
はじめに
「預金してても全然増えない…」
金利のある世界になったとはいえ、銀行の定期預金の金利は“ほぼゼロ”のまま。
そんな今の状況に、モヤモヤしている人も多いのではないでしょうか。
でも実は、“貯金感覚”で始められて、しかも利息がもらえる資産運用の選択肢があります。
それが「個人向け国債」です。
聞いたことはあっても、仕組みやメリットを知らない人も意外と多いこの国債。
今回は、定期預金との違いや、国債のメリット・注意点などをやさしく解説していきます。
国債×新NISA(日本株)で盤石の守り『最強布陣にお・ま・か・せ!(笑)
国債をオススメする理由
「貯金しても増えない…」そんな今の時代に、なぜ国債が注目されているのでしょうか?
ここでは、僕なりにおすすめしたい理由を挙げてみました。
- ゼロ金利政策下でも利息がもらえるほど国債は優秀
- 日本政府による元本保証の安心感
- 銀行定期預金より高い利回り
- 半年ごとに利息が振り込まれる楽しみ
- 1年経てば中途換金もOK
- 少額から購入可能で始めやすいこと
定期預金と国債の比較
比較項目 | 定期預金 | 国債 |
---|---|---|
元本保証 | あり(銀行による) | あり(日本政府による) |
金利(3年もの) | 0.35% | 0.79%(2025年6月現在) |
利息の受け取り | 満期時 | 半年ごと |
中途解約 | できる(ただし条件あり) | 1年後から可能(直前2回分の利息を差し引かれる) |
購入単位 | 1円から(銀行による) | 1万円から購入可能 |
募集期間 | 常時可能 | 募集時期のみ(毎月) |
購入場所 | 銀行 | 銀行・郵便局・証券会社 |
国債のメリット・デメリット比較
項目 | メリット | デメリット |
---|---|---|
元本保証 | 日本政府が保証。満期まで持てば元本割れなし | 途中換金時は利息調整があるが元本割れは基本的にない |
利回り | 銀行金利より高いことが多い | 固定金利なので市場金利上昇時は恩恵が限定的 |
利息の受け取り | 半年ごとに利息が振り込まれ資金計画が立てやすい | 中途解約は利息調整あり |
税制面の優遇 | 相続や贈与時に非課税となる制度もある | 利子には20.315%の税金 |
最低金利が保証されている(個人向け国債) | 市場金利が下がっても、年0.05%の最低利率が保証 | 特になし |
定期預金は1ヶ月から10年まで幅広い期間が選べるため、短期の資金でも使いやすいのが大きな特徴です。
一方、個人向け国債は3年(固定金利)・5年(固定金利)・10年(変動金利)の3種類のみで、どちらかというと「すぐには使わない資金」を長期的に運用したい人向けの金融商品と言えます。
国債Q&A:初心者の疑問に答えます!
ここでは国債に関するよくある質問にお答えします。ぜひ参考にしてください!
Q1. 国債って難しそうだけど、本当に初心者向け?
A. 実はとても初心者向けです!
元本保証があり、少額(1万円)から始められて、ほとんど何もしなくてもOK。仕組みもシンプルなので、資産運用の第一歩にぴったりです。これであなたも投資家です。
Q2. どこで買えるの?銀行?ネット?
A. 全国の銀行、証券会社、ネット証券などで購入できます。
普段使っている銀行でもOKですが、ネット証券なら申し込みも管理もオンラインで完結して便利です。
Q3. いくらから買えるの?1万円で大丈夫?
A. はい、個人向け国債は1万円から購入可能です。
追加も1万円単位なので、気軽に少しずつ積み増すこともできます。
Q4. 途中でやめたくなったらどうなる?元本割れる?
A. 発行から1年経てば中途換金ができます。
元本は守られますが、直前2回分の利息が差し引かれるというペナルティがあるため、できれば満期まで持つのがオススメです。
Q5. 利息には税金がかかるの?
A. はい、20.315%の税金がかかります。
ただし銀行預金の利子と同じ税率なので、特に不利ということはありません。
Q6. 確定申告は必要?NISAで買える?
A. 証券会社などで「特定口座(源泉徴収あり)」を選べば、確定申告は不要です。銀行で買った場合、利子収入については20.315%が源泉徴収されるので確定申告は不要です。
ただし、国債はNISAの対象外です(※2025年時点)。
Q7. いつでも買えるの?募集期間って何?
A. 国債は毎月1回、一定の募集期間があります。常に販売されているわけではないため、買いたいときは「今月の募集」があるかをチェックしておきましょう。
Q8. 満期になるとどうなる?自動で再投資される?
A. 満期が来ると、自動的に元本と最後の利息が口座に戻ってきます。自動的に再投資されることはありません。
Q9. 国債と社債や投資信託の違いってなに?
