
FOMC(米連邦公開市場委員会)の結果発表後、こんな経験はありませんか?
- 「予想通りだったはずなのに、相場が荒れていて怖い」
- 「金利は据え置き(変化なし)だったのに、なんで株が下がってるの?」
- 「特に悪いニュースは見当たらないのに、急に円高・株安になった…」
こんな経験、ありませんか?🤔
実はこれ、FOMCあるあるです。
FOMC後の下落は、
サプライズでも暴落でもなく、仕組み通りに起きている現象。
この記事では、
- 金利据え置きでも株が下がる本当の理由
- 市場が見ている“意外なポイント”
- 初心者がFOMC後にやりがちな勘違い
を、やさしく整理します。
結論から言うと👇
FOMC後の株価は、
「金利の結果」ではなく「市場の期待とのズレ」で動いています。
この記事でわかる事
- なぜ金利据え置きでも株が下がるのか
- 市場がFOMCで本当に見ているもの
- FOMC後、初心者はどう考えればいいか
FOMC後に株が下がるのは「異常」ではない
まず大前提として👇
FOMC後に株が下がる=おかしい
ではありません。
むしろ、市場ではよくある動きです。
理由はシンプル。
市場は「今日の結果」ではなく、「期待との差」と「未来の予告」で動いている
からです。
理由① すでに「利下げ期待」が株価に織り込まれていた
FOMC前の相場では、こんな期待がよく入っています👇
- 「そろそろ利下げが近いはず」
- 「次回か、その次には動くのでは?」
この期待込みで株価が上がっている状態で…
👉 実際のFOMC
- 金利:据え置き
- コメント:「利下げはまだ先」
となるとどうなるか?
期待が剥がれる=株が下がる
これだけです。
悪材料が出たわけではありません。
理由② ドットプロットが「思ったよりタカ派」
FOMC後にニュースでよく出る言葉👇
「ドットプロットがタカ派に傾いた」
これ、かなり重要です。
ドットプロットとは?
FRBメンバーが考える
将来の金利水準を点で示したもの。
※ ニュースで「ドットプロットがタカ派」と出たら、
それだけで株が売られることもあります。
ここで👇が起きます。
- 市場予想より金利が高い
→ 株安 - 市場予想より低い
→ 株高
つまり、
金利据え置きでも、将来の金利見通しが上なら株は下がる
というわけです。
理由③ パウエル議長の一言が「期待を冷やす」
FOMC後の記者会見は、
実は結果発表よりも破壊力があります🎤
たとえば👇
- 「利下げを急ぐ必要はない」
- 「インフレへの警戒は続いている」
この一言で、
「あ、思ったより利下げ遠いな」
と市場が判断。
すると👇
- 米国株 ↓
- 日本株 ↓
- 為替は円高方向
と一気に動くことも。
初心者がやりがちな勘違い3つ
❌ 勘違い① 据え置き=安心材料
→ 違います。
「どれくらい先まで据え置きか」が重要。
❌ 勘違い② 利上げしなかった=株高
→ 違います。
市場の期待より“弱い内容”なら株安です。
❌ 勘違い③ ニュースに悪材料がない=不自然
→ 違います。
FOMCは「仕組みで動く」イベント。
FOMC後の下落にどう向き合うべきか?
結論👇
👉 無理に売買しなくていい
FOMC後は、
- 一時的に大きく動く
- 数日で戻ることも多い
- 長期投資ほど影響は限定的
「なぜ下がったか分かる」
それだけで、焦って売る必要がなくなります。
FOMC後の下落は「失敗」ではない
FOMC後に株が下がると、
「読みが外れた…」
「やっぱり難しい…」
と感じがちですが、
実際は👇
- 市場の期待が高すぎただけ
- 仕組み通りに動いただけ
というケースがほとんど。
知っていれば、怖くない下落です。
まとめ
- FOMC後の株安はよくある
- 金利据え置きでも株は普通に下がる
- 見るべきは「結果」ではなく「期待との差」
FOMCは、
相場が壊れるイベントではなく、期待が調整されるイベント。
仕組みを知っていれば、
ニュースに振り回されずに相場を見られるようになります。
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