アドバンテスト、2023年3月期は好調な決算も2024年3月期は減速予想 半導体関連銘柄に影響は?

驚く男性 業績
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どうも、投資ブロガーのsnowです。

日本を代表する半導体検査装置メーカーであるアドバンテストが、2023年4月26日に2022年度の決算を発表しました。同社は、先端的な半導体技術を駆使し、グローバル市場で高いシェアを持つ存在として、世界中の半導体製造企業に重要な役割を果たしています。この決算発表には、市場関係者や投資家、半導体業界に興味を持つ人々の注目が集まっています。それでは、アドバンテストの2022年度の決算内容や今後の展望について見ていきましょう。

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2023年3月期の決算概要

売上高にあたる売上収益は前期比34.4%増の5601億9100万円、営業利益は同46.2%増の1676億8700万円、純利益は同49.4%増の1304億円となりました。これは、市場予想をほぼ達成した水準です。

アドバンテストは、半導体試験装置の世界的なリーディングカンパニーです。2023年3月期は、半導体市場の拡大に伴い、試験装置の販売が好調に推移したようです。特に、メモリやロジックデバイス向けの製品が引き続き堅調だったようで、また、製品ミックスの改善や保守サービスの売上伸長が収益性向上に寄与しました。

2024年3月期の業績予想

一方、2024年3月期の業績予想は、売上高にあたる売上収益が前期比14.3%減の4800億円、営業利益が同37.4%減の1050億円、純利益が同40.2%減の780億円となる見通しです。これは、市場予想を大きく下回る数字です。

アドバンテストは、半導体メーカーの在庫・生産調整が当面継続すると予想し、試験装置も販売減を見込んでいます。また、米国などの半導体製造装置の対中輸出規制強化については、現時点で2024年3月期の業績への直接的な影響は限定的と想定しています。

半導体関連銘柄への影響

アドバンテストの決算発表は、半導体関連銘柄にどのような影響を与えるでしょうか。一般的に、半導体検査装置メーカーは、半導体市場の先行きを示す指標とされています。つまり、アドバンテストが業績減速を見込んでいることは半導体市場全体にとってもネガティブなサインと言えます。

特に、試験装置と同じく半導体製造装置メーカーである東京エレクトロン <8035> やSCREENホールディングス <7735> また、半導体メーカーであるルネサスエレクトロニクス <6723> やローム <6963> などの決算は、気になるところです。

半導体株のパフォーマンスに影響を与える可能性のある要因

  • 世界経済: 強い世界経済は、半導体に対する需要の増加につながるため、一般的に半導体業界にとって良いことです。しかし、世界経済の低迷は半導体の需要低下につながり、半導体株に打撃を与える可能性があります。
  • 半導体の需要: 半導体の需要は、世界経済の成長、新技術の採用、新製品の需要など、さまざまな要因によって引き起こされます。半導体の需要が弱まれば、半導体株に打撃を与える可能性があります。
  • 半導体の供給: 半導体の供給も、半導体株のパフォーマンスに影響を与える可能性のある要因です。半導体の供給が逼迫すれば、半導体価格の上昇につながり、半導体株に恩恵をもたらす可能性があります。しかし、半導体の供給が緩むと、半導体価格の下落につながり、半導体株に打撃を与える可能性があります。

投資家は、半導体株への投資決定を行う際に、これらすべての要因を慎重に検討する必要があります。

半導体市場の長期的な見通し

アドバンテストの来期予想は、半導体関連銘柄にとって不安材料です。しかし、半導体市場は長期的には拡大傾向にあります。5GやAI、自動運転などの技術革新が半導体の需要を高めています。また、日本政府も半導体分野への投資促進策を打ち出す方針です。半導体関連銘柄は、市場の変動に左右されることも多いですが、今後の業績動向に注目が集まります。

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