2026年1月衆院解散?自民圧勝でも日銀利上げ圧力で株は板挟み|円安・株高の行方

2026年1月の衆院解散観測と自民圧勝シナリオ、日銀の利上げ圧力により株式市場が板挟みになる構図を表したイメージ 株式投資
2026年1月の衆院解散観測と自民圧勝シナリオ、日銀の利上げ圧力により株式市場が板挟みになる構図を表したイメージ

※本記事は、現時点での報道と市場環境をもとにしたシナリオ分析であり、特定の結果を断定するものではありません。

2026年1月、衆院解散の観測が浮上。
市場では早くも「自民圧勝シナリオ」が意識されています。

株価は短期的に上昇。
ドル円は158円手前まで円安が進行中です。

注目すべきは、日銀の追加利上げ圧力
高市政権は金融緩和の継続を望みますが、円安が160円を超える局面では
物価安定の観点から日銀が利上げを迫られる可能性が高まります。

つまり、政治(緩和継続)と日銀(利上げ圧力)の板挟み
株式市場の最大の不透明要因となっているのです。

本記事では、円安・株高の行方と
投資家が押さえておくべきリスクや戦略を整理していきます。

① 結論:政治イベントと金融政策が同時進行する“ねじれ相場”

2026年1月の日本市場は、政治と金融政策が同時に動く極めて珍しい局面に入っています。

  • 衆院解散・総選挙は株高要因
    → 政策の継続性・財政出動期待・外国人投資家の買い戻しが入りやすい。
  • しかし日銀の利上げ圧力は株安要因
    → 賃金上昇・物価高・米国との金利差縮小が、利上げ観測を強めている。
  • 円安・株高トレンドは続くが、揺れ幅は大きくなる
    → 政治イベントと金融政策が“逆方向の力”で市場を引っ張るため。

さらに最新報道(1月9日)では、解散のタイミングが「1月23日の通常国会冒頭」とされている。
そして奇しくも、日銀の金融政策決定会合も「1月22〜23日」に開催される。

つまり――

「解散が検討される1月23日は、日銀会合の最終日」
政治と金融政策が同時に動く“運命の日”が生まれる。

市場は、
首相の解散宣言(株高要因)
日銀の政策判断(株安要因)
という真逆のインパクトを“同じ日に”受ける可能性がある。

そのため2026年1月は、
円安・株高が続きつつも、ボラティリティが最大化する「ねじれ相場」
になるのが大局的な見立てとなる。

② 2026年1月に衆院解散はあるのか?政治スケジュールと可能性

2026年1月解散が急浮上したのは、政治的な追い風と制度的なタイミングが同時に揃ったためです。

  • 通常国会が1月23日に召集される見通し
    → 国会冒頭解散は歴代政権が採用してきた“王道パターン”。
    今回も報道では「1月23日冒頭での解散」が有力視されている。
  • 内閣支持率が高水準で推移している局面
    → 発足以来70%台を維持しており、政治の世界では“勝てる時に選挙をする”のが鉄則。
    支持率が高い今は、政権にとって最も選挙に踏み切りやすいタイミング。
  • 補正予算・減税など“選挙向け政策”がすでに整っている
    → 18兆円超の補正予算や積極財政を掲げる経済政策は、有権者に訴求しやすい。
    「経済政策への信任を問う選挙」に持ち込みやすい状況。
  • 野党側の準備不足
    → 候補者調整が遅れ、与党にとって“今が最も戦いやすい”局面。

    こうした複数の条件が重なり、1月9日の報道では
    「1月23日・通常国会冒頭での解散」
    というシナリオが一気に現実味を帯びてきた。

③ 自民圧勝シナリオ:なぜ株高につながりやすいのか

自民党が圧勝するシナリオは、市場にとって“最も読みやすい展開”です。
その理由は、政策の継続性・財政拡大・成長戦略の維持という、株価を押し上げる要素が揃うためです。

