
何もしない日があると、
チャンスを逃している気がして落ち着かない。
アプリを開いては、意味もなく株価を眺める。
SNSでは
「今日も◯万円プラス!」
「デイトレで爆益!」
そんな投稿ばかりが目に入る。
——それに比べて、自分はノートレード。
「やっぱり、毎日売買しないと勝てないのかな…」
そう不安になるのは、実は株初心者あるあるです。
なぜ、株を始めたばかりの人ほど
「毎日売買しないとダメ」だと思ってしまうのか?
この記事では、
初心者が必ずハマるこの勘違いが生まれる理由を、
当時の自分の体験を交えながら整理していきます。
① 株初心者が「毎日売買しないと不安」になる瞬間
株を始めたばかりの頃、
何も売買していない日が、なぜか落ち着かない。
チャートは開いた。
ニュースも一通り見た。
でも──
「今日は何もしてないな…」
この瞬間、
ノートレード=サボっている
そんな感覚に襲われます。
Xを開くと、
「今日も+○万円」
「デイトレでサクッと利益」
そんな投稿が、タイムラインに並ぶ。
YouTubeでは、
「初心者でも毎日勝てる」
「今日の注目銘柄3選」
気づけば、
自分だけ、
何も掴めていない気がしてくる。
そして、こう思い始めます。
- 今日もチャンスを逃したんじゃないか
- 何か1回でも売買しないと置いていかれる
- 動いていない=成長していない
でも、これ。
株初心者のほぼ全員が通る感情です。
実際、検索しているあなたも、
こんな気持ちじゃないですか?
- 「株 毎日 売買 しないと 不安」
- 「ノートレード 不安」
- 「株 何もしない日 無駄?」
👉 まさに、今この状態。
ただ一つ言えるのは、
この不安、あなたの性格が弱いからでも、意志が足りないからでもない。
相場の構造そのものが、
“毎日動きたくなる仕組み”になっているだけです。
その正体を知らないまま動くと、
初心者ほど、
「やらなくていい売買」を繰り返してしまう。
② なぜそんな勘違いが生まれるのか?【真面目な人ほどハマる初心者心理】
SNSとYouTubeの影響
株を始めると、
まず何をするか。
多くの人が、
XやYouTubeで情報を探します。
すると、目に入るのはだいたいこんな内容。
「今日もトレードで+○万円」
「初心者でも毎日コツコツ利益」
「今日の相場解説・注目銘柄」
毎日、誰かが、何かを売買している。
しかも――
うまくいった話だけが流れてくる。
負けた日
ノートレードの日
何もなかった日
そういう話は、ほとんど表に出ません。
結果、初心者の頭の中では、
「株って、毎日売買するもの」
「何かしないと、置いていかれる」
そんなイメージが、
知らないうちに刷り込まれていきます。
「動いてる人=稼いでる人」に見える錯覚
SNSや動画で目立つのは、
いつも「動いている人」です。
・毎日トレード
・頻繁なエントリー
・チャートを見ながら実況
これを見ると、ついこう感じてしまう。
「あの人、めちゃくちゃ稼いでそう」
でも、ここに大きな錯覚があります。
動いている=結果が出ている
これは、まったく別の話。
売買回数が多いほど、
・ミスも増える
・手数料も増える
・感情も揺れやすくなる
それでも、
“動いている姿”は派手で、目立つ。
一方で、
・何もしない日
・待っている時間
・仕込み前の静かな期間
こういう部分は、
ほぼ可視化されません。
だから初心者ほど、
「自分は何もしていない」
「動いていない=ダメ」
そう思い込んでしまう。
仕事感覚の持ち込み(毎日やらないと不安)
もう一つ、大きな理由があります。
それは、
仕事の感覚を、そのまま株に持ち込んでしまうこと。
会社では、
・毎日出社する
・毎日何か作業をする
・動いていない=サボっている
この感覚が、体に染みついています。
だから株でも、
「今日は何もしていない」
=
「今日は成果ゼロ」
=
「意味のない一日」
そんな風に感じてしまう。
でも、相場は仕事と違って、
毎日チャンスがあるわけじゃない。
それなのに、
「毎日やらないと不安」
「毎日売買しないとダメ」
そんな勘違いが、
ごく自然に生まれてしまうんです。
ここで一つだけ、はっきり言います。
これは、
あなたがダメだからでも、才能がないからでもない。
ほぼすべての株初心者が、
一度は同じ勘違いをします。
だからこそ、
「毎日売買しなきゃ」という思い込みを持ったまま動くと、
ある共通の失敗パターンにハマりやすくなる。
③ 毎日売買しようとして起きる3つの問題【資産が減る原因はこれ】
チャンスじゃない日に、無理に入ってしまう
「今日は何かしないと落ち着かない」
そんな気分の日ほど、
本当は入らなくていい場面に手を出していました。
チャートを見ていると、
なんとなく上がりそうに見える。
理由はうまく言えないけど、
「昨日も上がってたし…」みたいな雑な根拠。
今思えば、
それ、チャンスじゃなく“暇つぶし”の売買でした。
