DXの本命株?ITbookホールディングス(1447)政府のデジタル化推進で株価はどうなる?

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どうも、株道経済研究所snowです。

デジタルトランスフォーメーション(DX)とは、デジタル技術を活用してビジネスや社会を変革することです。菅政権では、デジタル化の推進を重視しており、関連銘柄にも注目が寄せられていました。

岸田政権でも、地方活性化のための「デジタル田園都市国家構想」が掲げられており、デジタル化推進に力を入れていて、またデジタル庁の機能を強化することで、DXを進める司令塔としての役割を果たすことが期待されています。

その中でも、地方自治体向けのDX支援で実績を誇るITbookホールディングスは、注目の銘柄です。この記事では、同社の事業内容や成長戦略、株価見通しについて分析していきます。

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ITbookホールディングスとは?

ITbookホールディングスは、2018年にITコンサルティングやシステム開発を手掛けるITbook株式会社と、地盤改良や地盤保証を行うサムシングホールディングス株式会社の経営統合により設立された持株会社です。

ITbookホールディングスは、ITコンサルティング事業、システム開発事業、地盤改良事業、地盤保証事業の4つの事業分野を展開しており、その中でもITコンサルティング事業とシステム開発事業がDX事業として注目されています。

政府のデジタル化推進政策とITbookホールディングスの関係

政府は、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて、デジタル社会の実現に向けた重点計画を策定しました。この計画では、「誰一人取り残されない、人に優しいデジタル化」を理念とし、行政手続のオンライン化やデータ戦略の推進など、様々な分野でデジタル化の取組を進めることを目指しています。

ITbookホールディングスのDX事業は、中央省庁や自治体などの公共分野に強みを持っており、政府のデジタル化推進政策に対応したサービスを提供しています。例えば、マイナンバーカードの普及促進支援やオンライン手続きの推進支援、AIやRPAの利用推進支援などがあります。

ITbookホールディングス(1447)の業績と株価動向

  • 売上高:20年度から24年度予測まで、毎年増加傾向にあります。ただし、19年度と22年度の中間期においては減少しています。
  • 営業利益:20年度から22年度までは減少傾向にありますが、23年度と24年度の予測では急激な増加が予想されています。
  • 経常利益:20年度から23年度までは減少傾向にありますが、24年度の予測では急激な増加が予想されています。
  • 純利益:20年度は減少し、21年度と22年度はマイナスに転じています。23年度と24年度の予測では回復傾向にあります。
  • 1株益:20年度と22年度はマイナスに転じていますが、23年度と24年度の予測では回復傾向にあります。
  • 1株配当:全期間で0円です。

一部の指標では減少傾向にあるものの、全体的には業績は比較的好調と言えます。ただし、21年度の純利益がマイナスに転じていることから、業績の安定化が求められる状況にある可能性もあります。

株価は2022年3月に年初来高値の661円を付けた後は下落基調にあり、現在は横ばいの状態です。2023年3月28日現在は390円と高値から約40%下落しています。PERは95.12倍と高値水準であり、株価変動には注意が必要です。

ITbookホールディングスは、東証グロース市場に上場しており、同市場のIT・テクノロジー業界の平均PERは約50倍、平均PBRは約3倍です。 これに比べると、ITbookホールディングスはやや割高と言えます。しかし、同社の2023年3月期の連結業績予想では、売上高、営業利益と高い成長率を見込んでおり、将来的に利益が拡大すればPERやPBRも低下する可能性があります。

したがって、ITbookホールディングスの株価は現在の水準では割高と言えますが、DX関連銘柄としての将来性を考慮すれば、適正と言えるかもしれません。ただし、株価変動には注意が必要です。

ITbookホールディングスの今後の展望と投資判断

ITbookホールディングスは、地方創生に貢献する事業ポートフォリオを構築しており、自治体からの信頼を高めています。DXやインフラ整備などの需要が高まる中で、ワンストップソリューションの提供力が強みとなります。また、M&Aを活用して事業領域を拡大し、収益基盤を強化中です。

投資判断としては、現在の株価は390円となっており、時価総額は95.4億円です。GCC経営分析による株主価値は435億円と推計されています。これは現状の時価総額の約4.1倍に相当し、大きなアップサイドの可能性があります。ただし、事業シナジーによる売上・損益の成果はまだ途上であり、今後の実績や見通しに注目が必要です。総合的に見て、中長期的な成長性を評価して買いと判断します。

まとめ

今回は、ITbookホールディングス(1447)の業績と株価動向について分析してみました。同社は、地方自治体向けのDX支援や政策関連案件が拡大しており、高い成長率を見込んでいます。一方、PERやPBRは業界や市場の平均値よりも高くなっています。株価変動には注意が必要です。

この記事を読んで、ITbookホールディングスに興味を持った方もいるかもしれません。しかし、投資判断は自己責任で行ってくださいね。この記事はあくまで参考情報であり、投資助言ではありません。株式投資はリスクが伴いますので、十分な調査と判断を行ってください。

それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。

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