【2026年相場】続く日銀利上げで狙う株は?国債2%時代の“金利に強い銘柄”

2026年の日本株相場で金利・インフレ・円高に強いセクターを示したイメージイラスト 株式投資
2026年の日本株相場で金利・インフレ・円高に強いセクターを示したイメージイラスト

日銀の利上げが続き、日本の長期金利はついに国債2%時代に入りました。
2026年相場を前にして、
「金利が上がると株は不利になる」
──そう考えて、不安を感じている人も多いはずです。

たしかに、借入に依存した企業や、将来の成長期待だけで評価されてきた株にとって、金利上昇は逆風になります。
しかし一方で、金利が上がることで“むしろ利益が増える企業”が存在するのも事実です。

2026年相場で投資家として本当に見るべきなのは、
金利を単なる「コスト」として受け止める企業なのか、
それとも「収益機会」として取り込める構造を持っている企業なのか、という違いです。

この記事では、日銀の利上げが続く環境下で注目したい
「金利に強い銘柄」の考え方を整理します。
特定の銘柄を当てに行くのではなく、
国債金利2%時代に評価が変わりやすい企業のタイプ(構造)を中心に、代表例を交えて解説していきます。

「国債だけでいいのか?」
「金利上昇局面でも、株にチャンスはあるのか?」

そんな疑問を持つ方にとって、
この記事が2026年相場を考えるための“地図”になることを目指します。

結論から言うと、2026年の金利上昇局面で強い株は、大きく4つのタイプに分かれます。

金利が上がると「株は不利」と思われがちですが、
実際には金利・物価・為替の変化を“収益に変えられる構造”を持つ企業が存在します。

具体的には、次の4タイプです。

  • 金利メリット株(銀行・保険など、金利がそのまま収益に反映される)
  • キャッシュリッチ株(金利上昇でもコストに苦しまない)
  • インフレを味方にする資源・インフラ系(物価上昇が追い風になる)
  • 円高メリット株・エネルギー安の恩恵を受ける内需セクター

本記事では、これら4タイプについて
「なぜ強いのか」「どんな構造を持っているのか」を、初心者向けに順番に解説していきます。

① なぜ2026年は「金利に強い株」が重要なのか(マクロ解説)

2026年相場を考えるうえで、避けて通れないテーマが
日銀の利上げと金利上昇です。

日本は長らく「超低金利」が当たり前の世界でした。
しかし日銀は金融正常化に舵を切り、その流れは2026年に入っても続いています。

日銀の金融正常化が続く理由

日銀が利上げを進めている背景はシンプルです。

  • 物価が“下がりにくい構造”に変わった
  • 賃上げが一時的ではなく、継続し始めた
  • 超低金利を続ける理由が薄れてきた

つまり、
「元に戻るから一時的に我慢」ではなく、
“金利がある世界”に戻っていく途中
だということです。

この環境では、
「いずれまたゼロ金利に戻るだろう」という前提での投資判断は通用しません。

2026年相場は、
金利が“例外”ではなく“前提条件”になる相場なのです。

金利が企業利益に与える影響(超シンプルに)