A.
- 国債:日本政府が発行するため信用度が高く、安全性が抜群。
- 社債:企業が発行。金利は高いがリスクもあり。
- 投資信託:複数の株や債券に分散投資する商品。リターンは期待できるが、元本保証はない。
→ 国債は「守りの運用」に最適です。
Q10. 将来、金利上昇で不利になることはある?
A. 固定金利型の国債の場合、市場金利が上がっても購入時の金利は変わりません。
相対的に「もっと高金利の商品が出てきたな」と感じる可能性はありますが、元本保証で安定した利息がもらえることに変わりはありません。
筆者が初めて国債を買った時にハマった罠(笑)
私は国債を地元の地銀の窓口で購入しました。購入に必要だったのは、本人確認書類、マイナンバーカード、印鑑、預金通帳、購入代金。さらに、国債募集申込書などいくつかの書類に名前や住所を記入する必要があります。
職員の方の説明を一通り聞いたあと、いよいよ通帳から購入手続き…というところで、まさかの罠が待っていました。
それは、「通帳を作った支店でしか国債が購入できない」という地銀特有のルール。メガバンクや郵便局、ネットバンクではそんなことはないのですが、地銀ではよくあるそうです。
もちろん「絶対に買えない」わけではありません。銀行の通帳は通常2冊まで作れるので、1冊しか持っていなければ新たにもう1冊作ればOK。しかし、私の場合は小さい頃に親が作っていた口座がすでに存在していたため、この手が使えず…。
結局「移管」という手段を取りました。これは、別支店で作った口座を現在の支店の通帳に切り替える手続きのこと。ただし、口座番号が変わってしまうため、公共料金やサブスクなどの引き落としがある場合は手続き変更が必要で、正直かなり面倒でした。
地銀の窓口で国債を購入される方は、ぜひ「今の通帳、どの支店で作ったか?」を確認してから行くことをオススメします。
…というわけで、私の初めての国債購入はちょっとした落とし穴からスタートしたのでした(笑)
そもそも国債ってなに?
「国債」と聞くと、なんだか難しそうな響きがありますが、実は仕組みはとてもシンプルです。国債とは、日本政府が資金を調達するために発行する“借用書”のようなもので、簡単に言えば「国にお金を貸す代わりに、利息をもらえる仕組み」です。
その中でも、私たち個人が購入できるのが「個人向け国債」と呼ばれる商品です。これは元本が保証されていて、満期まで保有すれば絶対に損をしないという安心感があるのが特徴です。
現在販売されている個人向け国債には、3年(固定金利)・5年(固定金利)・10年(変動金利)の3種類の期間があり、いずれも1万円から購入可能。半年ごとに利息が支払われるなど、実は「貯金感覚」で始められる資産運用のひとつなんです。
また、どの国債にも最低金利(0.05%)が保証されているため、万が一、金利が下がっても“ゼロにはならない”というのも安心材料のひとつです。
投資と聞くとハードルが高く感じがちですが、国債は“安全性重視”の堅実な選択肢として、特に資産を守りながら運用したい人にピッタリです。
💡 個人向け国債「変動10年」の主な特徴
- 金利は半年ごとに見直し:市場金利に連動して変動。金利が上がれば利息もアップ。
- 最低金利保証あり:年0.05%は必ずもらえるので、金利が下がっても安心。
- 元本保証:国が発行しているので、元本割れの心配なし。
- 1年経てば中途換金OK:ただし、直近2回分の利子相当額が差し引かれます。
- 毎月購入可能:1万円から買えて、手数料もかかりません。
- 2025年6月募集分では、**年1.0%**の利率が適用されています。
「10年=固定」と思われがちですが、実際は変動金利なので、金利上昇局面ではメリットが大きい商品です👍
まとめ:国債は“守り”の資産運用にぴったり
国債は、株式のように大きなリターンや値上がり益を狙える商品ではありません。配当金と比較すると物足りなさを感じる方もいるかもしれません。
しかし、投資の基本は「分散投資」と「リスクヘッジ」。すべてをリスクの高い商品に預けるのではなく、一部は堅実に“守る資産”として国債のような安全性の高い商品に分けておくことが、資産形成を長く続ける上でとても大切です。
実際、プロの投資家や機関投資家は、ポートフォリオの中に国債を必ずと言っていいほど組み込んでいます。価格変動リスクが低く、経済情勢が不安定な時でも一定のリターンが得られるからです。
「投資はちょっと不安…」「何から始めていいかわからない」という方にこそ、まずは国債のような“貯金に近い資産運用”を選ぶのは、とても良い第一歩になります。
ぜひ今回の記事をきっかけに、ご自身の資産の一部を“安心感のある国債”で守ることも検討してみてくださいね。
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