① 政策の継続性 → 外国人投資家が好む「安定性」

株式市場、とくに日本株の需給を左右するのは外国人投資家です。
彼らが最も重視するのは 「政策の予見可能性」。

  • 政権が安定 → 中長期の政策が読みやすい
  • 規制・税制の急変リスクが低い
  • 外国人投資家の資金が入りやすい
    自民圧勝は、まさにこの“政策の継続性”を市場に示すため、日本株にとってプラス材料になりやすい。

② 財政拡大期待(補正予算・減税)

今回の選挙は、
「強い経済」「責任ある積極財政」
を掲げる政権の信任投票という側面が強い。

  • 18兆円超の補正予算
  • 減税・給付金
  • 成長戦略に沿った大型投資
    これらはすべて株価の下支え要因。
    自民圧勝となれば、
    「財政拡大路線が継続する」
    という市場の確信につながり、株価には追い風となる。

③ 規制改革・成長戦略の継続

自民党政権は、

  • 半導体
  • GX(グリーントランスフォーメーション)
  • 防衛・安全保障
  • インフラ更新
    など、国策テーマを軸にした成長戦略を進めている。

政権が安定すれば、
これらの政策が中断されるリスクが低く、
国策銘柄への資金流入が続きやすい

④ 過去の選挙と株価の相関(短期的なアノマリー)

日本株には、
「選挙前後は株が上がりやすい」
というアノマリーが存在する。

理由はシンプルで、

  • 選挙前 → 景気刺激策が出やすい
  • 選挙後 → 政策の不透明感が消える
  • 外国人投資家が買い戻しやすい

という“イベントドリブンの買い”が入りやすいため。

自民圧勝となれば、
このアノマリーがさらに強く働く可能性が高い。

④ 同時に高まる日銀の利上げ圧力

自民圧勝で株高ムードが強まる一方で、日銀の利上げ圧力は確実に高まります。
この“逆方向の力”が、2026年相場を読みづらくしている最大の要因でしょう。

① 賃金上昇・物価高 → 利上げ議論の再燃

  • 2025年の春闘以降、賃金は高い伸びを維持。
  • 物価もサービス価格を中心に粘着性が強く、「賃金と物価の好循環」が定着しつつある。
  • 日銀はこれまで「持続的な賃金上昇」を利上げの条件としてきたため、
    利上げ議論が再び強まるのは必然

とくに、1月22〜23日の金融政策決定会合は、
「解散と同日に重なる可能性がある」という点で市場の注目度が極めて高い。

② 米国との金利差縮小圧力

  • 米国は利下げサイクル入りが視野に入っている。
  • 一方、日本は利上げ方向へ。
    → 日米金利差が縮小する方向に動く。
    金利差縮小は、
  • 円高圧力
  • 外国人投資家の日本株買いの勢い鈍化
    につながりやすい。
    つまり、円安・株高トレンドの“逆風”が吹き始めているということ。

③ 利上げが株価に与える3つの悪影響

日銀が利上げに踏み切る、あるいは利上げ観測が強まるだけでも、株式市場には以下の3つの悪影響が出る。

1. PER低下(割高感の修正)

金利上昇は、将来利益の割引率を押し上げるため、
株価の理論値が下がり、PERが低下しやすい

特に高PER銘柄(グロース株)は影響が大きい。

2. 企業の借入コスト増

利上げは企業の資金調達コストを押し上げる。

  • 設備投資の抑制
  • 利益率の低下
  • 財務負担の増加

といった形で、実体経済にも悪影響が及ぶ。

3. 円高リスク(輸出企業の逆風)

金利差縮小 → 円高圧力
円高 → 輸出企業の利益圧迫

特に日本株の主力である

  • 自動車
  • 電機
  • 半導体製造装置
    などは、為替の影響を強く受けるため、株価の重しになりやすい

⑤ 円安・株高の継続性:どこでトレンドが変わるのか

2025年後半から続く円安・株高トレンドは、
2026年に入っても基本線としては維持される可能性が高い。

しかし、今年の相場は例年以上に“揺れやすい”。
理由は、政治イベント(株高要因)と金融政策(株安要因)が同時進行するためです。

① 選挙は円安・株高を後押しする

自民圧勝シナリオが強まれば、外国人投資家は「政策の継続性」を好感し、日本株に資金を戻しやすい。

  • 財政拡大期待
  • 国策テーマの継続
  • 規制改革の推進
    これらはすべて株価の押し上げ要因であり、円安トレンドとも相性が良い。

② しかし利上げ観測は円高・株安の火種

日銀の利上げ圧力が高まると、以下のようにトレンドが逆方向に動き始める。

  • 日米金利差の縮小 → 円高圧力
  • PER低下 → 株価の割高感修正
  • 借入コスト増 → 企業業績の下押し
    つまり、円安・株高の“逆風”が同時に吹く。

