IPOで上場するジェノバは買いか?GNSS補正情報配信サービスで高収益をあげる低位株の見通しと評価

ホワイトボード IPO
ホワイトボードを指さす男性

どうも、低位株大好きsnowです(笑)

今回は、2023年4月18日にIPOで上場が決定したジェノバ(5570)に注目したいと思います。

ジェノバ(5570)は、GNSS測位による位置情報の誤差を修正した情報をリアルタイムで配信するサービスを提供しています。このサービスは、農業や建設など様々な分野で活用されており、高い収益性と成長性を持っています。しかし、IPOでは想定価格が低く設定されており、割安感があります。この記事では、ジェノバの事業内容や業績、株価評価について詳しく解説します。

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ジェノバとはどんな会社か?

ジェノバは2003年1月に設立されました。現在は東京都千代田区に本社を置き、大阪府吹田市に技術センターを構えています。代表取締役社長は河野芳道氏で、創業者でもあります。資本金は4億7350万円です。

ジェノバとは、GNSS補正情報配信サービスを提供している企業です。GNSSとは、GPSやQZSSなどの衛星測位システムの総称で、位置情報を取得するために利用されます。しかし、GNSSだけではメートル級の誤差が生じてしまうため、ジェノバは国土地理院の電子基準点網(GEONET)を活用して、誤差をセンチメートル級までに補正するデータをリアルタイムに配信しています。

ジェノバのサービスは、農業や建設など様々な分野で活用されています。例えば、ドローンによる農薬散布や育成管理、重機の自動操舵システムなどです。また、ドローンによる測量やマシンコントロールなども行っています。これらのサービスは高品質で安定した補正データが必要とされるため、ジェノバの強みとなっています。

ジェノバの強みと競争優位性は何か?

IPO銘柄に投資をするならその企業の強みや他社との優位性を知っておきたいところです。

  • 国土地理院の電子基準点網(GEONET)を全点利用し、地殻変動を考慮した補正データを提供することで、国家座標に整合した高精度測位が可能になること。これは特許技術でもあります。
  • 世界的に使用されている仮想点方式を採用し、風雨の影響も受けず、設置管理コストが不要な補正データ配信システムを構築していること。
  • 安定したデータ品質と配信を実現するために、自社開発した観測サポートツールや監視システムを導入していること。
  • 農業や建設など様々な分野で活用されている事例や知見を持ち、お客様の課題解決に幅広く対応できること。

これらの強みと競争優位性により、ジェノバは高品質な位置情報の提供により安心・安全な社会づくりに貢献しています。

ジェノバ(5570)の業績や成長性

ジェノバの業績は、過去5期連続で黒字化しており、売上高も増加傾向にあります。2022年12月期の売上高は3億円(前年比+11.8%)、営業利益は0.6億円(同+15.9%)となっています。また、2023年12月期の売上高予想は3.5億円(同+16.7%)、営業利益予想は0.7億円(同+16.7%)となっており、引き続き成長が見込まれます。

ジェノバの成長性は、GNSS補正情報配信サービス市場の拡大や自社サービスの強みによって支えられています。GNSS補正情報配信サービス市場は、2020年から2025年までに年平均約20%の成長が予測されており、農業や建設などの分野で需要が高まっています。ジェノバの自社サービ「JENOBAGPS」は、国内唯一の無人航空機向けGNSS補正情報配信サービスであり、高精度・低コスト・安定性・拡張性などに優れています。

ジェノバのIPO概要と評価はどうか?

ジェノバは、2023年4月18日に東証グロース市場に上場予定で、想定価格は450円公募株式数は800,000株売出株式数は0株です。主幹事は大和証券で、SBI証券などが引受けています。

ジェノバのIPO評価は以下のようなポイントがあります。

【良い点】

  • 情報・通信業はIPO市場では人気の高い業種であり、高精度位置情報データ市場は今後も拡大が見込まれる。
  • 売上高と営業利益ともに2桁台の成長率を維持することを目指しており、利益率も20%以上と高い水準で推移している。
  • 公開規模が小さくオファリングレシオが低いため、需給面では有利に働く可能性がある。

【悪い点】

  • 公募割合が低く売出株式数が0株であるため、初値形成にマイナスの影響を与える可能性がある。
  • IPOラッシュ終盤で同時上場するアソインターナショナルと比較されることや資金分散・買い疲れの影響を受けることも考えられる。

これらの点から、IPO評価はB(予想レンジ1.3倍~1.5倍)と判断しましたが、初値予想は900円前後と強気の予想としたい。ただし、この評価や予想は過去のデータや私の主観であり、将来的な結果や投資判断を保証するものではありません。最終的な投資判断はご自身で行ってください(;^ω^)

ジェノバの配当は?

ジェノバは、3ヵ年継続して期末配当を実施しており、上場後も期末配当の実施をベースに安定的に株主の皆さまのご期待に沿えるような剰余金の配当を実施していくという方針を示しています。中間配当については、資金ニーズや内部留保のバランスなどを勘案した上で検討するとしています。

低位株IPOの魅力と注意点

低位株IPOでは、公開価格が数百円程度なので、少ない資金でも多くの株式を購入できます。例えば、公開価格が500円だとすれば、10万円あれば200株を購入でき、手軽に投資できると言えます。

低位株IPOでは少額でも大量保有しやすく利益率やリスク分散効果も高いため魅力的です。

【低位株IPOの魅力】

  • 少額の投資資金でも大きな単元を保有できる
  • 株価が高騰する可能性がある
  • 新興市場や成長分野に関連する企業が多い

【注意点】

  • 公募割れ(初値が公開価格より安くなる)する可能性もある
  • 信用取引や空売り(売り建て)が難しい

市況や需要・供給バランス等さまざま要因からリスクは常にありますね。

一般的に、低位株とは時価総額が比較的小さい株式を指しますが、株価だけで低位株かどうかを判断するのは難しいです(;^ω^)

まとめ

ジェノバ(5570)のIPO当選確率は、需要が高く供給が少ないため、抽選倍率も高くなるでしょう。特に大和証券やSBI証券などの人気幹事では厳しい戦いになると思います。IPOへの参加を希望される方は、複数のネット証券で申し込みを行うことをおすすめします。

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