こんにちは、株式投資に興味のある皆さん。株式投資には様々な方法がありますが、今回は高配当株についてお話ししたいと思います。
高配当株とは、株式を保有することで受け取れる配当金の額が高い銘柄のことを言い、通常は年に1回から4回程度支払われます。
高配当株は資産形成に向いている投資方法の一つです。しかし、高配当株にもデメリットや注意点があります。そこで、この記事では、高配当株のメリットとデメリットを徹底解説し、おすすめの銘柄と選び方を紹介します。高配当株に興味のある方はぜひ最後までお読みください。
高配当株のメリット
- 配当金が安定的な収入源になる: 高配当株は、配当金が多く支払われることが多いため、株価の値動きに左右されにくく、安定的な収益を得られる可能性が高いとされています。
- 長期投資に適している: 高配当株は、配当利回りが高いため、株価が上がらなくても配当金だけでリターンを得られる場合があります。そのため、長期投資家にとっては魅力的な選択肢となります。
- 再投資効果で資産が増える: 高配当株は、受け取った配当金を再投資することで資産を増やすことができます。再投資することで、保有株数が増え、配当金も増えるという好循環が生まれます。
- 株価下落時のリスクを軽減できる:高配当株は、株価が下がっても配当金が支払われることで損失を軽減できます。また、高配当株は安定した業績や財務状況を持つ企業が多いため、株価の変動も比較的小さい傾向があります。
- ポートフォリオの分散化ができる: 高配当株は、通常の株式投資と組み合わせることで、リスク分散を図ることができます。投資対象を株価の上昇を期待する成長株やバリュー株などと組み合わせることで、ポートフォリオのリスクを低減できます。
高配当株のデメリット
- 配当減少リスクがある: 高配当株は、配当金を期待して投資する人も多いですが、配当金は企業の裁量によって決められるもので、必ず支払われるとは限りません。企業の業績や財務状況によっては、配当金を減らしたり廃止したりすることもあります。
- 株価の上昇による利益の損失がある: 高配当株には、配当金の支払いが優先されるため、株価の上昇幅が低い場合があります。そのため、株価が上昇しても、利益が期待できない場合があります。
- 銘柄選択が難しい: 高配当株の銘柄選択は、長期的な視野で企業の業績や株主還元政策を分析する必要があります。そのため、初心者にとっては銘柄選択が難しいというデメリットがあります。
高配当株の注意点
配当利回りが高いからといって安易に買わないこと
配当利回りとは、配当金の額を株価で割ったもので、高いほど配当金が多いことを表します。しかし、配当利回りが高いからといって、その銘柄が良いとは限りません。配当利回りが高くなるのは、株価が下がったときもあるからです。
株価が下がった理由は、業績や財務状況が悪化したり、市場の評価が低下したりすることが考えられます。このような銘柄は、将来的に配当金が減らされたり廃止されたりする可能性もあります。
成長性や業績が低下している銘柄に注意すること
高配当株は、安定した業績や財務状況を持つ企業が多いですが、中には成長性や業績が低下している企業もあります。このような企業は、自社の事業に投資する余力がなく、株主に還元することで株価を支えようとしている場合もあります。
このような銘柄は、将来的に事業の再生や成長戦略を打ち出さなければ、株価や配当金も低下する可能性が高いです。
高配当株の選び方
配当利回りだけでなく、配当性向や配当成長率、業績や財務状況、業界や市場の動向などを総合的に判断することが重要です。
- 配当利回り: 高配当株を選ぶ上で最も重要なポイントは、配当利回りです。配当利回りは、配当金を株価で割った値であり、投資家にとって収益性の指標となります。ただし、高配当率だけで銘柄を選ぶのではなく、配当利回りが高い企業でも、将来的な配当金の支払いが安定しているかを確認することが重要です。
- 配当成長率: 配当成長率とは、過去数年間の配当金の増加率を示す指標です。配当成長率が高いと、企業の業績や財務状況が良好であることや、株主還元に積極的であることを意味します。
- 業績の安定性: 高配当株を選ぶ際には、企業の業績が安定しているかどうかを確認することが大切です。業績が安定している企業は、将来的な配当金の支払いが安定している可能性が高く、高配当株としての魅力が高まります。
- ファンダメンタルズ分析: 高配当株を選ぶ際には、企業のファンダメンタルズを分析することが重要です。収益性、資産性、負債性などの指標を分析し、企業の安定性や将来性を判断することができます。
- 業種や市場のバランス: 業界や市場が成長しているかどうか、競合他社や新規参入者がいるかどうか、規制や技術革新などの影響はあるかどうかなどを考慮することも重要です。
おすすめの高配当株
高配当株とは、配当利回りが高い株のことで、配当金で安定的な収入を得られることから、長期保有に適した投資対象とされています。しかし、高配当株を選ぶ際には、配当利回りだけでなく、業績や財務状況、業界や市場の動向なども考慮する必要があります。そこで、国内外の高配当株の中から、安定的で成長性の高い銘柄を数社ピックアップして紹介します。
