どうも、投資ブロガーのsnowです。
株式投資を始めるにあたり、企業の業績や成長性などを判断するための指標を知っておくことは非常に重要です。その中でも、PERという指標は株式投資において非常に重要な役割を果たしています。今回は、PERとは何か、その数字が何を表しているのか、そして初心者の方でも理解しやすいように解説します。
【PERとは何か】
PERとは、Price Earnings Ratio(株価収益率)の略称で、企業の株価をその一株あたりの収益(EPS)で割った数値を示します。つまり、企業が一株あたりにどのくらいの利益を上げているかを示す指標です。一般的に、PERが低いほど株価が割安であり、PERが高いほど株価が割高と見なされます。
【PERの計算方法】
PERは、企業の時価総額(株価×発行済み株式数)をその一株あたりの収益(EPS)で割ることで求めることができます。具体的には、以下の式で表されます。
PER = 株価 ÷ EPS
上の画像はエッジテクノロジーのPERです。この日の終値は1,243円でしたので、
1243(株価)÷18.8(EPS)=66.117(PER)・・・・となります。
【PERが示すもの】
PERが示すものとしては、企業の収益性や将来性が挙げられます。PERが低い場合、市場は企業の将来性に対して期待が低いと判断し、株価を割安に見なす傾向があります。一方で、PERが高い場合は、市場は企業の将来性に対して高い期待を持っていると見なし、株価を割高に見なす傾向があります。ただし、PERだけで企業を判断することはできず、財務諸表や事業計画など様々な情報を総合的に判断することが重要です。
【PERの利用方法】
PERは、企業の株価を評価する際に利用される指標の一つです。一般的に、同じ業界に属する企業同士でPERを比較することで、市場における企業の評価を行うことができます。
比較する企業は四季報をみるとわかります。
例えば、同じ業界に属する企業のPERを比較することで、市場においてどの企業が収益性が高いかを比較することができます。また、PERが業界平均よりも低い企業は、業界平均に達するまでに株価が上がる余地があると判断され、割安な投資対象となる可能性があります。
ただし、PERが低いからといって必ずしも投資対象となるわけではありません。企業の財務諸表や業績、事業戦略など、様々な要因を総合的に判断することが重要です。
【PERはどのくらいで高い低いと判断される?】
PERが高いか低いかを判断するためには、同じ業種の企業間で比較することが重要です。一般的には、同じ業種の企業のPERの平均値(業種平均)や、過去数年間の同一企業のPERと比較することが多いです。
しかし、一般的には、以下のような目安があります。
- PERが10未満:割安
- PERが10〜20程度:普通
- PERが20以上:割高
ただし、業種や企業の業績や将来性などによっても異なります。例えば、成長性が高い新興企業などでは、PERが高いことが期待されることがあります。逆に、成熟した大手企業などでは、PERが低いことが期待されることがあります。また、PERだけで判断するのではなく、企業の財務諸表や事業計画など、様々な情報を総合的に判断して投資判断を行うことが望ましいです。
【PERが50、100を超えている場合の判断は?】
PERが50や100を超えるような非常に高い水準の場合、市場は企業に対して極めて高い期待を持っていることを示しています。一般的に、PERが高いということは将来的な成長に応じた収益が得られることが期待されているため、企業の将来性が非常に高いと評価されていることを示します。
ただし、業績が急激に悪化した場合や将来性に対する市場の期待に応えられなかった場合には、株価が急落する可能性もあります。
グロース株なんかはPER100倍超えてても珍しくないですね。
【まとめ】
PERは、株式投資において非常に重要な指標の一つであり、企業の収益性や将来性を評価するための指標として利用されます。
一般的にPERが低いほど株価が割安、高いほど株価が割高と判断されやすいため、同じ業界に属する企業と比較することで、市場における企業の評価を行うことができます。ただし、PERだけで企業を判断することはできません。
初めての株式投資を考えている方は、PERを理解することで株式投資における判断の一助になるでしょう。
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