【老後資金】高齢者に国債は本当に安全?2025年最新の金利状況と選ばれる理由、3つのリスク

老後資金として日本国債を選ぶ高齢者向けの安全性とリスクを解説する記事のトップ画像 国債・債券投資
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定期預金の金利が、少しずつ上がってきました。
2025年12月には日銀の利上げもあり、

「もう預金でいいんじゃない?」
「国債って、今でも意味あるの?」

迷う方も多いはずです。

ですが、老後資金の置き場所として国債は今も有力な選択肢です。

なぜこれほど金利環境が変わっても、老後資金の預け先として選ばれ続けているのか? そして「本当に安全なのか?」 シニア世代が知っておくべきメリットと、見落としがちなリスクを整理します。

※具体的な最新金利(1.35%など)の推移や、「今すぐ買うべきか」は、【日銀利上げ】2025年12月、国債は今すぐ買うべき?さらなる金利上昇を待つべきか、損をしない選び方を解説で詳しく解説しています。

なぜ高齢者に国債が選ばれているのか

高齢者が国債を選ぶ理由は、とてもシンプルです。

  • 元本割れを避けたい
  • 仕組みがわかりやすい
  • 国が発行しているという安心感

老後資金は、
「増やすこと」よりも
「減らさないこと」が最優先。

株や投資信託のように日々の値動きを気にする必要がなく、
精神的にラクなのも国債が選ばれる理由の一つです。

老後資金で国債を選ぶ3つのメリット

① 元本割れの心配がない

個人向け国債は、満期まで保有すれば元本が戻る仕組みです。
老後資金を守りたい人にとって、これは大きな安心材料です。

② 「1,000万円の壁」を気にせず預けられる

銀行預金には

「預金保険制度(ペイオフ)」があり、
1金融機関につき元本1,000万円までしか保護されません。

一方、個人向け国債は

発行体が「日本国」であり、預金のような保護上限額がありません。 まとまった資産を1箇所に安全に置いておきたいシニア層に選ばれる決定的な理由です。

③ 相続時の換金特例がある(知っておきたい隠れた利点)

原則として1年経てば中途換金が可能ですが、
保有者が亡くなった場合は、1年未満であってもペナルティ(中途換金調整額)なしで換金できる特例があります。

急な相続手続きで現金が必要になった際も、預金に近い感覚で動かせるのは大きな強みです。

知っておきたい3つのリスク

安全性が高い国債ですが、万能ではありません

① インフレ(物価上昇)に弱い

物価上昇が続くと、
利息以上にお金の価値が目減りする可能性があります。

年金生活において「モノの値段が上がる」ことは、実質的に資産が減るのと同じ意味を持ちます。

② 大きく増える商品ではない

国債はあくまで「守る資産」。
これだけで老後資金を2倍にする、といった目的には向きません。

③ 1年以内の解約には制限がある

前述の特例(本人死亡時など)を除き、原則1年間は解約できません。直近で使う予定のある生活費などは、預金に残しておく必要があります。

定期預金と国債、どちらが向いている?

2025年の利上げで、預金金利も上がってきました。
ただし、仕組みには大きな違いがあります。

比較項目定期預金個人向け国債
安全性◎(1,000万円まで保証)◎(国が全額保証・上限なし)
金利△(低め)◯(最低金利保証あり)
途中解約◎(いつでも可能)△(原則1年は不可・特例あり)
向いているお金生活費・数年内の予備費老後資金・退職金の長期保管

目安としては、

  • すぐ使うお金 → 預金
  • 長期間動かさない老後資金 → 国債

と分けて考えるのが現実的です。

まとめ|国債は「安心の土台」になる

国債は、
決して「一攫千金」を狙う商品ではありません。

ただし、

  • 元本割れのリスクを極限まで抑えられる
  • 預金保険制度の枠を気にせず預けられる
  • いざという時の相続特例がある

こうした「守りの強さ」から、2025年以降も老後資金の土台として十分に意味のある選択肢です。

では、実際に今の金利状況で、「変動金利」と「固定金利」のどちらを選ぶのが、最も損をしない賢い選択なのか?

具体的な数字を使ったシミュレーションは、以下の記事で詳しく解説しています。

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