3つの階層で考えるファンダメンタル分析とは?|株式投資に自信が持てる【世界一わかりやすい授業】

3つの階層で考えるファンダメンタル分析の図解|マクロ・業界・企業を上から順に整理した初心者向け解説イメージ 投資基礎
3つの階層で考えるファンダメンタル分析の図解|マクロ・業界・企業を上から順に整理した初心者向け解説イメージ

前回の記事
「ファンダメンタルとは?何がわかる?|株初心者が見るべきポイント【世界一わかりやすい授業】」
では、ファンダメンタル分析の基本の「き」を解説しました。

「ファンダメンタルとは何か」
「何が分かるのか」
を、できるだけ難しい言葉を使わずに整理したつもりです。

今回の記事では、そこから一歩進んで、
ファンダメンタル分析を“どう考えればいいのか”を解説します。

といっても、
決算書を読み込んだり、
難しい指標を覚えたりする話ではありません。

この記事でお伝えするのは、
株を見るときの“順番”を整理する考え方です。

ファンダメンタル分析を
「3つの階層」に分けて考えることで、
初心者でも
「今は、どこを見ればいいのか」
が分かるようになります。

第1章:ファンダメンタル分析で見る順番とは?(考え方)

初心者にとって大切なのは、
分析の前に「順番」を決めることです。

たとえば、
いきなり個別株を見るのではなく、
まずは
世界や日本の動き、ニュースを見て、
どんな業種が関係しそうかを考える。

そのうえで、
最後に個別の会社を見る。

このように、
株を見るときの考え方を
上から順に整理する。

情報量の多いファンダメンタルだからこそ
必要なプロセスなのです。

これが、この記事でお伝えしたい
ファンダメンタル分析の基本的な考え方です。

第2章:なぜ「3つの階層」という考え方が必要なのか?

理由はシンプルで、
一度に考えることが多すぎるからです。

株を見るとき、
多くの人は
いきなり個別株から考え始めます。

でもそれだと、

  • ✅ニュースに振り回される
  • ✅業界の流れが分からない
  • ✅「結局、買っていいのか」が判断できない

となりがちです。

そこで、考え方を分けます。

第1章でお伝えした
「順番を決める」という考え方を、
3つに分けて整理する。

それが、
「3つの階層」という考え方です。

ファンダメンタル分析は「上から順に」考える

ファンダメンタル分析は、
3つの階層を次の順番で考えます。

① 株価を動かす大きな流れを見る

まずは、
世界や日本の動き、ニュースなど、
株全体に影響する流れを見る。

② 会社がいる世界を見る


次に、
その流れの中で、
どんな業種や分野が関係しそうかを考える。

③ 会社の状態を見る


最後に、
その業種の中で、
どの会社を見るかを決め、
事業の中身を確認する。


このように、
考えることを分けて、上から順に見る。

それだけで、

  • 今、何を考えているのか
  • 何をまだ考えなくていいのか

が、はっきりします。

これが、
初心者にとって
「3つの階層」が必要な理由です。

第3章:階層① マクロ・政策・イベントで「相場の向き」を判断?

結論から言います。

マクロ・政策・イベントを見る目的は、
どの株を買うかを決めることではありません。

今の相場で、
何が話題になり、どんな空気が広がっているのか。

ネガティブなのか、ポジティブなのか。
その「向き」を判断するためにあります。

株価を最終的に動かすのは「企業努力」だけではない

初心者のうちは、

  • 業績が良い会社=株価は上がる
  • 頑張っている会社=報われる

と思いがちです。

でも、実際の相場では、

どれだけ良い会社でも、
相場全体が逆風なら株価は上がりにくい

という場面が、何度も起こります。

その逆に、

会社の中身はまだこれからでも、
相場の流れに乗って株価が上がる

ことも珍しくありません。

だからこそ、
まず見るべきなのが
マクロ・政策・イベントなのです。

第4章:階層②|業界・テーマで「勝ちやすい場所」を探す?

