逆張り大好きな僕は、好決算“以外”の中期経営計画で勝負している

デスクトップパソコンで中期経営計画を読み、好決算以外の銘柄を逆張りで分析する個人投資家のイラスト 株式投資
デスクトップパソコンで中期経営計画を読み、好決算以外の銘柄を逆張りで分析する個人投資家のイラスト

以前の僕は、決算跨ぎや決算発表の直前に株を買う、いわゆる決算プレイをしていた時期がありました。
半丁博打のようなものですが、勝率は二分の一以下。
面白さはありましたが、今思えば、それはギャンブルに近かったと思います。

保有銘柄に好決算が出るのは、やはり嬉しいものです。
ただ、これから仕込みを入れる銘柄を考えるなら、できるだけ安く買いたい
そうなると、好決算の銘柄よりも、減益決算やコンセンサスに届かず急落した銘柄に目が向きます。

いわゆる逆張り脳なんです。
もちろん、急落している銘柄なら何でもいいわけではありません。

そこで僕が注目しているのが、中期経営計画です。

この記事では、
逆張り大好きな僕が、なぜ「好決算“以外”の中期経営計画」で勝負しているのか。
その考え方を、整理して書いてみようと思います。

そもそも中期経営計画とは?

中期経営計画(中計)とは、企業が3年〜5年程度の中期的な視点で描く、
経営の方向性や行動計画をまとめたものです。
多くの企業では、3〜5年に1度のペースで策定・更新されます。

3月決算の企業であれば、
5月の本決算発表と同時、もしくは数日後に公表されるケースも少なくありません。

正確な統計はありませんが、
毎年、数百社規模で中期経営計画が更新・新規発表されているのが実態です。

一般的には、
上場企業の約7割〜8割が中期経営計画を策定していると言われています。
一方で近年は、あえて中期経営計画を出さない、あるいは廃止する優良企業も増えています。

たとえば、

  • トヨタ自動車
  • キーエンス
  • ファーストリテイリング
  • 信越化学工業
  • ソフトバンクグループ
  • 味の素
  • 中外製薬

こうした企業は、明確な中期経営計画を公表していません

ただし、
「何も示していない」というわけではなく、
中期経営計画を廃止・未策定とする企業の多くは、

  • 長期ロードマップ・ビジョンの提示(10年程度)
  • 機動性の高い単年度計画
  • 投資家向け説明資料やトップメッセージ

といった形で、
投資家との対話や社内の指針を維持するための情報開示を行っています。

逆張り大好きな僕が、この投資法に落ち着いた理由

ここで言う「この投資法」とは、
好決算ではない銘柄をあえて狙い、
決算と同時に出てくる中期経営計画を軸に将来を判断する逆張り投資のことです。

正直に言うと、決算プレイは性に合わなかった。
決算発表の瞬間、市場ではアルゴ同士が一斉に殴り合いを始める。
株価は一瞬で跳ねるか、叩き落とされるか。
そこに「分析」や「冷静な判断」が入り込む余地は、ほとんどない。

そもそも僕の投資理念はシンプルなんです。
安いときに買う。安いときしか買わない。
完全に逆張り脳でできています💦

だから、

  • 好決算を確認してから買う
  • みんなが盛り上がっている銘柄に飛び乗る

こういう投資は、
高値掴みになりやすく、僕が最も嫌っているパターンなのです。

そんな中でしっくりきたのが、
「好決算“ではない”銘柄 × 中期経営計画」という組み合わせ。

決算自体は地味(減益)、
もしくは市場の期待に届いていない。
だから株価は売られている。

でも、その裏で中期経営計画を読むと、
「ちゃんと次の一手を考えている会社」が意外と多い。

市場が見ているのは、“今の数字”
僕が見たいのは、“期待の数字”

