について書いてみました。

昔は、自社株買いと言えばキャノンと言われるくらい決算発表のたびに自社株買いを発表してたような気がします。しばらくご無沙汰だったようですが、昨年は、業績が良かったらしく2度ほど自社株買いを実施していたような。

なんだかんだ言っても自社株買いは投資家にとって嬉しい発表であることは間違いと思います。

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