ここで言う
「勝ちやすい場所を探す」とは、

上がる銘柄を当てにいくことではなく、
話題・お金・注目が集まりやすい分野に立つことを意味します。

相場は、
何もないところから急に盛り上がることはほとんどありません。

必ず、
「理由」や「背景」があります。

例:コロナ禍で“特需”が生まれた業界

新型コロナが広がったとき、
世の中では次のような変化が一気に起こりました。

  • ✅外出自粛・在宅勤務の増加
  • ✅学校のオンライン化
  • ✅人の移動が減る

この時点で重要なのは、

「どの株が一番儲かるか?」ではありません。

まず考えるべきだったのは、

この状況で、
どんな業界にお金と注目が集まりやすいか

という点です。

実際に追い風を受けたテーマ

コロナ禍では、

  • ✅半導体(PC・サーバー需要の急増)
  • ✅通信・IT(リモートワーク、オンライン化)
  • ✅医療・バイオ(検査・ワクチン関連)

といった業界が、まとめて注目されました。

ここで起きていたのは、

個別企業の努力というより、
「社会の変化による業界全体への追い風」です。

なぜ“業界ごと”上がったのか

この時期、

  • 業績が特別良かった会社
  • 普通レベルの会社

関係なく、

同じ業界にいる、という理由だけで
株価が大きく動いた

場面が多くありました。

これが、

👉 「個別株は、業界に逆らえない」

という考え方です。

第5章:階層③|企業ファンダメンタルは「最低限」でいい?

企業ファンダメンタルとは、
「その会社がちゃんと儲かって、ちゃんと生き残れそうか?」を見ることです。

ただし、初心者のうちは
難しい分析は不要です。

まずは次の3点だけ意識すればOK👇

  • 赤字か黒字か
  • 借金で首が回らなくなっていないか
  • 何で儲けている会社なのか

ここで大事なのは👇
👉 「完璧に分析する必要はない」という事です。

本当は4つに分けて考える(※でも覚えなくていい)

一般的な企業ファンダメンタル分析では、
次の4つがよく使われます。

  • 成長性:成長性の事業内容か
  • 収益性:ちゃんと利益が出ているか
  • 安全性:借金は多すぎないか
  • 割安性:PER・PBRは割高か割安か

…と聞くと、

「なんか急に難しくなった😅」
と感じる人がほとんどだと思います。

ですが、ファンダメンタルに強い興味が出てきた人は、
自然と自分で調べ始めます。

だから、今は全部を理解しなくて大丈夫です。

初心者が「1つだけ」見るならここ

「じゃあ結局、どこを見ればいいの?」

と聞かれたら、
私ならこう答えます。

👉 売上総利益率
(※売上から原価を引いて、どれくらい利益が残っているか)

ポイントはとてもシンプル。

  • 売上が伸びていても
  • 売上高利益率が下がり続けている会社は要注意

売上だけ見ていると危ない例

「売上が伸びている=良い会社」

と思いがちですが、
実は売上だけ見ていると危ないケースもあります。

年度売上高売上総利益売上総利益率
前々年度100億円20億円20.0%
前年度120億円21億円17.5%
今年度140億円21.5億円15.4%

※売上は増えているのに、利益率は下がっている

このように、

  • ✅売上は伸びている
  • ✅でも、利益の残り方がどんどん悪くなっている

会社も、実際に存在します。

なぜ「売上総利益率」を見るのか

売上総利益率が下がるということは、

  • 原価が上がっている
  • 値下げ競争に巻き込まれている
  • 売れば売るほど苦しくなっている

可能性がある、ということです。

売上の成長だけでなく、
「どんな形で儲かっているか」も一緒に見る

それだけで、
危ない会社をかなり避けられます。

初心者は「完璧」より「地雷回避」

企業ファンダメンタル分析は、
完璧にやろうとした瞬間に挫折します。

だから最初は、

  • ✅赤字が続いていないか
  • ✅借金で苦しんでいないか
  • ✅売上は伸びているか
  • 売上総利益率が極端に悪化していないか

このくらいの
ザックリ判断で十分です。

👉 ファンダメンタルは
「当たりを探す」より「大外れを避ける」ためのもの

この感覚が持てれば、
もう合格です。

最終章:3つの階層で考えるファンダメンタル分析|全体まとめ

ファンダメンタル分析は、
難しい決算書を細かく読み込むことではありません。

むしろ大事なのは、
普段目にしているニュースや話題です。

たとえば、
女子高生やギャルが
「これ流行りそうじゃない?」と感じたものが、
気づけば世の中に一気に広がることがありますよね。

株も、それとよく似ています。

ニュースを見ていて、
「やたらこの話題が多いな」
「最近、同じテーマをよく目にするな」
と感じたら、

まずは
👉 その業界全体を調べてみる

そして、
👉 どんな会社が関わっているのかを見る

この順番で十分です。

ファンダメンタル分析とは、
流行やお金の流れの“芽”に気づき、
個別株を見る準備をするための考え方
なのです。

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