評価されていないタイミングで、将来の変化に賭ける。
そうして行き着いたのが、
今の「中期経営計画重視」の投資スタイルだ。

ここで大事なのは、
この投資法では、最初から短期で結果を求めていないという点。
僕は基本的に、最低でも1年間は保有する前提で買っている。

僕が中期経営計画で見ているポイントはたった1つ

中期経営計画には、見るべき項目がいくつもあります。
前中期経営計画の達成度、売上や利益目標、資本効率(ROE)、成長投資――
正直、どれも大事です。

でも僕が真っ先に見るポイントは1つだけ
株主還元です。

ここについて何も書かれていない中期経営計画は、
その時点で投資対象から外します❌

配当だけでなく、自社株買いも含めて
利益の何%を株主に返すのか
これが50%を超えてくると、
かなり株主を意識した「熱い」計画だと感じます。

さらに、

  • 「累進配当」という文言があるか
    (=減配せず、維持または増配を続けるという宣言)
  • 「DOE(自己資本配当率)」を採用しているか
    (=一時的に利益が落ちても、自己資本ベースで配当を出す仕組み)

このあたりが書かれているだけで、
計画期間中の安心感は段違いです。

株主還元に本気な企業は、
増配や自社株買いを通じて株価も上がりやすいし、
何より、保有していて楽しみがある。

逆に言えば、
株主還元に本気じゃない会社の中期経営計画を、
細かく読み込むほどの余裕はない

だから僕は、
「株主還元に本気だ」と感じたときだけ、
他の項目も読むようにしています。

例外:好決算なのに急落した銘柄は、むしろ中期経営計画を見る

好決算なのに、なぜか株価が急落する。
こんな場面は、実際かなり多い。

理由としては、

  • 市場の期待が高すぎた
  • 来期見通しが弱い
  • 成長が鈍化している
  • 材料出尽くし

このあたりがよく挙げられます。

正直、「それ、そんなに悪いか?」と思うこともありますが、
機関投資家・海外投資家・アルゴが動いた結果なら、
個人投資家が逆らえるものではありません(;´Д`)


こうした理由で売られると、株価は一気に下がります。

すると、

  • PERは下がる
  • 配当利回りは上がる
  • 条件次第では、見直し買いも入りやすくなる

数値面だけを見れば、
投資対象としては一気に魅力的になる

ただし、ここで一つ問題があります。

👉 実際のところ、なぜ売られたのかは分からない

本当の理由は、

  • ガイダンスの一文かもしれない
  • 機関投資家のポジション調整かもしれない
  • 単なる需給かもしれない

個人投資家には、確証を持って判断できないケースがほとんどです。


だから僕は、
こういう場面でも中期経営計画を確認します

ここで見るのは、これまでと同じ。

  • 株主還元に対する姿勢はブレていないか
  • 配当や自社株買いについて、具体的な方針があるか
  • 「累進配当」や「DOE」など、継続性のある仕組みがあるか

好決算でも急落するということは、
市場は短期的な不安を織り込んでいる状態

その一方で、
中期経営計画に納得感があり、
株主還元にも本気で取り組む姿勢が見えるなら、
そこは「見直される余地」が残っている。


逆張りだからといって、
悪材料だけを追いかけるわけではありません。

株価が売られた理由がはっきりしないときほど、
企業の中長期の意思を確認する。

そのために中期経営計画を見る。

好決算なのに急落した銘柄は、
むしろ冷静に中期経営計画を読む価値がある。

僕はそう考えています。

まとめ

僕は典型的な逆張り思考の投資家です。
だからこそ、値動きや短期の材料ではなく、中期経営計画という「企業の覚悟が文章で残る資料」を重視しています。

もちろん、この投資法が万能だとは思っていません。
株価が長期間低迷するバリュートラップに陥ることもあれば、
業績悪化によって減配や株主還元方針が見直されるリスクもあります。

それでもなお、
増配や自社株買いなど株主還元に本気な企業は、資本効率を重視する海外投資家から評価されやすく株価の上昇につながりやすい。

逆張りであっても、
「株主還元」という明確な軸を持って企業を選ぶことは、
決して邪道ではなく、むしろ王道に近い投資だと僕は考えています。

スポンサーリンク

コメント