③ トレンド転換の分岐点は「1月23日」から始まる

2026年相場の最初の山場は、
1月23日=解散 × 日銀会合最終日
という“運命の重なり”だ。

  • 解散 → 株高要因
  • 日銀の判断 → 株安要因
    この2つが同日にぶつかるため、ボラティリティは最大化する。
    ここを境に、
    円安・株高が加速するのか、反転の兆しが出るのか
    市場は方向性を探り始める。

④ 2026年前半の相場は「綱引き」になる理由

  • 2月:衆院選(株高)
  • 3月:春闘(賃金上昇 → 利上げ圧力)
  • 4月:日銀会合(利上げ判断の焦点)
  • 5〜6月:米国の利下げ議論(円高要因)
    政治イベントと金融政策が交互に訪れるため、
    上昇トレンドは続くが、上下の振れ幅が大きい“ねじれ相場”になりやすい。

⑤ 投資家が注目すべき「トレンド転換のサイン」

以下の3つが揃った時、円安・株高トレンドは転換点を迎える。

  • 日銀が利上げを明確に示す
  • 米国の利下げペースが加速
  • 為替が円高方向へ一気に動く(例:1ドル=130円台へ)
    逆に、
  • 日銀が慎重姿勢を維持
  • 米国の利下げが遅れる
    場合は、円安・株高はもう一段続く可能性が高い。

⑥ まとめ:2026年の“板挟み相場”で投資家が取るべき戦略

2026年の日本市場は、
「選挙は株高」×「日銀利上げは株安」
という、真逆の力が同時に働く“ねじれ相場”になる。
その中で投資家が取るべき戦略は、次の3点に集約される。

① シナリオが割れた時でも耐えられるポートフォリオを作る

  • 選挙 → 株高
  • 利上げ → 株安
  • 円安 → 企業業績に追い風
  • 円高 → 主力輸出株に逆風
    これらが短期間で入れ替わるため、
    一方向に賭ける“全ツッパ戦略”は危険。
  • 内需(利上げに強い)
  • 外需(円安に強い)
  • 国策テーマ(政策継続に強い)
    をバランスよく組み合わせることが重要。

② イベント前後の“過剰反応”を狙う

2026年はイベントが密集している。

  • 1月23日:解散 × 日銀会合最終日
  • 2月:衆院選
  • 3月:春闘
  • 4月:日銀会合
  • 5〜6月:米国の利下げ議論
    イベント直後は、
    市場が一方向に振れすぎる → 数日後に戻す
    という動きが増える。
    短期的には、この“行き過ぎの修正”を狙うのが有効。

③ 為替のトレンド転換に最も敏感になる

2026年の最大の分岐点は、
円安 → 円高への転換が起きるかどうか。

  • 日銀の利上げ
  • 米国の利下げ
  • 日米金利差の縮小
    これらが同時に起きると、
    円高 → 日本株の重し
    という流れが一気に強まる。
    逆に、
  • 日銀が慎重姿勢
  • 米国の利下げが遅れる
    なら、円安・株高はもう一段続く。
    為替こそ、2026年相場の“心臓部”になる。

最終結論:2026年は「政治 × 金融政策」の二重構造を読む年

  • 自民圧勝 → 株高
  • 日銀利上げ → 株安
  • 円安 → 企業業績に追い風
  • 円高 → 株価の重し
    これらが同時に動くため、
    2026年はトレンドが続きながらも揺れ幅が大きい“板挟み相場”になる。
    投資家は、
    一方向に賭けず、イベントと為替を軸に柔軟に動く戦略
    が最も合理的だ。
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