金利上昇が企業に与える影響は、突き詰めるとこの2点です。

  • 借金が多い企業 → 利息負担が増える
  • 手元資金が多い企業 → 金利収入が増える or 影響が小さい

ここで重要なのは、
「金利=株にとって悪」ではないという点です。

金利が上がることで、

  • 銀行・保険などは利ざやが改善しやすい
  • キャッシュを多く持つ企業は収益が安定する
  • 価格転嫁できる企業はむしろ強くなる

といったように、
評価が上がる企業も確実に存在します。

「一律に株がダメになる」わけではない

金利上昇局面でよく聞くのが、

「金利が上がるなら、もう株はダメじゃないか?」

という不安です。

ですがこれは、
“株を一括りで見てしまっている”ことが原因の誤解です。

実際には、

  • 金利上昇に弱い企業
  • ほとんど影響を受けない企業
  • 金利上昇が追い風になる企業

が、はっきり分かれます。

2026年相場で重要なのは、
「株か?国債か?」という二択ではありません。

どんな構造の企業が、
金利上昇を“コスト”として受けるのか、
それとも“収益機会”として取り込めるのか。

ここを見極めることが、
金利2%時代の投資判断では最優先になります。

② 金利直撃の恩恵を受ける「金利メリット株」

金利上昇局面で、
最も分かりやすく“追い風”になるのが「金利メリット株」です。

これは単に
「金融株だから上がる」という話ではありません。

金利が上がること自体が、
売上や利益の増加につながる構造を持っている企業

──これが金利メリット株の本質です。

なぜ金利が上がると利益が増えるのか

預貸金利ざやが広がる

銀行を例にすると、ビジネスモデルは非常にシンプルです。

  • 預金に低い金利をつける
  • 貸出にはより高い金利をつける
  • その差が「利益」になる

これを預貸金利ざやと呼びます。

超低金利時代は、この“ざや”が極端に薄く、
「量をこなさないと儲からない」状態でした。

しかし金利が上がると、

  • 貸出金利は比較的早く上がる
  • 預金金利の上昇は緩やか

という構造になりやすく、
同じ貸出でも利益が出やすくなるのです。

金利メリット株の代表例

ここで挙げるのは、
「おすすめ銘柄」ではありません。

あくまで、
金利メリットという構造を持つ企業の“代表例”です。

三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)
国内外での貸出、預貸金利ざや、債券運用と、
金利上昇の恩恵を受けやすい典型的な金融グループ。

第一生命ホールディングス(8750)
長期資金を債券中心で運用する生命保険会社。
金利上昇は、将来収益の改善につながりやすい構造を持つ。

東京海上ホールディングス(8766)
保険引受に加え、運用収益の比重が大きい。
金利環境の変化が、収益構造に比較的ストレートに反映される。


重要なのは、
これらの企業名を覚えることではありません。

見るべきなのは、

金利が上がったとき、
この会社にとって金利は
「負担」なのか、「収益源」なのか?

という視点です。

日銀の利上げが続く中で、
「じゃあ国債は今すぐ買うべきなのか?」
と悩んでいる方も多いはずです。

金利上昇局面での国債の考え方や、
「今買う」「待つ」の判断軸については、
こちらの記事で詳しく整理しています。

👉 【日銀利上げ】2025年12月、国債は今すぐ買うべき?

③ 金利負担がほぼない「キャッシュリッチ株」

金利上昇局面で注目すべきなのは、
「金利で儲かる企業」だけではありません。

もう一つの勝ちパターンが、
そもそも金利の影響をほとんど受けない企業
──それがキャッシュリッチ株です。

金利が上がるほど有利になるわけではありませんが、
「金利で困らない構造」を持つ企業は、相対的に強くなります。

キャッシュリッチ企業とは、
借入に依存せず、手元に潤沢な現預金を持つ企業のこと。

金利が上がると多くの企業が
「コスト増」「投資抑制」を迫られる一方で、
このタイプの企業は守りながら、むしろ攻めに出られる
という強みを持っています。

なぜ金利上昇で有利になるのか?

1.借入コストが増えない

金利上昇が企業に与える最大のダメージは、
支払利息の増加です。

しかしキャッシュリッチ企業は、

  • そもそも借入が少ない
  • もしくは実質無借金

というケースが多く、
金利が上がっても業績への直接的な悪影響がほとんどありません

これは、2026年相場のように
金融環境が引き締まる局面では、
それだけで相対的な優位性になります。

2.受取利息が増える

見落とされがちですが、
金利上昇は「現金を持っている側」にとってプラスです。

  • 預金金利
  • 短期運用資金の利回り

が改善すれば、
それだけで営業外収益が積み上がる

規模は小さく見えても、
「減益要因が増える相場」で
減らない・増える収益は評価されやすくなります。

3.投資・自社株買いの自由度が高い

金利が上がると、多くの企業は

  • 設備投資を控える
  • 成長投資を先送りする

という判断を迫られます。

一方、キャッシュリッチ企業は、

  • 自己資金で投資できる
  • 財務を痛めず自社株買いができる

つまり、
他社が守りに入る局面で、攻めの選択肢を持てるのです。

これが
「守りながら攻められる」
という最大の強みです。

キャッシュリッチ株の代表例(※おすすめではありません)

👉
「守りながら攻められる」
という視点を強調。

ここでも重要なのは、
銘柄名ではなく構造です。

以下は、
「キャッシュリッチという特徴を持つ企業の代表例」にすぎません。


  • 任天堂(7974)
    実質無借金経営の象徴的存在。
    豊富な手元資金により、金利上昇局面でも財務の不安がなく、
    次世代機やIP投資など、長期戦略を継続できる体力を持つ。
  • 信越化学工業(4063)
    高い自己資本比率と安定したキャッシュ創出力を誇る。
    金利上昇で他社が投資を控える局面でも、
    自前資金で設備投資を継続できる点が強み。