何も起きていない相場で無理に入ると、
たいてい結果はこうなります。
- すぐ動かない
- 含み損を眺める時間が増える
- 結局、微損か同値撤退
「やらなくてよかったな…」
後から、毎回そう思うやつです。
判断がどんどん雑になる
毎日売買しようとすると、
1回1回の判断が軽くなる。
本来なら、
「なぜここで入るのか?」
ちゃんと説明できるはずなのに、
- なんとなく
- さっき上がったから
- 雰囲気が良さそう
理由がふわっとしてくる。
そして、
一度雑なトレードをすると、
次も雑になる。
負ける → 取り返したくなる
→ さらに雑になる
このループ、
初心者の頃に何度もハマりました。
手数料と疲労だけが積み上がる
毎日売買していると、
成績より先に溜まるものがあります。
手数料と、疲労です。
1回の取引は小さく見える。
でも、それが積み重なると、
- 利益は出てないのに口座は減る
- チャートを見るだけで疲れる
- 夜、相場のことを考えてしまう
「なんか、投資がしんどい…」
そう感じ始めたら、
たいてい原因は
“やらなくていい売買”のやりすぎ。
毎日売買しようとすると、
上手くなるどころか、
余計なダメージが増えていく。
これ、
スキルの問題じゃありません。
「毎日やらないとダメ」
という勘違いのまま動いているだけです。
④ ノートレードの日に、株初心者が本当にやるべきこと【これが上達への近道】
「じゃあ、毎日売買しなくていいのは分かった。
でも、何もしない日は何をすればいいの?」
ここ、初心者が一番モヤっとするところです。
何も売買しない=サボり
そう感じてしまうから、
無理にエントリーしてしまう。
でも実際は、
ノートレードの日こそ、投資が前に進む日。
やることは、たったこれだけです。
① 相場を「触らずに」観察する
ノートレードの日は、
勝ち負けを決めに行く日じゃない。
- どこで動いたか
- どこで止まったか
- 自分が「入りたくなったポイント」
これを、売買せずに見る。
不思議なもので、
お金がかかっていないだけで、
相場が一気に冷静に見えます。
「ここ、入らなくて正解だったな」
この気づきが積み重なると、
ムダな売買が自然に減る。
② 「入らなかった理由」を1行で残す
トレードしなかった日は、
なぜ入らなかったかを書く。
ノートでも、メモでもOK。
例👇
- ボラがなかった
- 形が中途半端
- 今日は方向感がなかった
これだけでいい。
これ、
トレード日記より効果あることも多い。
なぜなら、
「やらなかった判断」を言語化する人は少ないから。
③ 過去のトレードを1つだけ振り返る
毎日じゃなくていい。
1日1トレードで十分。
- なぜ入った?
- どこで迷った?
- 今見たらどうする?
答えが出なくてもOK。
「この入り、今ならやらないな」
そう思えたら、
それだけで前進。
④ 今日は「待てた自分」を評価する
初心者のうちは、
待つこと自体がスキル。
なのに、
ノートレードの日は
自分をマイナス評価しがち。
だから、評価基準を変える。
- 無理に入らなかった
- 雑なトレードをしなかった
これは、
立派な“勝ち”です。
ノートレードの日は、
何もしない日じゃない。
「余計なことをしなかった日」。
この感覚が身につくと、
「毎日売買しないと不安」
という勘違いは、
自然と消えていきます。
まとめ(初心者の頃に勘違いしていたこと)
「毎日売買しないとダメ」
そう思ってしまうのは、株初心者ならごく普通のことです。
相場が動いているのに、
自分だけ何もしていない気がして、不安になる。
その感情自体は、間違いじゃありません。
でも実は、
その思い込みこそが、
あなたを一番疲れさせていました。
売買回数が多い=上達
動いている=成長している
そう信じていたせいで、
本当はやらなくてよかった売買を、
何度も繰り返してしまう。
株は、
「毎日やるもの」じゃなく、
「やらない日を選べる人」が残る世界です。
ノートレードの日は、
サボりじゃない。
判断を間違えなかった日。
この感覚に気づけただけで、
今日のこの記事は、もう役目を果たしています。
👉「初心者の頃に勘違いしていたこと」シリーズ一覧
👇ここからは、同じように
初心者の頃に勘違いしていた話をまとめています👇
- 第1回:なぜ損切りは「負け」に見えるのか?
- 第2回:株は毎日売買しないとダメだと思ってた話
- 第3回:「下がったら買い増し(ナンピン)」という名の現実逃避
- 第4回:含み益は「もう儲かった気分」で、利確を逃し続けた話(公開予定)
- 第5回:「優待があるから損してない」という自分への言い訳(公開予定)
- 第6回:雑誌の「爆上げ推奨株」を信じて、自分の頭を捨てた末路(公開予定)
※どれも、初心者の頃の自分が
本気で信じていたことです。

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