【2914】日本たばこ産業(JT)
たばこ製造を独占する国内最大手で、海外たばこ事業も強化しています。加熱式たばこや医薬品・食品事業なども展開しており、事業ポートフォリオの多様化を図っています。
配当利回りは6.43%(2022年3月期予想)で、上場企業の中でもトップレベルです。
投資家にとっては、高配当株な日本たばこ産業は、投資先の一つとして注目されています。ただし、たばこ産業は健康被害の問題があるため、社会的なリスクも考慮する必要があります。投資を検討する際には、投資家自身がリスクとリターンを十分に考慮した上で判断するようにしましょう。
【9432】日本電信電話
日本電信電話株式会社は、日本を代表する通信事業者であり、固定電話や携帯電話、インターネットサービスなどの提供を行っています。同社の業績は安定しており、近年はグループ会社の海外展開やIoT関連ビジネスの拡大など、新たな事業領域にも積極的に取り組んでいます。
配当利回りは比較的高く、過去5年間の増配実績もあり、投資家にとって魅力的な高配当株の1つです。ただし、業界全体が競争激化に直面しており、これに対応するためにも新規事業の拡大や人材育成など、積極的な投資が必要となることもあります。
日本電信電話株式会社は、今後もグローバルなビジネスの展開や5G関連事業の拡大など、成長戦略を進めていく方針です。投資家に向けては、持続的な配当性向を維持するとともに、新たなビジネス領域の開拓による収益拡大を目指すとしています。
【8058】三菱商事
三菱商事株式会社は、三菱グループの中核企業の1つであり、多角的な事業展開を行っています。同社はエネルギー、金属、機械、化学品、食品、農業など、多岐にわたる産業分野において事業を展開しています。特に、エネルギー関連事業においては、世界有数の規模を誇る石油・ガス開発事業を手掛けています。
配当利回りは比較的高く、過去5年間の増配実績もあり、高配当株として人気があります。また、グローバルなビジネス展開や、事業多角化によるリスク分散など、投資家にとって魅力的な要素が多数あります。
三菱商事株式会社は、今後もグローバルなビジネス展開を進める方針です。また、再生可能エネルギー事業にも力を入れ、事業の多角化を図っています。投資家に向けては、持続的な成長を目指し、新たな事業の展開による収益拡大を目指すとともに、配当政策を維持するとしています。
【5401】日本製鉄
日本製鉄は、日本の大手鉄鋼メーカーの一つで、日本経済を支える重要な産業の一角を担っています。同社は、鉄鉱石から製鉄までの一貫生産を行うことができることが特徴であり、高品質な鋼材を世界に供給しています。また、最新鋭の技術を駆使した環境対策や省エネルギー技術の開発にも取り組んでおり、社会的責任を果たす企業としての役割も担っています。
日本製鉄は、高い配当利回りを誇る銘柄の一つであり、2023年3月期の配当金は1株あたり180円(予想)で、配当利回りは6.21%(予想)となっています。利益配分に関する基本方針として、連結配当性向について年間30%程度を目安としているとしています。
日本製鉄は、今後も高品質な鋼材の生産に注力し、新たな市場に進出することで事業拡大を目指しています。また、環境対策や省エネルギー技術の開発にも取り組んでおり、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを進めています。今後も、安定した成長を続ける同社の株式は、投資家にとって魅力的な投資対象となることが期待されます。
【8304】あおぞら銀行
あおぞら銀行(8304)は、個人向け・法人向けの金融商品を提供し、地域に根ざした金融サービスを展開しています。また、同行はグループ企業として、保険・証券・不動産などの分野でも事業を展開しています。
配当利回りは、2023年3月期の予想配当金は154円で、配当利回りは6.31%となっています。年4回の配当は個人投資家に人気の理由の1つとなっています。
まとめ
高配当株は、配当金で安定的な収入を得られることから、長期保有に適した投資対象です。しかし、高配当株を選ぶ際には、配当利回りだけでなく、業績や財務状況、業界や市場の動向なども考慮する必要があります。そこで、国内外の高配当株の中から、安定的で成長性の高い銘柄を数社ピックアップして紹介しました。
高配当株投資を成功させるためには、以下のようなコツや注意点を覚えておきましょう。
- 配当利回りだけでなく、配当性向や配当成長率、業績や財務状況、業界や市場の動向などを総合的に判断すること
- 高配当株のリスクに備えて、分散投資やリバランスを行うこと
高配当株に興味がある方はぜひチェックしてみてください。高配当株投資で豊かな資産形成を目指しましょう!
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