キャッシュリッチ株は、
短期的に「金利で儲かる」わけではありません。

しかし、

金利上昇局面でも崩れにくく、
環境が整ったときに一気に攻められる

という意味で、
2026年相場の土台を支える存在になりやすいのです。

④ 金利上昇の背景にある「インフレ」を味方にする株

2026年相場で起きている金利上昇は、
「突然、金融環境が引き締まった」わけではありません。

本質は、
物価が上がり続けた結果として、金利が引き上げられている
という点にあります。

つまり、
金利上昇は「原因」ではなく、
インフレという現象の“結果”なのです。

この視点を持つと、
注目すべき企業のタイプが見えてきます。

金利上昇とインフレをどう捉えるか

金利上昇=インフレ抑制ではなく「物価上昇の結果」

教科書的には
「金利を上げてインフレを抑える」と説明されます。

しかし実際の相場では、

  • エネルギー価格の上昇
  • 原材料コストの高止まり
  • 人件費の上昇

こうした物価上昇が先に起き
それを追いかける形で金利が動きます。

2026年相場も、
インフレが完全に消えたから金利が上がっているわけではありません。

実物資産・資源は相対的に強い

インフレ環境では、

  • 現金の価値は目減りしやすい
  • 将来の利益だけに依存する企業は評価が揺らぎやすい

一方で、

  • 資源
  • エネルギー
  • 実物に近い資産

を扱う企業は、
価格転嫁や市況の恩恵を受けやすい

金利が上がっても、
商品そのものの価値が上がる環境では、
相対的に強さを発揮しやすいのです。

インフレ環境に強い企業の代表例(※おすすめではありません)

ここでも繰り返しますが、
銘柄当てではなく、構造の理解が目的です。


INPEX(1605)
原油・天然ガス開発の最大手。
エネルギー価格の上昇は、そのまま収益環境の改善につながりやすい。
インフレ下で「実物資産に近い価値」を持つ企業の代表例。

石油資源開発(1662)
国内外での石油・天然ガス開発を行う。
規模はINPEXに劣るものの、
エネルギー市況の影響を受けやすいという点では同じ構造を持つ。

⑤ 円高で「輸入コスト低下」が直撃する内需の王者

「円高になると日本株は不利」
──多くの投資家が、そう反射的に考えがちです。

確かに、輸出企業にとって円高は逆風になります。
しかしそれは、日本企業の一部にすぎません

円高は、
内需型ビジネスにとっては“利益が一気に膨らむ局面”
になることもあります。

この章では、
「円高=悪」という思い込みを一度リセットし、
円高が直撃の追い風になる企業構造を整理します。

なぜ円高がプラスになるのか?

仕入れは外貨、売上は円建て

円高メリット株の最大の特徴は、
仕入れと売上の通貨がズレていることです。

  • 仕入れ:ドルなどの外貨
  • 売上:円建て(国内販売)

円高になると、

  • 同じ商品を
  • より少ない円で仕入れられる

つまり、
何も変えなくても原価が下がるのです。

粗利が一気に改善する

売上価格をすぐに上げる必要はありません。

  • 値上げしなくても利益が増える
  • 値下げすればシェアを取りにいける

円高は、
利益率と競争力の両方を同時に押し上げる
珍しい環境です。

特に内需企業の場合、
為替の影響がダイレクトに粗利へ反映されやすく、
決算で“分かりやすい変化”が出やすいのも特徴です。

円高メリット株の代表例(※おすすめではありません)

ここでも強調しておきますが、
以下は「推奨銘柄」ではなく、
円高メリットという構造を持つ企業の代表例です。


ニトリホールディングス(9843)
商品の多くを海外で生産・輸入。
円高は仕入れコスト低下に直結し、
利益率改善の効果が非常に分かりやすい企業。

神戸物産(3038)
「業務スーパー」を展開し、
海外からの直輸入商品が多い。
円高はそのまま粗利改善につながりやすく、
価格競争力を保ったまま収益を伸ばせる構造を持つ

⑥ エネルギー安が追い風になるインフラ・輸送セクター

円高の恩恵は、
小売や内需企業だけに限りません。

燃料やエネルギーを大量に消費するインフラ・輸送セクターにとって、
円高は「利益構造そのものを変える」ほどのインパクトを持ちます。

2026年相場では、
金利・為替・エネルギー価格が同時に動く局面も想定されます。
その中で、円高=エネルギー安が直撃する企業構造は、
あらためて注目されやすくなります。

円高がそのままコスト減になる理由

燃料・原材料はドル建て

航空燃料(ジェット燃料)や
LNG・原油・石炭といったエネルギー資源は、
基本的にドル建てで取引されています。

そのため、

  • 円安:コスト増
  • 円高:コスト減

という影響が、
非常に分かりやすく表れます。

円高=エネルギー安

円高になると、

  • 同じ量の燃料・エネルギーを
  • より少ない円で調達できる

結果として、

  • 燃料費
  • 原材料費

が大きく下がり、
利益を圧迫していた最大要因が一気に軽くなるのです。

特にこのセクターは、
コストに占める燃料費の割合が高いため、
為替の影響が直撃しやすいという特徴があります。

円高・エネルギー安の恩恵を受ける代表例(※おすすめではありません)

ここでも繰り返しますが、
以下は構造を理解するための代表例です。


ANAホールディングス(9202) / 日本航空(9201)
航空燃料は最大級のコスト要因。
円高は燃料費の大幅な削減につながり、
利益率が一気に改善しやすい構造を持つ。
さらに、円高は日本人の海外旅行需要を刺激する側面もある。

東京ガス(9531) / 関西電力(9503)
LNGや燃料の輸入比率が高く、
円高は調達コストの低下に直結。
燃料費調整の負担が軽くなり、
利益の安定性が高まりやすい。

⑦ 国債と「金利に強い株」は何が違うのか?

