どうも、投資ブロガーのsnowです。
今回は、なでしこ銘柄について記事を書きたいとおもいます。
「なでしこ銘柄」とは、東京証券取引所と経済産業省が共同で、女性人材の活用に積極的な上場企業を選定し、投資家に紹介する取り組み、および選ばれた企業のことを指します。
「なでしこ銘柄」の名称は、サッカー日本女子代表の「なでしこジャパン」から由来しており、女性の力強さや美しさを象徴しています。
そんな「なでしこ銘柄」が2023年3月22日に全上場企業3700社から17社が選定されました。
「なでしこ銘柄」に選定された企業の特徴
「なでしこ銘柄」は、女性活躍推進に優れた企業を「中長期の企業価値向上」を重視する投資家にとって魅力ある銘柄として紹介することで、企業への投資を促進し、各社の取り組みを加速化することを目的としています。
令和4年度は、11年目の選定となり、調査内容や選定基準などを一新され、女性活躍に関する定量的なデータだけでなく、経営戦略と連動した女性活躍推進の取り組みや成果、開示の状況などを総合的に評価されるようになり、その結果、全17業種から1社ずつ、合計17社が「なでしこ銘柄」に選ばれました。
「なでしこ銘柄」に選定された17社
「なでしこ銘柄」に選ばれた企業は、令和4年度では以下の17社です。
- 食品:味の素株式会社
- エネルギー資源:出光興産株式会社
- 建設・資材:株式会社LIXIL
- 素材・化学:株式会社資生堂
- 医薬品:大塚ホールディングス株式会社
- 自動車・輸送機:株式会社アイシン
- 鉄鋼・非鉄:古河電気工業株式会社
- 機械:株式会社小松製作所
- 電機・精密:富士通株式会社
- 情報通信・サービスその他:株式会社メンバーズ
- 電気・ガス業:東京瓦斯株式会社
- 運輸・物流:株式会社商船三井
- 商社・卸売:双日株式会社
- 小売:株式会社丸井グループ
- 銀行:株式会社千葉銀行
- 金融(除く銀行):SOMPOホールディングス株式会社
- 不動産業:三井不動産株式会社
株式会社アイシンは、3年連続なでしこ銘柄に選ばれています。
「なでしこ銘柄」に選定された企業の特徴
選定の基準は、女性のキャリア支援と仕事・家庭の両立支援の2つの側面でスコアリングし、各業種の上位企業の中から財務面の基準を満たした代表企業を選びます。選定された企業は、女性が働きやすい環境や制度が整っていることが特徴です。
「なでしこ銘柄」が示す女性活躍推進と企業価値向上の関係
女性活躍推進は、経済的なメリットや競争力の源泉としても重要視されています。女性が活躍することで、企業は多様な視点や発想を得ることができ、イノベーションや市場開拓につながります。また、女性が働きやすい環境を整えることで、企業は人材の確保や育成、定着にも貢献します。これらは、中長期的に見て、企業の収益力や成長力を高める要因となります。
そうした女性活躍推進と企業価値向上の関係を示す指標として注目されているのが、「なでしこ銘柄」です。女性活躍推進に優れた企業を「中長期の企業価値向上」を重視する投資家にとって魅力ある銘柄として紹介することで、企業への投資を促進し、各社の取り組みを加速化することを目的としています。
「なでしこ銘柄」に選定された企業は、女性活躍に関する定量的なデータだけでなく、経営戦略と連動した女性活躍推進の取り組みや成果、開示の状況などを総合的に評価された企業です。その特徴やベストプラクティスは、経済産業省のホームページに掲載されており、他の企業や投資家にも参考となるものです。
経済産業省のホームページのなでしこ銘柄はこちら
「なでしこ銘柄」に選ばれる企業のメリット
- 市場からの評価が上がる:なでしこ銘柄は、女性活躍推進に関する情報を投資判断に活用する投資家にとって魅力ある銘柄として紹介されるため、株価指数や配当利回りが高くなる可能性があります。
- 業績パフォーマンスが向上する:なでしこ銘柄は、女性活躍推進によってダイバーシティ経営が実現し、売上高営業利益率やROEなどの財務指標が高くなる傾向があります。
- 企業ブランディングの効果がある:なでしこ銘柄は、女性活躍推進に積極的に取り組む企業として社会的に認知されるため、就業希望者や顧客からの印象が良くなり、採用効果や顧客満足度の向上につながる可能性があります。
- 働く環境の改善による従業員満足度の向上:なでしこ銘柄は、女性が働きやすい職場環境を整備することで、男性も含めた社員の働きやすさを向上させるため、モチベーションアップや離職率の低下につながる可能性があります。
以上のように、「なでしこ銘柄」に選ばれるメリットは多岐にわたります。女性活躍推進は、企業の成長戦略として重要な要素と言えるでしょう。
「なでしこ銘柄」に投資は魅力がある?
なでしこ銘柄への投資は、女性活躍推進に優れた上場企業を選定することで、中長期の企業価値向上を重視する投資家にとって魅力ある銘柄として紹介されています。
「なでしこ銘柄」に選ばれた企業の株価は、一般的には相場全体よりも良いパフォーマンスを示す傾向があると言われています。令和3年度に選ばれたなでしこ銘柄の株価は、過去3年間で平均12ポイント分、東証株価指数(TOPIX)を上回りました。ただし、平均ではTOPIXを上回っていますが、個別に見ると下落している企業もあります。また、「なでしこ銘柄」に選ばれる基準や選定企業は毎年変わる可能性がありますので、ご注意ください。
まとめ
「なでしこ銘柄」に投資することは、女性の活躍推進に取り組む企業に投資することであり、そのような企業は多様性を尊重し、人材を活かす風土があるため、長期的な成長が期待できます。
また、女性に対する配慮やサービスの充実は、企業価値につながります。投資はリスクが伴いますが、将来的に高いリターンが期待できるといえます。投資に興味がある方は、是非「なでしこ銘柄」について調べてみてください。
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