6月末の株価下落は分配金支払いが原因?リバランス売りの仕組みと投資戦略

株の知識

株式市場では、季節や月ごとに株価が上昇したり下落したりする傾向があります。その中でも、6月末は特に株価が下がりやすい時期と言われています。その理由は、分配金支払いに伴うリバランス売りという現象にあります。

そこで、本記事では、リバランス売りの仕組みを詳しく解説し、株価下落の影響や対策について探っていきます。さらに、リバランス売りを活用した投資戦略についても紹介します。

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6月末に株価が下がる理由

6月末に株価が下がる理由の一つは、分配金支払いに伴うリバランス売りです。投資信託やETFなどの金融商品は、投資家への分配金支払いのために保有している株式を売却することがあります。分配金は、投資信託やETFが運用で得た利益の一部を投資家に還元するものであり、その支払いには株式の現金化が必要です。このため、分配金支払いの前に投資信託やETFが株式を売却し、市場に売り圧力がかかることで株価が下落する可能性があるのです。

年金基金やGPIFのリバランス売り

年金基金やGPIFのリバランス売りとは、市場の動きに合わせて資産配分を調整するために行われる株式の売却のことです。年金基金やGPIFは、株式と債券で厳格な資産配分限度を守っているため、株式相場が上昇すると株式の割合が目標を超えることになります。そのため、目標の資産配分に戻すために株式を売却する必要があるのです。

例えば、世界最大の年金基金である日本のGPIFは、株式と債券で各25%ずつを国内外に分けて運用しています。つまり、国内株式25%、外国株式25%、国内債券25%、外国債券25%という資産配分を目標としています。

GPIFは、目標の資産配分から1%以上ずれた場合にリバランスを行うことになっています。つまり、国内株式の割合が26%以上になった場合には、国内株式を売却して目標の25%に戻す必要があります。このようにしてGPIFはリバランス売りを行うことになります。

GPIFはリバランス売りのタイミングや規模を公表していませんが、市場では四半期末や月末ごとにリバランス売りが行われていると見られています。GPIFの規模は非常に大きいため、リバランス売りが市場に与える影響も大きくなります。 

リバランス売りの影響と対策

  1. 市場への影響: リバランス売りは一定の規模で行われる場合、市場に売り圧力をもたらし株価の下落を引き起こすことがあります。特に大口のリバランス売りが行われる場合には、市場全体に広範な影響を及ぼす可能性があるため、株価の下落は市場のセンチメントに悪影響を与え、投資家の売り圧力を高めることがあります。
  • 市場に売り圧力がかかり、株価が下落する可能性がある。
  • 株式の需給バランスが崩れ、ボラティリティが高まる可能性がある。
  • 分配金支払いに伴うリバランス売りは、分配金権利確定日の前後に集中するため、その時期に株価の変動が大きくなる可能性がある。
  • 年金基金やGPIFのリバランス売りは、四半期末や月末に集中するため、その時期に株価の変動が大きくなる可能性がある。
    1. 対策: 市場参加者はリバランス売りの影響を予測し、以下の対策が考えられます。
    • 分配金支払いに伴うリバランス売りを回避するためには、分配金権利確定日の前に株式を売却するか、分配金権利確定日を過ぎてから株式を購入することが有効です。分配金権利確定日は、各銘柄や金融商品ごとに異なりますので、事前に確認しておくことが重要です。
    • 年金基金やGPIFのリバランス売りを回避するためには、四半期末や月末の直前や直後に株式を売却するか、四半期末や月末を避けて株式を購入することが有効です。四半期末や月末は、市場全体の需給バランスが崩れやすい時期ですので、注意しておくことが重要です。

    総括すると、リバランス売りは市場や個人投資家に一時的な影響を与える可能性がありますが、リバランス売りによる株価下落は一時的なものであり、長期的なトレンドには影響しないことを理解することが重要です。

    リバランス売りを利用した投資戦略

    リバランス売りを利用した投資戦略は、一部の投資家にとって有益なアプローチです。以下に、リバランス売りを利用した投資戦略の方法と注意点をいくつか説明します。

    • リバランス売りによって株価が下落した銘柄や金融商品を買い増しすることで、平均取得単価を下げることができます。特に好業績銘柄や成長銘柄は、リバランス売りによって割安になる可能性があります。その場合は、積極的に買い増しを検討することも有効です。
    • リバランス売りによって株価が下落した銘柄や金融商品を新規に購入することで、安値で買い付けることができます。特に分配金支払いに伴うリバランス売りの場合は、分配金権利確定日を過ぎてから株式を購入することで、分配金の支払いを受けることができます。その場合は、分配金利回りが高い銘柄や金融商品を選ぶことも有効です。
    • リバランス売りによって株価が下落した銘柄や金融商品を売却することで、損切りや利益確定を行うことができます。特に年金基金やGPIFのリバランス売りの場合は、四半期末や月末の直前に株式を売却することで、市場の需給バランスが崩れる前にポジションを整理することができます。その場合は、損益状況や市場の動向を見極めることも有効です。

    リバランス売りを利用して投資する注意点

    • リバランス売りは一時的なものであり、長期的なトレンドには影響しないことを理解することが重要です。リバランス売りは市場の動きに合わせて行われるものであり、株式の本来の価値や業績には関係ありません。そのため、リバランス売りに惑わされずに自分の投資方針や目標を忘れないことが重要です。
    • リバランス売りは予測しにくいものであり、市場の反応も不確実なものです。リバランス売りのタイミングや規模は公表されていませんし、市場では他の要因も影響しています。そのため、リバランス売りに頼りすぎずに多角的な視点で市場を分析することが重要です。
    • リバランス売りはボラティリティを高めるものであり、損失を拡大する可能性があります。リバランス売りによって株価が大きく変動する可能性がありますし、市場では他の投資家も同じように動く可能性があります。そのため、リバランス売りに対応する際は、リスク管理をしっかりと行うことが重要です。

    まとめ

    6月末は株価が下がりやすい時期と言われています。その理由の一つに、分配金支払いに伴うリバランス売りです。

    しかし、リバランス売りは一時的なものであり、長期的なトレンドには影響しないことを理解しておいてください。リバランス売りは市場の動きに合わせて行われるものであり、株式の本来の価値や業績には関係ありません。そのため、リバランス売りに惑わされずに自分の投資方針や目標を忘れないことが重要です。

    ですが、リバランス売りはボラティリティを高めるものであり、損失を拡大する可能性があります。そのため、ボラティリティが高くなると予想される時期は、ある程度資金に余裕を持たせた投資をオススメします。

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