どうも、投資ブロガーのsnowです。
株式投資はリスクを分散させながらの長期投資が基本です。そこで、分散投資の一種であるドルコスト平均法という投資方法があります。ドルコスト平均法は、長期的な視点での投資を行うことができ、リスク分散にもなります。本記事では、株式投資初心者に向けて、ドルコスト平均法とは何か、どのように実践するのかを詳しく解説します。
ドルコスト平均法とは？
ドルコスト平均法とは、株や投資信託などの価格が変動する金融商品を、一度に全額購入するのではなく、一定期間（例えば毎月）に一定額（例えば1万円）を継続的に購入する方法です。
この方法は、株価の上下に左右されず、長期的な視点での投資を促すことができます。具体的には、株価が上がった場合は同じ額で株を買えなくなり、株価が下がった場合は同じ額でより多くの株を買えるため、株価の変動によって投資に費やす平均単価が下がり、利益を上げることができるとされています。
ドルコスト平均法のメリットとデメリット
【メリット】
- 分散投資が容易：ドルコスト平均法は、定期的に同じ金額を投資するため、株価が高いときには少ない株数を購入し、株価が低いときには多くの株数を購入することができます。そのため、投資額を分散させることができ、リスクを軽減することができます。
- リスクヘッジに役立つ：市場が不安定になったときに、ドルコスト平均法によって、株価の変動リスクをコントロールすることができます。同じ金額を定期的に投資するため、市場が上がっているときには少ない株数を購入し、市場が下がっているときには多くの株数を購入することができます。
【デメリット】
- 長期間にわたる投資が必要：ドルコスト平均法は、株価の変動によるリスクを軽減するため、長期間にわたって投資を続ける必要があります。そのため、短期間で利益を上げることを目的とした投資家には向かないかもしれません。
- 株価上昇時にはリターンが低い：ドルコスト平均法は、市場が上昇している場合には、少ない株数を購入するため、リターンが低くなる可能性があります。そのため、長期的な視野で見たときにリターンが期待できる投資法ではありますが、短期的な目的には向かないかもしれません。
株式投資におけるドルコスト平均法の実践方法
例えば、A社の株価が1月から6月までに100円、150円、80円、70円、120円、200円と変動したとします。この場合、ドルコスト平均法で毎月1万円ずつ購入した場合と、一括で6万円購入した場合では、以下のような違いが生じます。
【ドルコスト平均法で購入した場合】
- 1月：100円×100株＝1万円
- 2月：150円×66株＝9900円
- 3月：80円×125株＝1万円
- 4月：70円×142株＝9940円
- 5月：120円×83株＝9960円
- 6月：200円×50株＝1万円
- 合計：566株＝6万円
- 平均購入単価：106円
【一括で6万円購入した場合】
- 1月：100円×600株＝6万円
- 平均購入単価：100円
このように、毎月定期的に同じ金額を投資することで、株式の単価の変動に左右されることなく、購入単価を平均化することができます。そして、長期的に株価が上昇することを期待し、株式の保有期間を長くすることで、将来的な利益を狙うことができます。また、投資額を分散することで、リスクを軽減することもできます。
ドルコスト平均法を活用する上での注意点
ドルコスト平均法の注意点とは、以下のようなものが考えられます。
短期売買には向かない
ドルコスト平均法は、長期的に価格上昇が見込まれる商品を、長期にわたって繰り返し購入し、積み立てていくための投資手法ですので、すぐに効果が目に見える形で現れるとは限りません。
また、平均購入コストを抑えても、売却のタイミングによっては利益を得られないこともあるので、リスクがある可能性も認識しておきましょう。
手数料がかさむ可能性がある
一括購入の場合は、まとまった金額で商品を購入するので、購入手数料も1回で済みます。
しかしドルコスト平均法は長期的に積み立てるため、購入手数料の総額が一括購入を上回る可能性もあります。対策としては、購入手数料の安い商品を選ぶことです。
損失リスクの可能性がある
ドルコスト平均法は、あくまで平均購入コストを抑えることを目的とした手法で、必ず利益を得られる手法ではありません。例えば以下のようなケースは、ドルコスト平均法に向いていない相場です。
- 売却の直前に価格が急落：損失リスクがある
- 右肩下がりに価格変動している：含み損が拡大しやすい
- 右肩上がりを続けている：一括購入よりも最終的な利益が小さい可能性
まとめ
ドルコスト平均法とは、定期的に同じ金額で株を買う投資法です。この方法のメリットは、平均購入コストを抑えられることや、初心者にもわかりやすく始めやすいことです。しかし、デメリットとして、短期売買には向かないことや、手数料がかさむ可能性があること、損失リスクの可能性があることなどが挙げられます。ドルコスト平均法は長期的な資産形成に有効な手法ですが、必ずしも万能ではありません。自分の投資目的やリスク許容度に合わせて適切な投資方法を選ぶことが大切です。
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