金利が上がる局面になると、
多くの人が一度はこう考えます。

「株より、国債でいいのでは?」

この疑問はとても健全です。
実際、国債と金利に強い株は“役割がまったく違う資産”です。

ここでは、どちらが良い・悪いではなく、
違いを整理します。

国債:利回りが「固定」されている安心資産

国債の最大の特徴は、
利回りがあらかじめ決まっていることです。

  • 金利が上がっている局面でも
  • 購入時点での利回りが確定する

そのため、

  • 値動きがほとんどない
  • 将来の収益が予測しやすい

という強みがあります。

一方で、

  • 金利がさらに上がっても利回りは増えない
  • インフレが進むと実質的な価値は目減りする

という弱点もあります。

👉 国債は、
「守り」を最優先する人のための選択肢です。

金利に強い株:利益が「増える可能性」を持つ資産

一方、この記事で見てきた
「金利に強い株」は性質がまったく異なります。

  • 金利上昇が
  • 企業利益の増加につながる構造を持つ

その結果、

  • 配当が増える可能性
  • 株価が評価され直される可能性

があります。

ただし当然ながら、

  • 株価は日々変動する
  • 業績や相場環境の影響を受ける

というリスクも避けられません。

👉 金利に強い株は、
「守りつつ、伸びる余地も取りにいく」選択肢です。

リスクの違いを理解することが最も重要

ここで大切なのは、

国債か、株か
どちらが正解かを決めることではありません。

  • 値動きを極力抑えたいなら国債
  • 金利上昇の流れを収益機会に変えたいなら株

目的によって選ぶ資産は変わる
それだけの話です。

どちらか一方ではなく「組み合わせ」も選択肢

2026年相場のように、

  • 金利が上がり
  • 先行きが読みづらい

環境では、

  • 国債で土台を固める
  • 金利に強い株で上積みを狙う

という組み合わせも、
現実的な選択肢になります。

金利上昇局面では、
「株で攻めるか」「国債で守るか」
あるいはその組み合わせをどうするかが重要になります。

国債は価格変動が小さく、利回りがあらかじめ決まっている一方で、
金利がさらに上がっても“利益が増える”わけではありません。

一方、金利に強い株はリスクがある代わりに、
金利上昇そのものが企業利益を押し上げる可能性があります。

👉 まずは国債の仕組みとリスクを正しく理解したい方はこちら

⑧ まとめ|2026年相場で見るべきは「金利そのもの」ではなく“構造”

2026年相場を語るうえで、
金利上昇は避けて通れないテーマです。

しかし本当に重要なのは、
「金利が上がるかどうか」を当てることではありません。

見るべきなのは、
その金利上昇が、企業にどう作用する“構造”を持っているか
という一点です。

2026年相場で整理しておきたい4つの構造

この記事では、金利上昇・円高・インフレという環境の中で、
評価が変わりやすい企業のタイプを整理してきました。

  • 金利メリット株
    金利が上がることで、
    そのものが収益機会になる企業。
  • キャッシュリッチ株
    金利の影響をほとんど受けず、
    守りながら攻めに出られる企業。
  • インフレを味方にする株
    実物資産・資源を扱い、
    物価上昇の流れに乗りやすい企業。
  • 円高メリット株・エネルギー安が効くセクター
    円高=コスト低下が直撃し、
    利益構造が一気に改善する企業。

これらに共通するのは、
マクロ環境を「逆風」ではなく「条件」として取り込めるか
という視点です。

「金利が上がる=株は不利」ではない

金利上昇は、
すべての株にとって悪材料になるわけではありません。

  • 借入依存の企業には逆風
  • 構造的に強い企業には追い風

一律に判断しないことが、
2026年相場では何より重要になります。

国債か、株か。答えは「目的次第」

守りを重視するなら国債。
成長や収益機会も取りにいくなら株。

どちらが正解という話ではなく、
自分がどこまでリスクを取れるのか
その前提で選ぶだけです。

2026年相場は、
派手なテーマや煽り銘柄よりも、

「この企業は、
金利・為替・インフレの変化を
どう受け止める構造なのか?」

この問いを持てるかどうかで、
見える景色が大きく変わります。

この記事が、
その判断をするための“地図”になれば幸いです。

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